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11/17【新日本】EVILが「ノー・サプライズ」予告、王者スミスJr.は故・大剛氏直伝の「本物のストロングスタイルみせる」 『WORLD TAG LEAGUE 2017』前日公開会見

 『WORLD TAG LEAGUE 2017』(11・18後楽園で開幕)へ向けた前日公開会見が17日、東京・後楽園ホールで行われ、出場全16チーム31人(飯塚高史のみ欠席)が出席。AブロックはSANADAと組んで出場するEVILが「何の番狂わせもなく、EVIL&SANADAが支配していく」と完全優勝を予告すれば、Bブロックはランス・アーチャーとのK.E.Sで出場するIWGPタッグ王者デイビーボーイ・スミスJr.は「彼が叩き込んでくれた本物のストロングスタイルをみせて、このタッグリーグを制圧する」と師匠である故ジョー大剛氏に捧げるタッグ2冠制覇を宣言した。

 タッグの栄冠を争う『WORLD TAG LEAGUE 2017』の開幕が明日18日に迫ったこの日、出場全16チームが出席しての公開会見が行われた。平日の午後にもかかわらず多くのファンが集まる中、各々がリーグ戦にかける思いを語った。

 Aブロックは今年、IWGP王者オカダ・カズチカに勝利するなど躍進を遂げたEVILが吠えた。昨年に続いてSANADAと組んで出場するEVILは「今回のWORLD TAG LEAGUEは何の番狂わせもなく、EVIL&SANADAが支配していく」と宣言。自分たちの優勝が順当と言わんばかりに「ノー・サプライズ」を予告した。昨年はブロック2位で優勝に届かなかったものの、この1年間でEVIL、SANADAともに進化を遂げてきたとあって、タッグリーグ完全優勝に自信満々だった。

 BブロックはIWGPタッグ歴代王者が4チームもエントリー。真壁が言うように「激戦区」となる。中でも現王者のアーチャー&スミスJr.は間違いなく優勝候補だ。アーチャーが「俺たちはすでにこのベルトを持っている。次の目標はもちろん目の前にあるトロフィー。両方を獲得することができれば俺たちはより危険なタッグチームになるだろう」とタッグ2冠制覇を描けば、スミスJr.は師匠である故・ジョー大剛氏に優勝を捧げるつもりだ。

 11月4日に75歳で死去した大剛氏はかつて新日本の北米支部長を務め、カナダ・カルガリーでテンコジを筆頭に多くの選手を育成。スミスJr.も指導を受けた一人で、新日本への初来日も大剛氏の派遣によるものだった。「彼が俺に全てを教えてくれて、ストロングスタイルは何たるかを叩き込んでくれた。そのストロングスタイルは最近の新日本プロレスで失われたものだと思う」としたスミスJr.は「サーカスやおちゃらけで楽しむだけがプロレスではない。俺たちが本物のストロングスタイルをみせたい」と大剛氏の教えを体現する構えをみせた。

 また、初参戦組もこの日、ファンの前に姿をみせた。Aブロックでジュース・ロビンソンと“デス・ジュース"を結成するサミ・キャラハンは「俺たちはWWEを逃げてきたわけじゃない。よりよいものを求めて、スーパースターになるために、この新日本プロレスにやってきた」と新天地での栄冠獲りを宣言。Bブロックでマイケル・エルガンと組むジェフ・コブは「このリーグ戦が始まったら、俺が新日本プロレスだけでなく、日本全国に本物のスープレックスパーティーがどういうものかをみせたい」と予告した。親友・バレッタと組むチャッキーTは「ここ6年間、二人で友情を育んできた。その親友とこのトーナメントで戦っていく。そして勝っていくことを誓おう」と自信をのぞかせた。

☆『WORLD TAG LEAGUE 2017』出場チーム
▼Aブロック
天山広吉&小島聡
永田裕志&中西学
ジュース・ロビンソン&サミ・キャラハン
後藤洋央紀&YOSHI-HASHI
バッドラック・ファレ&チェーズ・オーエンズ
ハングマン・ペイジ&高橋裕二郎
鈴木みのる&飯塚高史
SANADA&EVIL

▼Bブロック
真壁刀義&ヘナーレ
マイケル・エルガン&ジェフ・コブ
デビッド・フィンレー&北村克哉
レイモンド・ロウ&ハンソン
石井智宏&矢野通
バレッタ&チャッキーT
タマ・トンガ&タンガ・ロア
ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.


【Aブロック会見の模様】
▼天山「皆さん、こんにちは。天山広吉です。明日からいよいよWORLD TAG LEAGUE開幕しますけど、今回も長いシリーズになります。連戦が続きますけれども、テンコジとして最後の最後までしっかりとガッツリと、あきらめないで戦い抜きたいと思います。そしてこのWORLD TAG LEAGUE、頂点つかみたいと思います。皆さん、応援よろしくお願いします」

▼小島「早いものでテンコジが再結成されてから5年以上の時間が流れました。その間、二人にはさまざまなことがあり、さまざまないいこと、悪いこと、いろんなことがありました。そして今も当たり前にこの場所にテンコジはいます。当たり前にいることがいかに価値のあることか、当たり前のことがいかに素晴らしいことか、それを証明するために、必ずタッグリーグ優勝します。そしてまた新しいテンコジワールドを皆さんの前で披露したいと思います」

▼永田「新日本プロレスファンの皆様、お久しぶりです。しばらく皆様の前から姿を消してましたが、ようやくタッグリーグに全戦参戦することになりました。本当にいい休みをもらったので、とんでもない力がみなぎっています。特に僕のパートナーはとてつもないパワーを発揮してくれると思いますので、タッグリーグ期待していてください。よろしくお願いします」

▼中西「中西学、永田裕志ここにありという戦いを必ずします。個人的にはこのタッグリーグ、こういう戦いが僕のデビュー戦の最初の戦いだったので、思いが深いものがあります。その気持ちも全てぶつけていきます。最も信頼できる男と戦えることを非常に光栄に思っています。よろしくお願いします」

▼ロビンソン「俺のタッグパートナーを紹介したいと思う。皆さんにサプライズをと言っていたが、ここに現れたのがサミ・キャラハン。彼のニックネームと自分の名前を合わせてデス・ジュースとしてこのAブロックを勝ち抜き、全てを勝ち抜いてトロフィーを獲得し、東京ドームでチャンピオンになりたいと思っている」

▼キャラハン「俺たちはWWEを逃げてきたわけじゃない。よりよいものを求めて、スーパースターになるために、この新日本プロレスにやってきた」

▼後藤「今年のタッグリーグはここにいるYOSHI-HASHIと組んで優勝を目指します。明日の開幕戦はこの俺が直接、鈴木みのるから獲りたいと思います」

▼YOSHI-HASHI「このWORLD TAG LEAGUE、俺が海外から帰ってきてからはずっとオカダと組んでたんですけど、今回はオカダが出ないということで後藤さんと組ませてもらうんですけど、何か組むことによって今まで以上の力が出せそうな気が凄くしてます。このWORLD TAG LEAGUE、最高の結果を残します」

▼EVIL「今回のWORLD TAG LEAGUEは何の番狂わせもなく、EVIL&SANADAが支配していく。ノー・サプライズだ。よく覚えとけ。This is EVIL、Everything is EVIL…すべては……EVILだ!」
※SANADAはノーコメント

▼ペイジ「(ファレ&オーエンズが手にしていたトロフィーを奪って)ファンのみんなを愛しているからこそ許せないことがある。昨年も裕二郎とタッグを組んだが、このトーナメントを勝ち抜いていくことができなかった。今年こそ、このクソ大きいトロフィーを一緒に獲得したいと思っている」

▼裕二郎「言葉の壁はあるけど、ペイジとは心がつながってるんで、今回のタッグリーグも楽しみだ。ちょっと気になることがある。(英語でペイジに向かって)ペイジ、どうやらエリートに加入するみたいだが、俺に一言ないのはどういうことだ? まぁ、お前にとっていいことだからな。おめでとう」

▼ファレ「このトロフィーを獲ること、それが4 lifeだ」

▼オーエンズ「ヘビー級デビューした昨年はケニーと組んだが、自分の思うようにいかなかった。だが、この1年間、世界最高峰である新日本プロレスで自分が切磋琢磨して成長した結果、最高の試合を見せられると思う。しかも今回のパートナーはバッドラック・ファレ。俺たちがこのAブロックを勝ち抜くことが今の目標であり、もちろん最終的な目標はこのトロフィーを本当の意味で自分の手にすることだ」

▼鈴木「オカダ・カズチカ、ケニー・オメガ、棚橋弘至、内藤哲也、なぜお前らこの場にいない? お前らの決定している東京ドームのカード、ひっくり返してやろうと思ったんだけどな。まぁ、雑魚をよくもまぁこんだけ集めたな新日本プロレス。いてもいなくてもわからねぇ奴らばっかりじゃねぇか。お前らみんな、飯塚に食われちまえ。ハッハッハッハッハ」
※飯塚高史は欠席


【Bブロック会見の模様】
▼真壁「とりあえず本間がこういうことになって、2連覇して次3連覇目指そうという中でケガでね。そんな現状でどうしようかなと思って、俺は欠場がいいんじゃないかなと思ってたら、まさかのヘナーレからラブコールといっちゃあおかしいけど、『俺にやらせてくれ』という話がきて。そんな易々とよ、戦える現場じゃねぇってこと俺は十分承知だ。そんな中で俺の記念興行やった時に(ヘナーレが)アキレス腱切った。俺もアキレス腱切ってる過去があるしな。そう思った時、ここでどうにかよ、這い上がんねぇとつまんねぇ。『だったらやってやるぜ』って。『やるか?』って聞いたら、こいつが『ぜひともやらせてくれ』って。『ただ、出るからには優勝しか考えてねぇからな、それでもいけるのか?』って言ったら『やりてぇ』と。奴の心に揺さぶられて返事はイエスだよな、そうなったら。ただ、何回も言う。みろよBブロックの奴らよ。ベルトついこの間持ってた連中ばかりじゃねぇか。これは激戦区だよな。だからこそやりがいがあるんだよな。だからよ、俺とヘナーレが目にものみせてやるよ。それだけだ」

▼ヘナーレ「またここに戻ってこれてうれしく思う。ずっとここに来て新しいチャンスを待っていた。そしてこのタッグチームこそが自分にとって新しいチャンスそのものだと思っている。なぜなら真壁選手は病院のベッドに横たわってケガが治るまで苦しい期間を過ごすという自分が経験したこと全てを経験し、その思いを共感できる人だからだ。彼の20周年興行でのケガもあり苦しんだ。そして自分のオファーを受け入れてくれた、真壁選手がイエスといってくれた時、この我々こそがタッグリーグの中で有利な二人になると思った。そして俺は誰よりも若い。若いからといって油断してほしくない。去年のWORLD TAG LEAGUEでの悔しさを、そして8ヶ月間ケガで苦しんだ思い全てをこのタッグリーグにぶつけたいと思う」

▼エルガン「コブとタッグを組むのはこれが初めてだが、アメリカでは何度も戦いを繰り広げてきた相手だ。自分がタッグチームを組むにあたって誰が最適のパートナーであるかを考えた時、彼以外思い浮かばなかった。まだ彼のことを知らない人は多いと思うが、誰が何と言おうとこの男こそが最強の男であり、自分のパートナーにふさわしいと思う。スミスとアーチャー、そのベルトは俺たちがいただく」

▼コブ「新日本プロレスでデビューできることを大変光栄に喜ばしく思っている。WORLD TAG LEAGUEに出場する全ての選手たちをリスペクトしているし、自分のタッグパートナーのことも尊敬している。このリーグ戦が始まったら、俺が新日本プロレスだけでなく、日本全国に本物のスープレックスパーティーがどういうものかをみせたい。そしてそのパーティーにはここにいる一人ひとりを招待したい」

▼フィンレー「2017年WORLD TAG LEAGUEに出場することになった。ここに座って落ち着いてメンバーを見ていると、この中ですでに4チームがタイトルを保持した経験がある。それを考えると俺たち二人は新参者、新米かもしれないが、一つ一つの試合に全力でぶつかるつもりだ」

▼北村「まずこのWORLD TAG LEAGUEに出場させていただくことに対して、とても感謝しています。大阪エディオンアリーナでフィンレーさんが私を指名してくださったことに感銘を受けました。このBブロック、はっきり言って超人しかいないと思います。その超人の渦の中に私がどうやって食い込んで、進化していけるか、デビッド・フィンレーさんの背中を追って一生懸命頑張って、努力してまいります。その姿を、生き様を見ていただきたいと思っています」

▼ロウ「ご来場の皆様、そしてこの記者会見を見ている世界中のファンの皆様、自分たちがどのようなことができるか、どのような実力を持っているか、すでにご存知だと思う。今、俺たちは不完全燃焼の状態でここにいる。ここに来たのはみんなを喜ばせたり、面白がらせるためではない。リベンジをするために来た。IWGPタッグのタイトルもなくなり、そのことを考えると夜も眠れなくなり、食事もできず、一つのことに集中することもできない。このベルトを取り返すために来た」

▼ハンソン「2016年のWORLD TAG LEAGUEがウォー・マシンのデビュー戦だった。それ以降2017年はアップダウンの多い波乱の1年を過ごした。だが、このWORLD TAG LEAGUEで我々ウォー・マシンが世界制圧というのがどういうものか見せられると思う」

▼石井「今年はじめにベルトを獲ってるんで、次はもう一つのタッグの勲章を取り戻す」

▼矢野「はい! 今日気づいたんですけど、Bブロックに関しましては我々だけです、日本人同士のタッグはね。ですので、日本代表として、日本人特有の奥ゆかしい心と繊細な技術で戦うことを誓います!」

▼バレッタ「日本の善良な国民の皆さん、こんにちは。ケンタッキーから来たチャック・テイラーを紹介したいと思う」

▼チャッキーT「バレッタと俺は見ての通り親友だ。ここ6年間、二人で友情を育んできた。その親友とこのトーナメントで戦っていく。そして勝っていくことを誓おう」

▼バレッタ「自分たちはこうやって見ても最強ではないし、最速でもなければ、最も才能のあるタッグチームでないのは我々自身がわかっている。だが、どのチームにも負けないものを持っている。それが自分たちを頂点に導いてくれるだろう。その一つが何かというと我々の友情である」

▼ロア「この会見を見てくれている紳士淑女の皆さん、こんにちは。とても楽しい時間がやってきた。Bブロックには素晴らしい選手たちが揃ったと思う。新日本最強のタッグチームの集まりだ。みんなもワクワクしてくれているとうれしい」

▼トンガ「タンガはとても優しい男だ。だが、それが問題視されることもある。それはなぜかというと優しさを弱さと勘違いする人がいるからだ。だが、優しさ、それは弱さではない。それこそが強さである。WORLD TAG LEAGUEではそれをみせたい。ゲリラズ・オブ・デスティニーの強さ、そして戦略を。このトーナメントを勝ち抜くためには全ては戦略次第だと思う。だが、去年は自分たちの戦略を盗まれたような形になったかもしれない。最終的にこのタッグリーグでは真壁&本間が優勝したが、今度は去年優勝したこの二人から戦略を盗んでやろう。そして楽しそうに転がっていれば勝てるだろう」

▼アーチャー「俺たちはIWGPタッグチャンピオンだ。このタッグリーグに出場するチームはみんなこのトロフィーを獲得し、新年早々、俺たちと戦ってこのベルトを獲る。そのためだけにここにいるのだと思う。だが、俺たちはすでにこのベルトを持っている。次の目標はもちろん目の前にあるトロフィー。両方を獲得することができれば俺たちはより危険なタッグチームになるだろう。このベルトがなぜ今ここにあるかというと、俺たちがこのベルトに値する強さを持っているからだ。日本から離れたあとも転戦しながらこのベルトを守ってきた。2017年WORLD TAG LEAGUEはキラータッグリーグだ。全てのチームをぶっ飛ばしてやる」

▼スミスJr.「記者会見に戻ってこれて、しかも最後にコメントするのはうれしいことだ。日本と同じように一番大切なものは最後に取っておく習慣があるからな。まずはじめに自分に全てを教えてくれた恩師であるトーキョー・ジョー(ジョー大剛氏)が先日亡くなった。彼が俺に全てを教えてくれて、ストロングスタイルは何たるかを叩き込んでくれた。そのストロングスタイルは最近の新日本プロレスで失われたものだと思う。サーカスやおちゃらけで楽しむだけがプロレスではない。俺たちが本物のストロングスタイルをみせたいと思う。このK.E.Sがこのキラータッグリーグを制圧する」

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