11/21【全日本】「俺には後がないし残された時間も少ない」 打倒・鼓太郎へ土方が悲壮覚悟 11・29GAORA王座戦会見(写真あり)
11・29藤沢大会でGAORA TVチャンピオンシップを控える第4代王者・鈴木鼓太郎、挑戦者・土方隆司が21日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。打倒・鼓太郎に熱情を燃やす土方は「議員だけど、選挙に落っこちたら普通の人。レスラーとしての価値もなくなる。そういう意味で俺には後もないし、残された時間も少ない」と悲壮な覚悟で挑む構えをみせた。
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GAORAタイトルマッチが8日後と迫ったこの日、王者、挑戦者が顔を揃えての会見が行われた。全日マットにフリー参戦後、初のシングル王座挑戦となる土方だが、「勝った結果にベルトがついてくると思います。勝つことに全てをかけたい」とあくまでも打倒・鼓太郎に主眼を置いた。というのも狭山市議会議員とプロレスラーの二足のわらじを履く身でありながら、最前線に身を投じることを決めたきっかけが鼓太郎からの呼びかけだったからだ。
11・16後楽園大会での前哨戦後、鼓太郎からスタミナ不足を指摘されたが、プロレスのみに専念できる状況でないこともあって、「実際はそんな簡単なものじゃなく、俺の中で燃えるものがもうないんだと思います」と自己分析。それでもベストを尽くさなければタイトルマッチに呼応してくれた鼓太郎に対して失礼に当たる。そこで土方は「いろんな制約がある中で思いついた発想は自分を削ること」と決意。鼓太郎の機動力に対応する意味でも食事制限による厳しい減量に取り組んでいる。
「世界ジュニアに対する思いは当然、ありますけど、今考えてる余裕もない」とジュニアの至宝返り咲きを視野に入れてはいるが、今は打倒・鼓太郎に全てをかけるつもり。「議員だけど、選挙に落っこちたら普通の人。レスラーとしての価値もなくなる。そういう意味で俺には後もないし、残された時間も少ない」と悲壮感をあらわにし、「この一戦は俺というレスラーの終わりが始まる」と覚悟を決めた。
迎え撃つ鼓太郎は7・26横浜大会におけるK-ness.戦以来、4ヶ月ぶり4度目の防衛戦となる。「まだジュニアの選手としかやれてないのが正直な結果」と無差別級王座らしい防衛戦を描いているが、「まず29日、防衛することだけに専念して、自分のコンディションをさらに高めていきたい」と土方の熱い思いに応えるべく今はV4戦に全神経を集中する構え。「彼につけた火を消させるつもりはないし、俺が消さない。彼のまっすぐな気持ちを受け止めて勝つことによって彼の中の火をさらに大きくしたい」と改めてタイトルマッチ効果を生み出す考えを示し、土方にさらなるジュニア戦線参入を求めた。
どちらが勝利するにせよ、相思相愛の二人の戦いが終わった時、新たな何かが生まれることになりそうだ。
※鼓太郎、土方のコメントは別項に掲載します
☆11/29(土)神奈川・秩父宮記念体育館(藤沢)『2014世界最強タッグ決定リーグ戦〜諏訪魔デビュー10周年記念チャリティー藤沢大会〜すわまちおこしVol.4〜』16:00開始
▼GAORA TVチャンピオンシップ
[挑戦者]
土方隆司
(1/60)
鈴木鼓太郎
[第4代王者]
※鼓太郎4度目の防衛戦