プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

3/2【DRAGON GATE】YASSHIが約11年ぶり古巣参戦、吉野と好連係連発も最後は暴走で不協和音 後楽園大会(写真あり)

 『GLORIOUS GATE 2016』開幕戦・後楽園ホール大会が2日、行われ、“brother"YASSHIが約11年ぶりの古巣・ドラゲーマット参戦。かつてイタリアンコネクションを結成した吉野正人と組んで土井成樹&YAMATOと対戦し、好連係を連発したが、最後はBOX攻撃を連発する暴走ファイトで反則負け。吉野との間に不協和音が流れた。

 闘龍門7期生のYASSHIは2000年デビュー。T2Pでイタリアンコネクションの一員として活躍し、その後、悪冠一色(アーガン・イーソー)のメンバーとして活動していたが、2004年12月に素行不良を理由に解雇された。

 だが、先の2・4後楽園大会に電撃登場し、約11年ぶりとなるドラゲーマット参戦を表明。この日、吉野との元イタコネタッグを結成し、ツインゲート王者・土井&YAMATOと対決することになった。

 第3試合後、両陣営がリング上で対峙。「吉野が呼んできたか知らんけど、お前らイタリアンコネクションの同窓会に付き合うつもりはないからな」と通告した土井は「11年ぶりや。俺もめっちゃいい刺激受けてるぞ。今日の後楽園めちゃくちゃテンション上がってるぞ」と興奮気味にまくし立てると、「試合は全て出たとこ勝負やからな。せいぜいDRAGON GATEのリングで恥かかんように頑張ってくれや」と上から目線でYASSHIを挑発した。

 すると吉野が「イタコネ? 同窓会? 何やったらお前もユニフォーム着てバット持って、セカンド土井でやるか!?」と土井を逆挑発して揺さぶりをかける。YASSHIも「今日は俺と吉野が組んでDRAGON GATEで試合するけど、俺と吉野が勝ったらお前らカスヤローどもはご機嫌ちゃんやろ! 11年間お前らが知らん“brother"YASSHIをみせたるよカスヤロー!」と宣言。最後にYAMATOが「俺たちはツインゲートチャンピオン。ちょっと里帰りした奴に負けるわけない」と言い切った。

 いざ試合を迎えるとYASSHIはブランクを感じさせず本領を発揮。序盤から土井相手にチョップ合戦で渡り合い、ラップ攻撃で精神的に揺さぶりをかけると、YAMATOにはドレッドヘア攻撃をお見舞い。吉野とのダブルバックエルボー→合体フェースバスターと好連係を披露した。

 その後、YASSHIが捕まる劣勢が続いたが、自力で打開。吉野とともにトペスイシーダを同時発射し、マンハッタンドロップ、バッドボーイ(ローリングネックブリーカードロップ)、クラミジア(ツームストンパイルドライバー)といった得意技を連発した。さらに吉野が土井をトルベジーノで叩きつけると、YASSHIがフライングビッグヘッドを投下する連続攻撃もみせた。

 吉野&YASSHIの勝利が見えてきたが、最後の最後で思わぬ展開となった。吉野が土井&YAMATOに反撃を許し、YAMATOのギャラリアで追い込まれると、YASSHIがレッドBOXでYAMATOを殴打。土井をもBOXで殴りつけ、制止するレフェリーを突き飛ばして反則裁定が下されてしまった。

 思いもよらぬ結果に吉野は困惑の色を隠せない。「ブラザー、11年ぶりにDRAGON GATEのリングに帰ってきて、いきなり反則負けはないやろ? 俺も、ここにいるお客さんもこの試合をどんだけ楽しみにしてたと思ってるんや」と疑問をぶつけたが、YASSHIは「どこに行ってもオリジナルスタイルの“brother"YASSHIや、カスヤロー。DRAGON GATEだろうが、どっかのメジャー団体でもそれは変わらん。これがオリジナルのブラザースタイルじゃカスヤロー」と主張し、聞く耳を持たない。

 さらにYASSHIは「こうなっとるんは予想済みや。何せ俺は11年前に素行不良、職務怠慢で首になってるんや。11年経っても治るわけないやろカスヤロー!」と開き直り、「それでこの反応か? 最初っから呼ぶなって話!」と不満をあらわに吉野を置いてリングを降りた。

 「待てよブラザー。落ち着け」と吉野が呼び止めたが、YASSHIは無視して引き揚げていく。残された吉野は「まいったな。ブラザーがあんななったら、これからブラザーをこのリングに呼ばれん」と頭を抱えながらも、「でも俺が呼んだ以上は責任を持ってあいつを説得するんで、皆さん時間をください」と軌道修正を誓った。だが、YASSHIが自己流を曲げるとも思えない。久々の合体で両者の間に不協和音が流れたのは否めない。

プロ格 情報局