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6/2【DRAGON GATE】『KING OF GATE』終盤戦…Eitaがススムから金星奪取で無敗堅守、新外国人ピーター・カッサが鮮烈日本マットデビュー 後楽園大会

 『KING OF GATE』後楽園ホール大会が2日、行われ、Eitaがジミー・ススムから金星を奪って無敗を堅守。また、新外国人ピーター・カッサが華麗な空中殺法を連発し、インパクト大の日本マットデビューを果たした。

 Aブロック公式戦は2勝1敗・勝ち点4のYAMATOと、1勝2敗1分・勝ち点3のフジイの対決。試合前、YAMATOが求めた握手に応じたフジイは次の瞬間、チョークスラムで叩きつけて先制。北側ステージ席にYAMATOを連行し、コブラツイストで絞め上げると、すぐさまリングに戻ってYAMATOをリングアウト寸前に追い込んだ。

 その後、両者は意地の逆水平合戦を展開。フジイが優位に立ったかに思われたが、YAMATOは串刺しドロップキックを見舞って流れを引き寄せた。フジイがラリアットやチョークスラムで反撃しても、雪崩式チョークスラムは雪崩式フランケンで切り返して阻止。スリーパーで一気に絞め上げてフジイを消耗させると、ギャラリアで仕上げに入った。が、フジイも着地。足をすくってYAMATOを転がすと、外道クラッチでガッチリ固めて3カウントを奪った。

 この結果、2勝目を挙げたフジイは勝ち点5で公式戦全日程を終了。YAMATOは痛恨の2敗目で勝ち点4止まり。最終公式戦となる6・9熊本大会での神田戦に勝利し、6点に伸ばしたとしても、現在勝ち点5の鷹木、Kzyがそれぞれ公式戦を1試合残しており、不利な状況に追い込まれてしまった。

 Bブロック公式戦は2勝1敗・勝ち点4で白星先行のススムと、1勝1分・勝ち点3で負けなしのEitaが対決した。まずはEitaが右腕攻めで主導権を握ったかに思われたが、ススムはエプロンに追い込まれてもロープ越しのブレーンバスターで叩き落とす。これでEitaが首にダメージを負うと、すかさず首へのピンポイント攻撃を開始。バックブリーカーを連発して動きを止めると、変型ネックロックでギブアップを迫った。

 耐えたEitaもミサイルキックで反撃を開始。ノータッチトペコンヒーロで華麗に舞うと、脇固めで再び右腕攻めに出る。ススムがターンバックルへのエクスプロイダーで反撃し、ジャンボの勝ち!を叩き込んでも、Eitaは3カウントを許さない。2発目を狙って突っ込んだススムをホルヘクラッチで転がすと、再びNumero Unoで捕獲した。

 それでもススムは沈まない。雪崩式デスバレーボムでEitaを叩き落とし、ジャンボの勝ち!をぶち込む。さらに横須賀カッターで追い討ちをかけたが、Eitaもまさかのキックアウト。ジャンボの勝ち!、ジャンボの勝ち!固めと攻め込まれても回転十字固めで切り返し、アポカリシスに持ち込んで逆転のギブアップ勝利を奪った。

 ススムから金星をもぎ取ったEitaは無敗を死守。勝ち点を5に伸ばし、Bブロック首位に浮上した。残る公式戦はヨースケ・サンタマリア、問題龍の2戦で、いよいよ決勝トーナメントが視界に入ってきた。

 Cブロック公式戦は3勝1敗・勝ち点6で単独首位のキッドと、1勝1敗・勝ち点2のT-Hawkが対決。入場直後のキッドを急襲して流れをつかんだT-Hawkは、キッドがクリストで絡みつくなど反撃してもパワー殺法で返り討ち。ワンハンドのブレーンバスターやネックハンギングボムで豪快に叩きつけた。

 キッドもT-Hawkが仕掛けたパワーボムをDDTで切り返し、ケブラーダを発射。T-Hawkの反撃をことごとく阻止し、雪崩式フランケンや619でたたみかける。そしてウルトラドラゴンラナで勝負に出た。

 だが、T-Hawkが決めさせず。キッドが回転十字固めに持ち込んでもキックアウトし、BTボムで叩きつけて動きを止める。キッドが3カウント寸前に返して粘っても、ナイトライドでダメ押しして引導を渡した。キッドは勝ち点6止まりで公式戦全日程を終了。T-Hawkは勝ち点を4に伸ばした。

 また、この日、新外国人のピーター・カッサが日本マットデビューを果たした。CIMAが1年半前から目をつけていたという逸材カッサは170cm、85kg。異例のトライアウトなしでドラゲーマット参戦を決めた。

 まるで岩のような筋骨隆々の肉体を誇るカッサはCIMA&Gammaとのトリオで堀口&斉藤&カゲトラのジミーズと対戦。序盤からミサイルキック、側転からのキリモミ式プランチャなど肉体に似合わぬ華麗な空中殺法を連発。ムーンサルト式ブロックバスターも鮮やかに決め、あっという間に「ピーター」コールを発生させた。

 かと思えば旋回式サイドバスター、投げっ放しジャーマンと怪力も誇示。フロントスープレックスで堀口を投げると、その場飛びのキリモミ式ボディプレスも発射していく。混戦のさなか、斉藤を変型スパインバスターで豪快に叩きつけ、堀口には変型バックドロップを敢行。最後もカッサトルネード1(フェニックススプラッシュ式セントーン)を投下して3カウントを奪った。試合後も後楽園は「ピーター」コールの大合唱。来日初戦で早くもファンのハートをわしづかみにしていた。

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