プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

4/9【DRAGON GATE】金網マッチ前にCIMAと土井の遺恨深まる T-Hawkは清水撃破で決戦に弾み 後楽園大会

 『THE GATE PASSION 2015』後楽園ホール大会が9日、行われ、MAD BLANKEY(MB)の土井成樹とCIMAの間に不協和音が発生。誤爆が続き、5・5名古屋での金網6WAYマッチを前に、さらに遺恨が深まる結果となった。

 現在、ドラゲーマットは、5・5名古屋で行われる「マスカラ・コントラ・カベジェラ金網サバイバル・ダブルリスク6WAYマッチ」の話題で持ちきりだ。T-Hawk、CIMA、鷹木信悟、Kzy、YAMATO、斎藤“ジミー"了が参加するこの試合は、出場する選手のみならず、付随する指定選手(抽選で決定)もリスクを背負う異例の試合形式。最近の抗争が複雑に交錯する戦いになる。今大会でもその金網戦に向けて熾烈な先制争いが展開された。

 注目は仲違いを続けるMBのCIMAと土井の関係だ。不協和音は昨年末の土井ダーツに端を発している。12・3後楽園で当時欠場中だった土井が“ミラクル土井ダーツ"で強引にMBの戦力増強を断行。オレたちベテラン軍が解散して宙ぶらりんになっていたCIMA、Gamma、ドン・フジイ、K-ness.を新たに仲間に迎え、一気に勢力拡大に成功した。

 その後、土井も復帰。満を持してドラゲーマット制圧を成し遂げる…とはいかなかった。やはりダーツによる増強は強引すぎたのか、CIMAが土井に激しく反発。日に日に両者の関係は悪化するばかりで、MBは分裂寸前に陥っている。CIMAは名古屋決戦の金網戦にエントリー。土井も指定選手としてリスクを背負うことになっている。ましてや5・8後楽園では『KING OF GATE』1回戦としてCIMAと土井の一騎打ちが決定しており、不穏な空気が漂っていた。

 今大会のセミファイナルで、CIMAと土井はYAMATO&フジイとカルテットを組み、ジミーズの堀口&齋藤&ジミー・神田&Mr.キューキュー"谷嵜なおき"豊中ドルフィン組と激突。やはりここでも2人はいさかいを起こす。

 前回の後楽園から灰色のジャケットを着込み“金八先生化"してフジイの更生を図っている斎藤が怒りを買い、MBが奇襲を仕掛けて試合はスタート。いきなり場外乱闘に雪崩れ込み、場内は大混乱に陥る。そこからCIMAたちが斎藤に集中攻撃を浴びせた。

 CIMAと土井は互いにけん制しながらも、連係攻撃を披露。途中まではスムーズに試合を展開していた。しかし、終盤になると土井の串刺し攻撃がCIMAに誤爆し、それをキッカケにMBが大ピンチに。それでも立て直したCIMAはネジと橋を堀口に敢行。メテオラの構えに入ったが、今度は土井が割り込んでチャンスを奪い取った。

 しかし、バカタレスライディングキックは不発に。見せ場を奪われて怒り心頭のCIMAは、明らかにわざとパウダー攻撃を土井に誤爆させる。視界を失った土井は堀口に丸め込まれ、そのまま3カウントを献上してしまった。

 試合後、両者は舌戦を展開する。土井は「(5・5名古屋で)お前は金網に入る。俺は指定選手や。誰の指定選手になるかわからんけど、お前の指定選手にならなかった場合は一切協力せん」と宣言。さらに、「来月の後楽園で一騎打ちがある。こんな状態が続いたら、今度は上手くいくとは思わんからな」と最後通告とも言える厳しい発言が飛び出した。

 CIMAも「(パウダーを)投げたヤツも悪いかもしれんけど、投げられたヤツにも責任あるんちゃうか」と文句を付けて譲らず。YAMATOが「2人とも金網前にこれ以上揉めないでくれ。来月の後楽園は一騎打ちするんだろ。その時に白黒ハッキリ付ければいいじゃないか」と割って入って事なきを得たが、2人の関係はもはや崩壊寸前。予断を許さぬ状況となった。

 第5試合では、そのCIMAとの因縁を金網マッチで終わらせようとしているミレニアルズのT-Hawkが、進境著しいビッグR清水との一騎打ちに臨んだ。

 3・6後楽園でユニットの威信を懸けた6人タッグ4WAYマッチが行われたが、T-Hawk率いるミレニアルズだけは参加できず蚊帳の外に。それでもT-Hawkは反攻を宣言。その標的に挙げたのが清水で、即座に一騎打ちを要求。清水も承諾し、今大会で注目のシングルマッチが実現した。

 金網決戦前の大事な一戦と位置づけたT-Hawkは序盤から得意の逆水平チョップで快音を連発。清水も果敢に打ち返し、何度も激しいラリーに発展する。T-Hawkは間一髪で清水得意の砲丸投げスラムを防ぐと、カウンターのニーアッパーからナイトライド2連発で激勝。大物食いを連発してきた清水を下し、名古屋決戦に向け弾みを付けた。

 また、第4試合では、Kzyがタッグマッチながら格上の鷹木信悟から3カウントを奪取。前回の後楽園大会で酷評された屈辱を帳消しにする金星を挙げた。両者とも金網マッチにエントリーしており、この抗争の行方も気になるところだ。

プロ格 情報局