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7/5【DRAGON GATE】NATURAL VIBESが無所属トリオ返り討ちでトライアングル王座V1 望月がユニット結成見据えて若手と1vs3で激突へ

 『RAINBOW GATE 2018』後楽園ホール大会が5日、行われ、オープン・ザ・トライアングルゲート王者の“NATURAL VIBES"Kzy&横須賀ススム&堀口元気組が、無所属の斎藤了&ドン・フジイ&K-ness.の猛追を振り切り、王座初防衛を果たした。

 斎藤は6・1後楽園で、6人タッグマッチながらプレミアムブリッジ(変型ドラゴンスープレックス)でトライアングルゲート王者のススムを破る番狂わせを起こした。これで勢いに乗った斎藤はトライアングルゲート王座挑戦を表明。王者組が受けて立つ構えを見せたため、無所属の斎藤&藤井&K-ness.組がセミファイナルでタイトル挑戦を果たした。

 がっぷり四つの接戦となったが、この日も斎藤が気迫を見せる。ススムのジャンボの勝ち!を仁王立ちで受け止めると、ロコモーション式のフィッシャーマンズスープレックスを敢行。フジイがススムの足4の字固めに捕まった場面では、斎了ロケット(二段階式ボディプレス)を投下してカットに成功した。両軍入り乱れての混戦になっても、上空キャッチ式のジャーマンを連発して気を吐く。

 引っ張られるようにフジイとK-ness.も奮戦。一気呵成に攻め立てると、K-ness.は光の輪(横回転式エビ固め)でKzyを仕留めにかかった。フジイと斎藤は勝利を確信して肩を組んで喜びをあらわにするが、惜しくもカウントは2止まり。試合は続行となる。

 気持ちの折れない斎藤はその後も熱戦を展開。大技ラッシュでKzyを追い詰めると、タイトル挑戦をものにしたプレミアムブリッジの構えに。これは失敗に終わり、その後は守勢を強いられたが、カウンターのフランケンシュタイナーなどで反攻。再びプレミアムブリッジの体勢へ。しかし、これを読んだKzyがスカイ・デ・スクールボーイでクルリ。NATURAL VIBESが薄氷の勝利でトライアングルゲート王座初防衛を果たした。

 最後の最後で涙をのんだ斎藤は悔しさを爆発させるも、最後は潔く王者チームと握手を交わして健闘を称える。ベルト獲りこそ叶わなかったが、ベテランの無所属勢の強さを見せつける試合となった。

 全日本プロレスのジュニアタッグリーグ参戦を控える望月成晃&シュン・スカイウォーカーは、第3試合でヨースケ・サンタマリア&U-T組と激突した。望月は第2試合に出場した大和ヒロシを意識したのか、入場テーマ『傷だらけの栄光』を熱唱しながら入場。試合ではサンタマリアの猛攻にたじろぐ場面もあったが、最後はシュンがスカイウォーカームーンサルトでU-Tを撃破し、全日本参戦に向けて弾みを付けた。

 試合後、望月は「俺とシュンで、ちょっくら全日本プロレスに遊びに行ってきます。いいですか!? 俺はシュンに経験させるために行くわけじゃありません。優勝を経験させるために暴れてきますんで」と予告して場内を沸かした。

 そんな望月に試合中から熱視線を送っていたのがセコンドに付いたワタナベヒョウと吉岡勇紀だ。2人は望月を賞賛し、吉岡は「自分も望月さんの背中を見て思いました。DRAGON GATEには50のオッサンも必要です」(吉岡)と思いを吐露。気持ちが燃え上がるばかりで、ヒョウは「ハッキリ言います。新しいユニットを作ってください」と懇願した。

 2人の熱意に根負けした様子の望月だったが、「ユニットというのはそう簡単に作るもんじゃない。ユニットは作った時点で、現在あるユニットと対等に戦わなければ意味ない。それが今、できるとは思わない」と疑問符を付け、決意を見るべく8・7後楽園での直接対決を要求。さらに、シュンをヒョウたちに加勢させ、「お前らに煽られてちょっと俺も燃えたよ。来月、1対3でやってやる。思いっきりお前らの気持ちを俺にぶつけてこい」とハンディキャップ戦での迎撃を宣言した。

 第2試合では、4月からフリーになった元WRESTLE-1の大和ヒロシがDRAGON GATEに初登場。ヒョウと組み、Kagetora&吉岡組と対戦した。持ち歌の『進み続ける限り』を熱唱しながら登場していきなりファンのハートを掴んだ大和は、随所で熱血ファイトを披露。最後はジャーマンスープレックス、スピアー、フィッシャーマンズスープレックスと畳みかけて、吉岡を撃破した。

 「フリーになってから、自由気ままにいろんなリングに上がって。時には全裸にもなったりしながら試合をしてますけど、流れ流れて、今日はこうしてDRAGON GATEさんにお邪魔させてもらいました」とマイクであいさつした大和は、「またDRAGON GATEさんにお邪魔させていただく機会が来ると思います。その時はまたぜひ応援していただければと思います」と継続参戦を熱望した。

 第1試合では新人の箕浦康太がデビュー。いきなりオープン・ザ・ドリームゲート王者の吉野正人率いるMaxiMuMと対戦した。序盤から捕まってしまい、吉野の張り手を胸板に食らって苦しんだが、それでも逆水平などで王者に果敢に応戦する。さらに、Ben-Kには新人らしからぬ変則的な連続丸め込みを繰り出してあわやの場面を作り出したものの、最後はスピアーでごう沈した。それでもそのポテンシャルを感じたファンからは激励の拍手が巻き起こった。

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