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6/5【TAKAYAMANIA】メインが「鈴木&論外&MAZADAvsケア&カズ&TAKA」に決定、CFプロジェクトも始動 8・31後楽園『TAKAYAMANIA EMPIRE』

 頸ずい完全損傷で療養中の高山善廣を支援する大会『TAKAYAMANIA EMPIRE』(8月31日・後楽園ホール)に関する会見が5日、都内で開かれ、TAKAYAMANIA実行委員会の鈴木みのる、石原真マネージャーが出席。高山の現状が報告されたほか、同大会のメインカードも発表され、クラウドファウンディング・プロジェクトも始動することになった。

 試合中のアクシデントから5月4日で1年が経過。現在も関東の病院に入院中の高山は当初、首から下が動かない状態で医師からも「回復の見込みなし」と診断されていたものの、リハビリに取り組んで現在は「肩が少し動かせる状況」になったという。

 支援大会に関しては、高山自身がプロデューサーとして参加。高山の出すアイディアを実現すべく、盟友・鈴木を中心に各団体への交渉を続けてきた。全7試合がほぼ固まったが、この日はメインカード「鈴木みのる&NOSAWA論外&MAZADAvs太陽ケア&カズ・ハヤシ&TAKAみちのく」のみが発表された。

 鈴木は「彼が全日本プロレスに参戦した時にいたメンバーで、高山との話のなかで、心の中で一番プロレスをやっていて楽しいと感じていた時間だったらしく、再現とまではいかないでしょうけど、その時のメンバーでメッセージを送れたらな、と思います」と説明した。

 その他のカードについては後日発表予定。鈴木は「口は相変わらず達者なんで(笑) 何かあれば憎まれ口を叩いて、そんな状況なんで、高山ならではの仰天カードをいっぱい注文出してきまして…交渉する側の身にもなってみろよ、というくらい面白い発想を彼が出してきたんで。実現したら全部面白いかなと思ってます」と話した。

 何より高山自身も“いつかリングに上がって、ファンの前に姿をみせたい"と強く願い、それをモチベーションに日々リハビリに取り組んでいるという。鈴木は「あいつが帰ってくる場所は間違いなくリングの上なんで。そのリングをどこか特定のプロモーションが持つんではなくて、ファンのみんなで作ってあげれたらな、という思いがあります」と大会開催の意図を改めて語り、「いつかあいつにはトップロープをまたいでリングに入ってもらいますよ。そこまでやらないと。自分でケジメつけろと思ってますけどね。あきらめるのは簡単なんで。そんなの無理でしょと言うのも簡単なんで。それを目標にあいつには生きてもらおうと思ってます。そして今回の『TAKAYAMANIA EMPIRE』という大会で、どんどん悔しがらせてやろうかなと。『俺も早くリング上がりたい』と言わせてやりたいと思ってます」と意気込んだ。

 そしてネットを通じて実現したいプロジェクトを示し、賛同者が資金的な援助を行う『クラウドファウンディング(CF)』プロジェクトも始動。CFサイト『Makuake』を通じて大会開催に際しての運営費を募り、チケットも一般プレイガイドでは発売せず『Makuake』のみで販売。すなわちチケット購入自体がCFへの“参加"となる。

 また、CFの特性を生かして、参加者への“リターン"も企画されており、その詳細については高山のブログにて発表される。実行委員会は「今回のクラウドファウンディングは従来のプロレス興行の運営とは違った試みであり、チャレンジでもあります。たった一人ならば小さな思いであっても、それが集まればとてつもないパワーとなることをプロレス界から世の中へ示し、よりこの活動を広めることもできます」としている。

 当日の模様はAbemaTVで生中継されることも決定。“特別ゲスト"の来場も予定され、決定事項は随時、高山のブログを中心に発表されていく予定だ。

 『TAKAYAMANIA EMPIRE』の決定分概要と、この日の会見における石原マネージャー、鈴木のコメントは以下の通り。

【TAKAYAMANIA】8/31(金)東京・後楽園ホール『TAKAYAMANIA EMPIRE』17:30開場、18:30開始

◇第7試合◇
▼メインイベント
TAKAみちのく
カズ・ハヤシ
太陽ケア
vs
MAZADA
NOSAWA論外
鈴木みのる

[その他参戦決定選手]
丸藤正道
大森隆男
高木三四郎

[チケット]
クラウドファウンディングサイト『Makuake』にて販売

[放送]
AbemaTV生放送

[主催]
(株)高山堂、TAKAYAMANIA実行委員会


【会見での質疑応答など】
※会見の冒頭で支援活動に関する改めての感謝が述べられる

――現在の高山の状況に関して

▼石原マネージャー「現在の高山の状態ですが、関東の病院に入院しております。現在の状態は、肩が少し動かせる状況です。正直かなり厳しい状況ではあるんですが、本人は毎日リハビリを頑張っております。どんなリハビリを行っているかといいますと、手足のこう着の予防だったり、タブレットやスマホを使えるように…との生活に必要な動作。そういったリハビリを毎日頑張っております」

――TAKAYAMANIAのカードに関して

▼鈴木「今日はTAYAMANIAに関わる一人として出席させてもらいます、鈴木です。今回のTAKAYAMANIAのカードに関しては、何度も高山と話をして、アイディアをいただいて、各団体といろんな調整をしまして、ほぼ決まってはいるんですが、とりあえず本日はメインカードだけ発表させてもらいます。鈴木みのる&NOSAWA論外&MASADAvs太陽ケア&TAKAみちのく&カズ・ハヤシ。これは高山との話のなかで、彼が全日本プロレスに参戦した時にいたメンバーで、心の中で一番プロレスをやっていて楽しいと感じていた時間だったらしく、再現とまではいかないでしょうけど、その時のメンバーでメッセージを送れたらな、と思います」

――ほかに高山からはカードに関してどんな希望があった?

▼鈴木「高山が今まで関わってきた各団体のほうにはひと通り声をかけてくれ、とのことでした。口は相変わらず達者なんで(笑) 何かあれば憎まれ口を叩いて、そんな状況なんで、高山ならではの仰天カードをいっぱい注文出してきまして…交渉する側の身にもなってみろよ、というくらい面白い発想を彼が出してきたんで。実現したら全部面白いかな、と思います」

――鈴木選手本人のメインカードへの思い入れは?

▼鈴木「あの時代…2006年とか2007年とかあの辺の時代なんですけど、自分自身のプロレスがわっと花を咲かせた時代だったんで、思い入れは深いですね。思い入れは深いですね、出てくる全員に対して。それこそここに高山がいて、武藤がいて。そんなメンバーであの頃やってたんでね」

▼石原マネージャー「マッチメイクに関して、高山が鈴木さんにいろいろとリクエストするなかで、今のプロレス界の現状がどうなってるのか、というのを彼なりに凄く勉強して鈴木さんに難しい質問、リクエストをすごくしていた…という状況です」

▼鈴木「あと(アクシデントから)1年が経ったんですけど、大小様々な…会ったことがないような団体の人たちまで支援してくれていて、すごくたくさんのお金が集まっているんですけど、どうせだったら募金以外のもので『(大会開催などで)みんなで形になるようなものを作って届けたい』というのがあったんで。これであいつの心も少しケアできればと思います」

▼石原マネージャー「こうして『TAKAYAMANIA EMPIRE』シリーズを開催することによって、本人もケジメとして『いつかファンの皆様の前に出る』というモチベーションがありますので、本人が帰ってこられる場所も僕らとして継続して維持できればなと思っています」

▼鈴木「あいつが帰ってくる場所は間違いなくリングの上なんで。そのリングをどこか特定のプロモーションが持つんではなくて、ファンのみんなで作ってあげれたらな、という思いがあります」

――肩が動くようになったとのことだが、それに関する医者の見立ては? 高山選手の努力の結果?

▼石原マネージャー「お医者さんとしては『回復が難しい』という状況のなかで、本人はあきらめずに。そんななかで同じような怪我をされた方から『お医者さんからはそう言われたけど、10年かかってここまで回復しました。高山さんも頑張ってください』といった手紙や応援メッセージも本当にたくさんいただいてまして、そうやって医者には言われているけど、1ミリでも奇跡の可能性があれば…という本人の努力も凄く大きいと思います」

▼鈴木「去年の夏くらいの時点で、肩のあたりを触ると、触ってることが少しわかる…って言ったんですよね。そこが少し前に進んだかな…という感じなんで。でも、いつかあいつにはトップロープをまたいでリングに入ってもらいますよ。そこまでやらないと。自分でケジメつけろと思ってますけどね。あきらめるのは簡単なんで。そんなの無理でしょと言うのも簡単なんで。それを目標にあいつには生きてもらおうと思ってます。そして今回の『TAKAYAMANIA EMPIRE』という大会で、どんどん悔しがらせてやろうかなと。『俺も早くリング上がりたい』と言わせてやりたいと思ってます。口は達者なまんまなんで(笑)」

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