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10/9【DRAGON GATE】ユニット総力戦でハルクと戸澤が互いの必殺技披露 DG王座戦へ同期の思い告白 後楽園大会

 『THE GATE OF VICTORY』後楽園ホール大会が10日、行われ、Dia.HEARTSとMONSTER EXPRESSがシングル3番勝負で激突。11・2大阪でタイトル戦を控えるドリームゲート王者・B×Bハルクと挑戦者・戸澤陽はお互いの必殺技を面前で披露すると、同期として10年間積み重ねてきた思いを告白し、決戦に向けて激情をぶつけ合った。

 9・9後楽園大会で始動したB×Bハルク&望月成晃&ドラゴン・キッドの新ユニット「Dia.HEARTS(ディア・ハーツ)」。初戦で吉野正人&鷹木信悟&戸澤陽のMONSTER EXPRESSに快勝し好発進を遂げた。試合後、望月は「シングルだったら強いって逃げ道っぽいからよ、次はお前らシングルマッチで全員対決するか!?」と追撃戦を要求。引き下がれないME軍も受諾し、今大会では公開抽選によるシングル3番勝負が組まれた。

 11・2大阪ではドリームゲート王者・ハルクに戸澤が挑戦することが決定しており、直接対決が実現する可能性もあったが、抽選の結果、キッドvs鷹木、ハルクvs吉野、望月vs戸澤の組み合わせになった。

 初戦のキッドvs鷹木は、鷹木がそのパワーを見せつける展開に。キッドも場外への飛びつきフランケンシュタイナー、クリスト、ミステリオラナなどで猛追したが、最後は鷹木がMADE IN JAPAN、パンピングボンバーと畳みかけて先勝した。

 二戦目のハルクvs吉野は、吉野がドリームゲート王者に肉薄。そのスピードとテクニックを駆使してハルクを追い詰めた。しかし、ハルクも鋭い蹴り技で反撃。吉野のトルベジーノ、ライトニングスパイラルを食らってヒヤリとする場面もあったが、バックの取り合いから戸澤の必殺技・パッケージジャーマンスープレックスホールドをお見舞いして3カウントを奪い取り、王者としての威厳を示した。

 1勝1敗で迎えた三戦目は望月vs戸澤の一戦。ゴング直後から望月が得意の蹴りでメッタ打ちにしていく。さらに、左腕への集中攻撃も敢行。望月が一方的に攻め立てた。だが、タイトル挑戦を前に引けない戸澤は悲鳴を上げながらもギブアップは拒否。トペスイシーダ2連発で逆襲に転じると、コーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターや望月の得意技である三角蹴りまで披露した。

 望月も負けじと左腕攻めを仕掛けてみせるも、流れに乗った戸澤が一気に勝負へ。最後はハルクを挑発しながら王者の必殺技・ファーストフラッシュを真似て打ち込むと、パッケージジャーマンスープレックスで望月を沈めた。

 「望月、お前は確かに踏み台にさせてもらった」と豪語した戸澤。視線をハルクに移すと、秘めた思いを語り始める。「お前とは同じ日に入門して、同じ練習をして、同じ飯を食べて、同じ部屋で寝て…。喧嘩する日もあった。馬鹿話する日もあった。デビューしてからはタッグを組んで、タッグリーグを2連覇したこともある。ツインゲートのベルトを取ったこともある。ハルク、俺はお前と10年間一緒にやってきた。Dia.HEARTSのメンバーよりもお前のことを知っとるのが俺ちゃうんか」。特別な思いを切々と吐露した。

 そして、「よく練習生の頃に、俺と信悟とハルクで言ってたよな。いつか同期でビッグマッチのメインイベントをドリームゲートのベルトを懸けてやれたらいいなって。今回がその日ちゃうんか。俺たち同期で凄い試合をやろうやないか。でも、勝つのはこの戸澤陽や」と王者に呼びかけた。

 ハルクも感傷的な感情をあらわに。「あれから10年経って実現する。本当に夢みたいだよ。本当にドリームマッチだよ」と感慨深げに語ると、「俺は悩んで悩んで今のスタイルを手にした。時には踊った。時にはMAD BLAKEYに入ったよ。ようやく俺は自分のスタイルを見つけた。そしてベルトを取ったんだ。お前に負けるわけにはいかない」と通告。そして、「お前の苦労もわかる。でも、俺はお前にこのベルトを渡さない。勝つのは俺、B×Bハルクだ」と必勝を宣言した。入門の日から10年を経て実現する夢にまで見た同期対決。2人の気持ちは爆発寸前だ。

 また、第4試合で行われたブレイブゲート王座次期挑戦者決定戦は、K-ness.の波状攻撃に追い込まれたジミー・神田がダイビングエルボードロップ3連発で逆転勝利した。試合後、「K-ness.は手強かったけど、俺の目標はここじゃない。フラミータだ!」と改めて王者・フラミータへ宣戦布告すると、11・2大阪でのタイトル挑戦が電撃決定。神田は「もっと体を絞って、もっとキレのある戦いをする。そして王者として後楽園に戻ってきます」と聖地のファンに誓った。

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