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7/16【訃報】“獄門鬼"マサ斎藤さんが75歳で死去

 “獄門鬼"の異名をとったマサ斎藤(本名・斎藤昌典)さんが14日、亡くなった。75歳だった。妻の倫子さんが16日、健介オフィスを通じて発表した。

 斎藤さんは現役引退後の2000年にパーキンソン病を発症。17年間に渡る闘病生活を過ごしながらも、健介オフィスのアドバイザーも務め、リングネームを継いだノアのマサ北宮ら多くのレスラーを育てた。倫子さんによれば、再びリングに上がるためのリハビリに熱が入り始めた矢先に容態が急変。7月14日の1時5分に永眠し、「穏やかながらも、新たなチャレンジへ向かう様な、マサ斎藤らしい力強い旅立ち」だったという。

 東京・中野区出身の斎藤さんは、1964年の東京五輪にレスリング日本代表として出場。翌1965年に日本プロレス入りし、日米を股にかけて活躍した。1984年には米国での乱闘事件に巻き込まれて服役。そこから派生して“監獄固め"が得意技として定着し、「Go For Broke!」(当たって砕けろ)を信条とした激情あふれるファイトで“獄門鬼"の異名をとった。

 長州力の維新軍、ジャパンプロレスでは参謀役として活躍したほか、1987年にはアントニオ猪木と無観客の巌流島決闘を展開。“伝説"を残した。1990年代後半にはテレビ朝日の『ワールドプロレスリング』の解説者として定着し、ユニークな解説で“マサさん"としても親しまれた。

 1999年に現役を引退。パーキンソン病との闘病生活に入ったが、健介オフィスのアドバイザーとして中嶋勝彦、宮原健斗、マサ北宮らを育て、現在のマット界で活躍する若きレスラーたちにも多大な影響を与えた。

 倫子さんから発表された訃報は以下の通り。

 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

■訃報
 夫マサ斎藤は長期に渡り、パーキンソン病と闘い続けて来ました。17年にもわたる闘病生活は、"Go For Broke!"(当たって砕けろ!)をモットーに掲げる彼にしても、想像を絶するほど辛く厳しいものでした。

 そんな中、引退後17年振り、74歳にして聖地である"リング"復活のチャンスが巡ってきました。更には、来年、再びカムバックのチャンスも出て来ました。その為にリハビリに意欲を燃やしていた矢先。容態急変。7月14日01時05分に永眠しました。穏やかながらも、新たなチャレンジへ向かう様な、マサ斎藤らしい力強い旅立ちでした。

 現役時代並びに闘病生活中にお世話になりました皆様方に対し、生前に賜りましたご厚意に感謝し謹んでご通知申し上げます。

 通夜及び葬儀に関しましては、家族・関係者にて都内にて行われる予定になっております。

2018年7月16日
齋藤倫子

プロ格 情報局