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12/16【DRAGON GATE】CIMA不在のOVER GENERATIONがヴェルセルクに逆転勝利 富永が3大タイトル奪取誓う 後楽園大会

 『FANTASTIC GATE 2015』後楽園ホール大会が16日、行われ、3大タイトル戦のトリプル前哨戦が実現。CIMA不在の非常事態の中、パンチ冨永がPTキックでKotokaを撃破して逆転勝利を挙げると、OVER GENERATIONの3大タイトル奪取を誓った。

 DRAGON GATEは年内最後のビッグマッチとなる12・27福岡国際センター大会が控えている。同大会では「(王者)鷹木信悟 vs CIMA(挑戦者)」のドリームゲート選手権、「(王者)Kotoka vs Eita(挑戦者)」のブレイブゲート選手権、「(王者組)土井成樹&YAMATO vs Gamma&パンチ冨永(挑戦者組)」のツインゲート統一タッグ選手権が組まれており、奇しくも3大タイトル戦がヴェルセルクとOVER GENERATION(OG)のユニット対決となった。

 今大会のセミファイナルでは、その三大タイトルの前哨戦として、鷹木&YAMATO&Kotoka組とCIMA&Eita&冨永組による6人タッグマッチが組まれていたが、CIMAが急性胃腸炎による体調不良のため緊急欠場。そのCIMAに代わって山村武寛が試合に出場した。

 CIMA不在の穴は予想以上に大きく、のっけからヴェルセルクが若いOGの3人を蹂躙。荒ぶる鷹木は次々にショルダータックルで相手を吹き飛ばしてみせた。

 富永がPTキックを乱射して押し返すも、鷹木はうるさいとばかりにパンピングボンバーで場外に叩き落とし、場外マットの上でブレーンバスターを敢行する。セコンドのサイバー・コングや問題龍も介入。しかし、富永の気迫は衰えず、鷹木&YAMATOの大技ラッシュを耐え抜くと、YAMATOのスライディングキックをKOTOKAに誤爆させ、再びPTキックで蹴り倒した。

 Eitaがトペコンヒーロで飛翔すると、続いて山村が逆襲に転じる。鷹木に串刺しジャンピングエルボーを突き刺し、愚直にエルボーを乱射。セントーンを誤爆させ、フィッシャーマンズスープレックスで投げ飛ばした。

 凄まじいパワーを発揮する鷹木をOG軍はトリプルドロップキックでねじ伏せると、3人がかりでKotokaに猛攻。Eitaがトラースキック、ブレーンバスター式フェイスバスターと攻め立てると、山村がスワントーンボム、富永がムーンサルトプレスで連続ダイブを浴びせた。

 しかし、鷹木がOGを強引になぎ倒す。両腕で、右腕で何度もパンピングボンバーを乱射。YAMATOも延髄蹴りや垂直落下式ブレーンバスターでEitaを攻め立てた。割って入った富永がPTキックでYAMATOをなぎ倒しても、鷹木には通じず、パンピングボンバーで吹き飛ばされた。

 ひとりリングに残った山村が奮闘するが、ヴェルセルクはセコンドまでリングに雪崩れ込み、串刺し攻撃を乱射。サイバーがこん身のラリアットを叩き込むと、Kotokaが仕留めにかかった。

 しかし、OGの石田凱士が乱入してKotokaの追撃を防ぐと、ここが勝負所とEita、山村がKotokaに突進。最後に富永がPTキックで突っ込んで、逆転の3カウントを奪い取った。

 劣勢をはね除けての勝利だけに、場内からは「パンチ」コールがこだまする。そんなムードに冷や水を浴びせたのはYAMATOだ。「Gamma、そしてパンチ富永。お前らが俺たちからツインゲートを奪うことは200%ありえない。なんでかわかるか? 俺と土井ちゃんは史上最強のチャンピオンだからだ」と断言。富永の前に立ち塞がり、「少なくともこのムーミンみたいな体の中には覚悟がこれっぽっちもないだろ? 目が泳いでいるぞ」と言いたい放題で、「タイトルマッチなんて滑稽。俺が潰してやるからな」と通告した。

 だが、Gammaと富永は引き下がらない。大声援を受けた富永は「俺はヴェルセルクにバカにされてきたパンチ冨永じゃない。OGになって俺は変わりました。必ずGammaさんとツインゲートのベルトを取ります」とキッパリ。CIMAとEitaのベルト奪取まで予告し、「全員がベルトを奪って、1月の後楽園に帰ってきますので、皆さん楽しみにしていてください」と高らかに宣言した。

 また、第0試合には、メインイベントと同じくちびっ子ファンによる抽選によって、GammaとT-Hawkの一騎打ちが組まれた。5分1本勝負とはいえ、実力者同士の一戦に場内は沸騰。特に12・3後楽園でドリームゲート王者・鷹木に肉薄したばかりのGammaには大きな声援が集まった。

 ツバ攻撃を要所要所で浴びせて流れを掴んだGammaに対し、T-Hawkは真っ向勝負。残り時間が1分となったところでやっと得意の逆水平チョップをクリーンヒットさせて快音を鳴らしたが、Gammaも丸め込みを連発して譲らず、時間切れ引き分けとなった。

 短い時間ながら互いに持ち味を発揮した両者は、試合後ガッチリと握手をかわす。が、不意を突いたGammaはT-Hawkの顔面にツバを吐きかけて面目躍如。意気揚々とリングを後にした。

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