12/16【DRAGON GATE】試合途中でボイコットの土井が強権発動 土井ダーツで新春興行の豪華10人タッグが電撃決定 後楽園大会(写真あり)
『FANTASTIC GATE 2015』後楽園ホール大会が16日、行われ、メインイベントで“戸澤陽の宝探しスペシャル10人タッグマッチ"が実現した。ユニットの枠を取り払ったこの試合を途中でボイコットした土井成樹が、試合後にミラクル土井ダーツを投入。ちびっ子ファンの手を借りて、来年の1・13後楽園での豪華10人タッグマッチを決めてみせた。
年内最後の後楽園大会は抽選試合が組まれるのが近年の恒例。ここ2年間は「土井成樹のミラクルダーツ」による抽選でカードが決まっていたが、今年は土井が拒否。そのため、12・3後楽園では戸澤が新たに“戸澤陽の宝探し"を考案し、ちびっ子ファンが各コーナーのターンバックル内から封筒を見つけ出し、そこに書かれた名前によって今回の10人タッグの対戦カードが決定した。
その組み合わせは土井&ジミー・神田&スペル・シーサー&エル・リンダマン&カラオケマシーン(メタル・ウォリアーに代わって登場。体型はドン・フジイに酷似)vs吉野正人&戸澤&しゃちほこBOY&谷嵜なおき&新井健一郎というカード。普段は敵対している人間同士が組む異色の試合となった。
お祭りカードならではの“らしい"場面が連発される。いきなり土井vs吉野のライバル対決で幕開け。定石通りにリストを取り合うと、スピーディなグラウンド戦を繰り広げて場内を沸かした。続いて主役に躍り出たのはカラオケマシーンだ。相手5人にひとりで立ち向かい、胸板への張り手合戦を敢行。さらに、なんと仲間4人にまで張り手をかましたが、多勢に無勢で押し負け、9人同時ドロップキックで吹き飛ばされた。
他にも戸澤が懐かしの戸澤塾殺法を披露したり、各選手の連続場外ダイブが連鎖した末にカラオケマシーンのエプロンからのプランチャだけ自爆に終わったりと見せ場が続いた。
終盤戦は各選手が得意技を惜しげもなく連発し、激しいシーソーゲームに。4連続誤爆でキレた土井がバックステージに帰って試合をボイコットすると、孤立したリンダマンが攻め込まれてしまう。戸澤の雪崩式ブレーンバスターを皮切りに、連続串刺し攻撃に被弾。戸澤の投げっぱなしジャーマン、谷嵜のリバースインプラントも食らってしまった。
だが、カラオケマシーンがペットボトルを投げつけてカット。さらにカラオケマシーンが奮闘して流れをたぐり寄せ、ラリアット、ナイスジャーマンで完璧なお膳立てをすると、最後はリンダマンがロコモーション式タイガースープレックスホールドでしゃちほこから3カウントを奪い取った。
2年連続で年内最後の後楽園のメインイベントを制したリンダマンは雄叫びをあげると、ヴェルセルクをのぞく全所属選手がリングに集結。各ユニットの代表者が来年の意気込みを語り、これで興行は終了かと思われた。
しかし、土井がヴェルセルクの面々を引き連れて乱入。「2015年の後楽園はまだ終わりちゃうぞ。今からが始まりや」と高らかに宣言すると、「戸澤陽の宝探しは終わったけど、今日、土井ダーツをやらんとは一言も言ってへんぞ」とミラクル土井ダーツを投入し、来年の1・13後楽園のメインイベントで行われるスペシャル10人タッグの対戦カードを決めるとぶち上げた。
今大会の10人タッグは微妙な組み合わせになったため、土井はあるアイディアを実行に移す。吉野、CIMA、ドラゴン・キッド、戸澤、Gamma、T-Hawkら中心選手の的を大幅に巨大化。さらに、来年の1月17日に46歳の誕生日を迎える望月成晃は「俺からの少し早いバースデープレゼントや」と全体の4分の1ほどの大きさにしたのだ。
土井のアイディアは上手くハマり、ちびっ子ファンによるダーツの結果、1・13後楽園のメインイベントは「Gamma&望月成晃&ジミー・神田&鷹木信悟&CIMA vs 戸澤陽&YAMATO&ドン・フジイ&“ハリウッド"ストーカー市川&サイバー・コング」と豪華な組み合わせに。鷹木が「戸澤と入れ代わりたい」とアピールしても、土井は「拒否権はなしや」とバッサリ。決まった対戦カードを自画自賛した土井は「後はお前らに任せた」とさっさとリングを後にした。
リングに残った団体最年長の望月が年内最後の後楽園大会を締めることに。「後楽園ホール大会は全大会札止めで、月を追うごとに売り切れるのも早くなりました。本当に皆様のおかげだと思っています」とファンに頭を下げると、「幸いにも新年一発目のメインイベントに出られることにことになりました。来年も目一杯頑張って、後楽園ホールを今年以上の盛り上がりにしたいと思いますので、DRAGON GATEをよろしくお願いいたします。今年1年ありがとうございました」とあいさつ。大歓声に包まれて2015年最後の後楽園大会は幕を閉じた。
