4/5【Fortune Dream】初参戦・諏訪魔が暴走予告、鉄人ゲキで初参戦・高山はヤングファイト宣言 6・14後楽園『FD4』全カード決定
“鉄人"小橋健太さんがプロデュースする『Fortune Dream 4』(6月14日、後楽園ホール)の全カード、試合順が5日発表され、「関本大介&諏訪魔vs佐藤耕平&鷹木信悟」など今年も鉄人プロデュースならではの6試合が並んだ。
前回の“3"からちょうど1年ぶりの開催。今年も故・三沢光晴さんの命日翌日に行われる。この日、後楽園ホール5階展示場で公開会見に臨んだ“プロデューサー"の小橋さんは、「Fortune Dreamのコンセプト、熱い試合、それは変わりません。後楽園ホールというのは毎日イベントがあって、なかなか取れないんですけども、2年連続して6月14日、三沢さんの命日の翌日に大会を開催することになりました。三沢さんとの強いつながりを感じます」と話した。
今回は全6試合。うち1試合は恒例の小橋さんによるトークバトルで、“対戦相手"は現時点で未定となっている。公開会見には初参戦となる5選手も出席した。
メインイベントには全日本の諏訪魔が初参戦。大日本の関本大介とのタッグが実現し、ZERO1の佐藤耕平とDRAGON GATEの鷹木信悟が組んだコンビと対決する。小橋さんは「各団体のプライドがぶつかり合う試合になってほしいという意味を込めて。諏訪魔選手は昔から一度出てほしいと思っていたんですけど、やっとそれが叶いました」と“ラブコール"がかなっての参戦だと明かし、諏訪魔も「メインとして恥じない試合をしたいなと思います」と応じた。
さらに諏訪魔は「佐藤耕平選手とは自分が前にアキレス腱を切った日に対戦してる。なんかこうまだ続きがある中で俺が欠場してしまった。そういう出来事があったんで、また佐藤耕平選手と対戦できるのは非常に楽しみであるし、またバチバチやりたいと思ってます。鷹木選手は同期に当たるんで、何回か対戦したことあるんですけど、未だに決着がついてないと。対戦相手二人とはいつか決着をつけたいなという思いがあった」とも心境を語りつつ、「ちょっと暴走してやろうかなと思いますね。めちゃくちゃやって、迷惑かからないようにしたいなとは思うんですけど(苦笑)、とにかく暴走して何か生まれればなと思ってます」と“暴走予告"も発した。
セミファイナルとなる第5試合には高山善廣が初参戦。石川修司とのコンビで、ジョー・ドーリング&ジェームス・ライディーン組と対決する。全員が身長190cmを超す巨体を誇る“日本人vs外国人"のスーパーヘビー級対決だ。小橋さんは「この試合は僕が組んでみたかった試合なんです。高山善廣&石川修司組vsジョー・ドーリング&ジェームス・ライディーン組。やはりプロレスの昔からのでかい者のぶつかり合いというのをひとつ組んでみたかった。この試合は本当にもうリングに穴が開くぐらいガンガンいってですね、またプロレスの醍醐味をみせてほしいなと思ってます」と強い期待を込めた。
意外にもFD初登場となる帝王・高山も会見に登場。「あの頃の全日本プロレスのようにスーパーヘビー級が揃ってます。ただ、あの頃と違って俺はもうかなりのオッサンです」と謙遜したが、現役時代に鉄人帝王抗争を繰り広げた小橋さんは「俺たちにオッサンという言葉はない! この中で一番若いぐらいのファイトをしてほしい」と猛ゲキ。これには高山も「今、小橋さんから熱い激励をいただいたので、この4人の中で一番若々しくやってみたいと思います。いくぞ!ノーフィアー!!」と気合を入れた。
このほか第3試合ではノアの新鋭・清宮海斗が初参戦。大日本・岡林裕二とのコンビで、ノアの潮崎豪&大日本・野村卓矢組と対決する。「ノアの未来である清宮に一度FortuneDreamに出てほしいなと思っていた」という小橋さんの声を聞いた清宮は「今回は小橋さんの興行に選んでいただいたということで、凄く光栄に思っています。全力を尽くして戦います。対戦相手の野村選手もそうですが、やはり他団体の選手と組ませていただけるということで、こんなチャンスはないと思うので、僕は潮崎さんにしっかり食らいついていきたいなと思ってます」と意気込んだ。
また、今回も鉄人プロデュースの女子プロレスが実現。FDレギュラーメンバーである仙台女子の里村明衣子とフリーの松本浩代がタッグマッチで対決する。“Emerald Dream"と銘打たれた第1試合にはフリーの鈴木鼓太郎が登場。HEAT-UPの田村和宏との一騎打ちに臨む。
この日発表された6・14後楽園『Fortune Dream 4』の全カード、試合順と会見における小橋さん、出席選手のコメントは以下の通り。
☆6/14(水)東京・後楽園ホール『Fortune Dream 4』17:30開場、18:30開始
◇第1試合◇
▼Emerald Dream
田村和宏
vs
鈴木鼓太郎
◇第2試合◇
▼Beautiful Dream
小波
松本浩代
vs
白姫美叶
里村明衣子
◇第3試合◇
▼Crossing Dream
清宮海斗
岡林裕二
vs
野村卓矢
潮?豪
◇第4試合◇
▼Fortune Dream 4 special talk battle
未定
vs
小橋建太
◇第5試合◇
▼Dangerous Dream
ジェームス・ライディーン
ジョー・ドーリング
vs
石川修司
高山善廣
◇第6試合◇
▼Fortune Dream
鷹木信悟
佐藤耕平
vs
諏訪魔
関本大介
【会見の模様】
▼小橋「本日はお忙しい中、Fortune Dream4記者会見にお越しいただき、ありがとうございます。Fortune Dreamのコンセプト、熱い試合、それは変わりません。今回もFortune Dreamの名のもとに素晴らしい選手が集まってくれました。また、後楽園ホールというのは毎日イベントがあって、なかなか取れないんですけども、2年連続して6月14日、三沢さんの命日の翌日に大会を開催することになりました。三沢さんとの強いつながりを感じます。出場してくれる全ての選手にあの頃の熱い戦いを期待しています。皆さんよろしくお願いします」
▼田村「皆さんこんにちは。プロレスリングHEAT-UP代表の田村和宏です。今回このような大会に呼んでいただいて、非常にうれしく思います。この大会がヒートアップするように熱く熱く、熱い試合を見せていきたいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします!」
▼小橋「この第1試合、鈴木鼓太郎vs田村和宏という試合をマッチメークしました。この理由はですね、三沢イズムを最も受け継いでいる選手というのが鼓太郎だと思うんですけども、その鼓太郎と今、団体を自ら率いてそこでトップとして頑張っている田村。そしてイチ選手としてももっともっとこれから伸びてほしい、経験を積んでほしいと思います。その二人が戦うのはFortune Dream4のオープニングマッチとして本当に素晴らしい試合を組めたと思っています」
▼田村「大変恐縮ではありますけど、こうやって小橋さんのお隣に立たせていただけるのが夢のような。私、実は後楽園ホールでバイトをしてまして、昔ですね。全日本プロレスさんを見てたときにちょっとその大会、申し訳ないんですけど、あんまり面白くなかったんですね。最後、小橋さんがバーニングハンマーを出されて一気に会場がヒートアップした。僕はそれをほうふつさせるような第1試合をみせていきたいと思います」
▼小橋「なるほど。そういうね、第1試合からヒートアップするような熱い戦いをよろしく!」
▼田村「お願いします!」
▼小波「このたび初参戦させていただくことになりましたGPSプロモーションの小波です。私は総合格闘技を習っていて、今プロレスラーとしてデビューさせていただいたんですけど、自分の格闘スタイルをしっかりアピールできますように頑張りますので、よろしくお願いします」
▼小橋「この試合は里村&白姫組vs松本&小波組という試合なんですけど、明日、センダイガールズで松本vs里村という試合と、小波vs白姫というシングルマッチがあるそうなんですけども、その試合の経験者がまたFortuneDreamでタッグマッチでぶつかるというのが本当に興味がわく、その試合を見てからでも興味がわく試合だと思いますので、楽しみにしてます。過去3回、里村、松本、宝城(カイリ)、この3人の対戦だったんですけど、今回、FortuneDreamのコンセプトとして新しい力というのをコンセプトのひとつにしてるんですけど、小波選手、白姫選手、新しい力がどんどん出てくることを楽しみにしています」
▼小波「松本浩代選手と自分がタッグを組ませていただいて里村選手&白姫選手と対戦なんですが、白姫選手が私もそうなんですけど、お互いキックを使う選手ということでキャリアも近いんですよ。練習生時代に同じ練習もさせていただいていたので、その選手と戦えるというのは意識している選手の一人でもありますし、そのタッグパートナーが里村選手。私がデビューして数ヶ月のときに一度対戦させていただいたことがあるんですけども、そのときより私ははるかに強くなってますので自分の力を信じて、自分のスタイルで勝ちを狙っていきたいなと思っております」
▼清宮「皆さんこんにちは。プロレスリング・ノアの清宮海斗です。今回は小橋さんの興行に選んでいただいたということで、凄く光栄に思っています。全力を尽くして戦います」
▼小橋「この第3試合、岡林裕二&清宮vs潮崎豪&野村卓矢という試合を組みました。岡林君と豪は前回メインイベントに出場してくれたんですけど、どうしても今度は試合をやりたいという申し出がありまして、僕としてはノアの未来である清宮に一度Fortune Dreamに出てほしいなと思っていたので、これは面白いなと思いまして。今、清宮は杉浦のチームにいるので、豪とは組めないということで岡林と組ませて。野村、これもまた大日本プロレスの新人、新しい力。その力を今度、豪と組んでぶつけてみようと思いました。面白い試合が組めたと思っています。若い力なんで、思い切りそこで力を出して、燃え尽きるぐらい熱い試合をしてほしいと思います」
▼清宮「対戦相手の野村選手もそうですが、やはり他団体の選手と組ませていただけるということで、こんなチャンスはないと思うので、僕は潮崎さんにしっかり食らいついていきたいなと思ってます」
▼高山「みんなスーツで、こんなチンピラみたいのが来まして(苦笑) 自分と小橋さんの関係を見れば、業界一の色男と業界一のチンピラ男みたいな。これでいいかなと思います。よろしくお願いします」
▼小橋「この試合は僕が組んでみたかった試合なんです。高山善廣&石川修司組vsジョー・ドーリング&ジェームス・ライディーン組。やはりプロレスの昔からのでかい者のぶつかり合いというのをひとつ組んでみたかったので。ジョー・ドーリング、ジェームス・ライディーンというのは昔から一度組ませてみたいと思うチームだったので、そのチームとやるには誰がいいのかと思ったときにですね、これは高山善廣しかいないと思いました。僕もライバルとしてその強さもわかっています。だからここは高山善廣。もう一人誰にしようかと思ったとき、今乗りに乗っている石川修司でいこうと思いました。この試合は本当にもうリングに穴が開くぐらいガンガンいってですね、またプロレスの醍醐味をみせてほしいなと思ってます」
▼高山「このメンバー、あの頃の全日本プロレスのようにスーパーヘビー級が揃ってます。ただ、あの頃と違って俺はもうかなりのオッサンです。他のヤツらは30前後で、小橋さんの言う、いつまでも青春なんてね…」
▼小橋「(さえぎって)俺たちにオッサンという言葉はない! だから高山選手にはね、この中で一番若いぐらいのファイトをしてほしいなと思ってます」
▼高山「今、小橋さんから熱い激励をいただいたので、この4人の中で一番若々しくやってみたいと思います。いくぞ! ノーフィアー!!」
▼諏訪魔「全日本プロレスの諏訪魔です。本日はお集まりいただき、ありがとうございます。Fortune Dream初出場させていただきます。先ほど小橋さんが話しておられたように、熱い試合を提供したい。そういう話を耳にしていますので、その期待に応えられるように、熱い試合ができるように頑張っていきたいと思います」
▼小橋「この試合はメインイベントです。関本大介&諏訪魔vs佐藤耕平&鷹木信悟。この試合を組んだのは、やはり各団体のプライドがぶつかり合う試合になってほしいという意味を込めて。諏訪魔選手は昔から一度出てほしいと思っていたんですけど、やっとそれが叶いました。もともと全日本が好きで、僕のことを見てくれていたという話を前に聞いたんで、本当に二つ返事でOKしてくれました。本当にありがたいことです」
▼諏訪魔「メインとして恥じない試合をしたいなと思いますし、また対戦相手に佐藤耕平選手の名前があるし。佐藤耕平選手とは自分が前にアキレス腱を切った日に対戦(2016年1月2日、大日本・後楽園大会)してると。なんかこうまだ続きがある中で俺が欠場してしまった。そういう出来事があったんで、また佐藤耕平選手と対戦できるのは非常に楽しみであるし、またバチバチやりたいと思ってます。鷹木選手は同期に当たるんで、何回か対戦したことあるんですけど、未だに決着がついてないと。対戦相手二人とはいつか決着をつけたいなという思いがあった中でこういうカードを組んでいただいた小橋さんに感謝いたします。当日は頑張りたいと思います」
――諏訪魔選手の印象は?
▼小橋「暴走。一言で言うと暴走。暴走王という感じが合ってるのかなと。その暴走するんだけども、そのあとにテクニックであったり、実力があるから暴走できるというか。もう実力者、だから買ってるから出てほしいという気持ちが強かったんですね」
――小橋さんが活躍した全日本時代に重なるイメージはある?
▼小橋「何回か試合を見たことがあるんですけど、しっかりした技術に裏打ちされたものがあるので、しっかりそういうものを持ってるので、対戦すれば面白かったなと思いますよね、自分が現役だった頃にできれば」
――小橋さんのイメージは?
▼諏訪魔「全日本プロレスを語る上で小橋さんという名前は歴史に残っている名前でありますし、また、今まで自分と小橋さんは接点がなかなかなかったので、今回参戦を機に小橋さんの求めている熱いプロレスというものを僕自身も吸収したいなと思います」
――小橋さんが考える今大会の目玉は?
▼小橋「目玉は全部の試合です。全部の試合が目玉。それがFortune Dreamです」
――どんな大会にしたいと思い描いている?
▼小橋「いつも思っているのは1より次2、2より3、3より4。前回を上回る大会にしたいという思いでやっています」
――昔の全日本を見た中で小橋さんに影響を受けた部分はある?
▼諏訪魔「自分がプロレスデビューしてからなんですけど、小橋さんと佐々木健介さんの試合を見て、意地の張り合いが凄いなと。昔からの全日本プロレスもずっとみてて、意地と意地がぶつかるところが凄くワクワクするというか、そういうところを強く持っているので、意地の張り合いという部分は凄く意識しますね。吸収したいですね」
――当日の相手も意地を張り合えそう?
▼諏訪魔「そうですね。意地と意地、いい大人がいい年しても意地張って子供みたいにやり合ってるところというのは燃えてくるし、自分自身も。ただ、今までそういう舞台がなかなかなかったんで、こういう場があったんだなと。本当にうれしいです。やりたいです早く。楽しみでしょうがないです」
▼小橋「うれしいですね、そういうこと言ってもらえるのはね本当に」
――当日見てほしい技というのは?
▼田村「私は全日本さんに出させていただいてるんですけど、大森さんのもとでやってますので、ぜひアックスボンバーをかましてやりたいと思っています」
▼小波「私はトレーナーで田中稔選手に教えていただいているので、タナカレッグバーという足の関節技があるので、それを見ていただきたいです」
▼清宮「僕はずっとノアでドロップキックを得意技として使わせていただいているので、しっかり本番でも決めたいと思っています」
▼高山「自分はどれをみてほしいか…全てですね。高山善廣の全ての技をみてほしいです」
▼諏訪魔「技っていうより、さっき小橋さんも言ってくれたんですが、ちょっと暴走してやろうかなと思いますね。めちゃくちゃやって、迷惑かからないようにしたいなとは思うんですけど(苦笑)、とにかく暴走して何か生まれればなと思ってます」