6/26【リアルジャパン】6・29後楽園で魔世軍迎撃 ダーク軍・折原&グレート&ブラックインタビュー
6・29後楽園大会で折原昌夫&グレート・タイガー&ブラック・タイガーのダーク軍が魔世軍五号アレクサンダー大塚&魔世軍七号KENSO&魔世軍二号を迎え撃つ。リアルジャパン提供のダーク軍インタビューは以下の通り。
【ダーク軍インタビュー】
――リアルジャパン4・17後楽園大会で初のトリオを組んだダーク軍団ですが。
▼折原「実際に組んでみて、この3人が気持ちの上でしっくりきてるかどうかはまだわからない。全員がリアルジャパンでずっと闘ってきたアクの強いルードであって、オレがオレがっていう3人でしょ。しかしながら、新しい敵が来てそれどころじゃないと。ここは一時休戦して、ちゃんとした悪がいるんだというところをちょっとヤツら、魔世軍にわからせてやろうかと。ヤツらは自分たちが黒い軍団だとか言ってるけど、オレらが“黒"だから。そのためにも、今回この3人が期間限定みたいなかたちになると思うけど組んだんだよね。お客さんに言いたいのは、今度の大会(6・29後楽園)はプレミアがつくよ、見といた方がいいよと。この3人が組む機会ってなかなかないからね」
――ダーク軍団は期間限定?
▼折原「もちろんだよ。まあ、あとの2人との意見は違うかもしれない。それぞれが別々の意見を持っていると思う。みんなそれぞれがリーダーと思ってるはず。でもいまは、あとから来たヤツが黒い軍団とか言ってるから、それを排除するための期間限定なんだよね。これからずっとこの3人が仲良しこよしでやっていけるとは思ってないから」
――あくまでも魔世軍の排除が目的だと。
▼折原「そう。そこをハッキリさせておきたい」
▼グレート「リアルジャパンのリングで誰がヒールをやってんだ? リアルジャパンのヒールのスタートは折原だ。オレもブラック・タイガーもヒールをやってる。そこへ横から入ってきて、寄せ集めのヤツらがリアルジャパンのリングでヒールだからとか、デカい顔するなんてふざけんなって」
――そこの部分では意見は一致している?
▼グレート「それだけだよね」
▼ブラック「リアルジャパンに外敵が入ってきたんだったら門番っていうのがいるべきじゃない。でも実際はいないじゃない、門番的な選手が。それをね、オレらがやってるんだよ。ベビーフェイスじゃない。ヒール、ルードだけど、門番をやってあげてる。リアルジャパンはオレたちにおんぶに抱っこだよ」
――では、6・29後楽園でのダーク軍団vs魔世軍は、目的にあったカードになりますね。
▼ブラック「もちろん。魔世軍を排除します」
▼グレート「(魔世軍は)終わりですよ、ここで」
――ただ、前回の大会ではダーク軍団の方が先に試合をして、初登場の魔世軍はその後に現われました。正直、ダーク軍団よりも魔世軍の方が目立っていたと思います。
▼折原「それ、ちょっとカチンとくる言い方だよね。そういう見方が一般的なのかね。オレらはべつに自分の意志さえ表現できればメインだろうが第1試合だろうが関係ないから。メインじゃなきゃイヤだとか、センターじゃなきゃイヤだとか、そんなのにいちいちこだわってないから。3人とも、それぞれ意味のある試合ができれば試合順は関係ないと思ってるはず。この前、アイツらがオレらよりも上の方で試合をしたというのは全然問題ない」
――魔世軍はほかの試合にも介入してきましたよね。
▼折原「みたいだね。オレは気にしてないけど」
――ほかの選手にマスクを手渡して勧誘のような行動をとっていましたが。
▼折原「ふーん。ここに来る前、この2人にオレはさんざん怒られたんだ。怒られたというか、文句を言われたんだよ。この前、会見のときにオレが道場で襲撃されたと。そのときに、後楽園に魔世軍のマスク被ってTシャツ着てこいって一方的に言われた。1人じゃ、何もできねえじゃねえかって、この2人のタイガーに言われたんだ。まあ、あの時、向こうは2人いたけども、今回はオレたち悪党で力を合わせて一気にぶっ潰してやろうと思ってるよ。ホント、さっき怒られたんだよ、酒飲みながらね。喧嘩になりそうだったよ」
▼グレート&ブラック「(苦笑)」
▼グレート「この3人で、ヒールとしてのレベルの違いをアイツらに見せてやるよ」
――会見で、折原選手が一方的にやられたことが歯がゆかったと。
▼グレート「そういうところでいいところ見せてやるくらいの余裕がほしかったよ」
▼ブラック「まあ、向こうも必死なんだよ」
▼グレート「向こうも上がるリングがほしくて自分たちをアピールしているんだろうけど、次の試合、29日の後楽園でリアルジャパンに出るのはもう終わりだ」
――魔世軍を率いているのは青柳総裁ですが。
▼グレート「総裁って名乗っていいのは星野総裁(故人)だけだよ」
▼折原「おもしろいこと言うね!」
▼グレート「そこからしてパクるんじゃねえって。オリジナルでいけって」
――グレート・タイガー選手が総裁を名乗っていいのは星野総裁だけだと。なにか意味深ですね。
▼折原「グレートの言うとおりだね」
▼グレート「総裁と言えば星野さんのビッシビシ!なんでね」
▼折原「そうだよ」
――青柳総裁はビッシビシ!してないと。
▼折原「オレはむかし、正直なところお世話になってるし、さんざん蹴られたからね。あのときの館長は強かったよね。でも、この前ね、2人で襲ってきたってこと自体が弱くなってるってことだし、あのときの館長だったら1人でくるだろ。だから、悔しかったけど、リングのまわりでメガホン持ってワーワーやってたむかしのオッサンと一緒なんじゃないかなと思ったね。いまさら、なにがしたいんだろうね?」
▼ブラック「誠心会館が新日本とやってたときのギラギラしたものがない」
――ブラック・タイガー選手から新日本の言葉が出てきたのも意味深ですね。
▼ブラック「ブラック・タイガーはもともと新日本で生まれたから」
――このチームと29日の後楽園大会で直接対決。ダーク軍団が折原&グレート&ブラック組、魔世軍が五号アレク&七号KENSO&二号(with青柳総裁)組。二号が正体を明かしていませんが。
▼折原「(二号は)この前いたヤツと違うの?」
――どうなんでしょうか?
▼ブラック「二号ってことは古い選手ってこと?」
――そのあたりもまったくわかりません。二号は前回、リングには登場しましたがカードには入っていませんでした。
▼ブラック「試合はしていないんだ」
――この6人タッグマッチはヒール同士の闘いになりますが、リアルジャパンにヒール軍団はひとつでいいですか。
▼折原「もちろん、オレはそう思ってる。でもここ(ダーク軍団)はひとつじゃないから。ルード、ルード、ルードの集まりであって、決してひとまとまりではないからね。こうして彼ら(グレート&ブラック)と一緒に酒を飲んで話すのも初めてだし、オレたちがルードだって言って入ってきたヤツらを倒すのが目的だからね。オレたちがルードでずっとやってきたわけだし、グレートが言うように、そんな簡単につとまるポジションじゃない。さんざんいろんなことやってきて相当強い方向性をもって、時を重ねてきてるからさ、オレたちは。苦い思いもしてるし、コイツら(グレート&ブラック)の中身だって相当の実力があってからマスクを手に入れたわけだから。マスクを被れば、黒ければ強いってことにはならない。だから今回は、アイツらを排除するためにチームを組む。このチームは、チームであってないようなものだからね。本来は、それぞれが敵同士。だから早めに勝負をつけて、また元通りにこの2人とも争わないといけないとも思うしね」
――魔世軍とはなにをもって決着になりますか。単純に3カウント取れば終わりと言えますか。
▼折原「3カウントだよ。それしかないでしょ」
▼ブラック「3カウントは当たり前の話で、存在を消しますよ」
▼折原「さすがブラック、恐いねえ」
▼ブラック「存在を消す」
――折原選手は、青柳総裁を引っ張り出すとも言っていましたが。
▼折原「ウン。オレは引っ張り出すと言ったかもしれないけど、3人だ、4人だでグダグダやるんであれば、はじめから1人でこいと。それくらいの勇気がなければお終いだってこと。引っ張り出すまでいかないでしょ。このインタビューをやる前にちょっとブラックが言ってたんだけど、そんなにルードがやりたいんだったら、オレたちの下につけばいいんじゃないかって」
▼折原「グレートもそれには賛成してたし。オレたちにつくんだったら、まとめてもいいと思うけど」
――傘下に入るのであればOK?
▼折原「そうだね。それでヤツらの仕事が増えるわけじゃないけどね。お客さんに見えないところで頑張ってもらえばいいんじゃない」
――なるほど。ところで6・29後楽園のメインはレジェンド王座のタイトルマッチ、大谷晋二郎vs船木誠勝です。レジェンド王座にダーク軍団が絡んでいく可能性は?
▼折原「大いに興味あるよね。というか、オレら3人、それしかないでしょ」
▼ブラック「そうだね。レジェンドのチャンピオン、それを狙ってこのリングに上がってるからね。あとは佐山タイガー(初代タイガーマスク)ですよ。そのために上がってるから」
――折原選手は第2代レジェンド王者でした。
▼折原「オレ、いろんなところでベルト取ってんだよ。DDTでも初代王者だし、いろんな団体でベルト取ったんだよね。ずっと嫌われ者やってきて、一時ベルトを手にしちゃうとそれでいいってなっちゃうんだよ。それをずっと防衛していくことは考えないし。ただ、手を離れるとまたほしくなる。その繰り返し。破壊と再生だよね。オレはそう思ってる。ルードにベルトが来ることで、その価値は高まると思ってるから。それによって相手のリンピオも力をつけてくると思う。ほかがどう思ってるかは知らないけどね。でもそのベルトはいま大谷が持ってる。シングルのベルトは折原にしてもグレートにしてもブラックにしても、だれか1人しか巻けないから、仲良く見えたとしても実際には殺伐としたものがあるよね」
――(軍団内で)挑戦権を巡る闘いが始まるかもしれない?
▼折原「それいいね。今回の試合ではオレが一番目立つつもりでいるし、ここの2人もそう思ってるだろう。客にもルードはオレだってこともアピールできるだろうからね。まずは魔世軍をぶっ潰して、ベルトを狙う闘いにもっていきたいよね」
▼ブラック「そのためにも魔世軍を排除しないと(ベルトに)絡んでいけないからね」
――青柳総裁もかつてはレジェンド王座に挑戦したことがあります。
▼3人「え、そうなの?」
――スーパー・タイガー選手が王者時代、2014年1月19日の浜松大会でした。
▼折原「取れなかったんでしょ。それで軍団つくってこられても困る」
――ブラック選手は2011年10・25後楽園、グレート選手は2014年4・16代々木でレジェンド王座に挑戦しました。こちらも当時の王者はスーパー・タイガー選手でした。また挑戦したいとの希望はありますか。
▼グレート「今回、魔世軍とキッチリかたをつけて、そうなれば必然的にオレたちがタイトルマッチに絡んでいくかたちができてくるでしょ。とりあえず目先の邪魔な魔世軍を潰してからだね」
▼ブラック「そうだ」
▼折原「ベルトといえば、リアルジャパンに黒いベルトがあったのおぼえてるかな? 折原昌夫、ブラック・シャドー、タイガー・シャーク。リアルダークというチームで黒いベルトをつくりあげたんだよね。なんだったらこの3人が組んだ記念として復活させるのもおもしろいかなと思うね」
▼グレート「まあ、ケガをして引退したおじいちゃんが寄せ集めでつくった軍団がいられる場所じゃないってことを次の試合でわからせてあげますよ」
▼ブラック「館長が試合をするわけじゃないから置いといて、アレクとかKENSOの個人は認めるんだけども、マスクマンとして一緒になってなんの意味があるのかと疑問に思う」
――ただ、魔世軍の出方次第では、対戦するダーク軍団がベビーフェースとして見られるかもしれませんが…。
▼折原「うん、実はさっきも3人でそれを話してたんだよね。今回アイツらとやることでずっとやってきたことが一晩でひっくり返ってオレたちがいいもんになっちゃうんじゃないかってね。でもグレートもブラックもオレたちのイメージはそんなに薄くないってことでね、やっぱりオレたちが(リアルジャパンのヒールを)ずっと引っ張ってきたわけだから」
――ダーク軍団にブーイングが飛ぶような試合にする?
▼折原「どちらの方にブーイングが多いかは、今回はルード対ルードだからわからないけど、勝負をつけるためには反則ではダメ。ホンモノの実力を持った2人がタイガーのマスクを被ってるわけだし、ここはピンフォールを取りにいきたいよね」
▼ブラック「次のアレク、KENSOにはブーイングないよ。二号が誰かわからないけど」
▼グレート「逆にアレクとKENSOに聞いてみたいね。オマエらマスク被ってヒールだっていうけど、どういう気持ちでやってるのか」
▼ブラック「そうだ。それにしても青柳総裁はいったいなにがやりたいの?」
▼折原「それがわからない」
――折原選手を含め、何人もの選手にマスクを差し出してますよね。誰を狙って、誰がほしいのか、見えてこない部分があります。
▼折原「カネじゃあ集まれないよ」
▼ブラック「魔世軍って名前からして悪そうだけど」
▼折原「オレには(首の)ケガもあるから一試合一試合を大事にしていきたいんですよ。ホントに大事に大事にしていきたいので。グレートはグレート、ブラックはブラックで佐山タイガーやベルトを狙ってるから暴れながらも方向性がしっかりある。でも、アイツらはまったくわからない。だからこそ、29日の試合で終わりにしたいんだよ」