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9/1【NOAH】秋山&青木が5年9ヶ月ぶりノア参戦 杉浦&原田の王者コンビと意地のフルタイム

『サミー ぱちんこCR真・北斗無双第2章 presents 丸藤正道20周年記念大会 “飛翔"』東京・両国国技館(2018年9月1日)
△杉浦貴&原田大輔vs青木篤志&秋山準△

 秋山と青木が約5年9ヵ月ぶりに古巣ノアに参戦し、杉浦&原田の王者コンビが迎撃。両軍ともに意地を見せて譲らず、熱戦の末に30分フルタイムドローとなった。

 丸藤20週年興行のセミファイナルに、全日本の秋山&青木が2012年末の退団以来、約5年9か月ぶり登場。GHCヘビー級王者・杉浦と、同ジュニア王者・原田の“王者コンビ"が迎え撃った。

 序盤から互いの激情が交錯する一戦に。杉浦と秋山が感情的になってエルボーを打ち合うと、原田も秋山を強く意識して、仕掛けていく。場外戦でも杉浦たちが全日本軍を鉄柵に投げつけ、殺伐とした空気に包まれた。

 一歩も下がらずに互いに勝負をかけるが、どちらも仕留めるには至らず、気づけば残り時間はあと5分に。それでも両軍は最後まで勝負を捨てない。原田はターンバックルへのフロントスープレックスで青木の動きを止めると、ダイビングエルボードロップを投下。片山ジャーマンは決まらなかったが、大☆中西ジャーマンでぶん投げた。しかし、ニーアッパーは青木が阻止。バックドロップでぶん投げて、流れを押し戻した。

 杉浦と秋山が同時にタッチをもらって飛び出すと、強烈なエルボー合戦で火花。ヒザ蹴りで制した杉浦がフロントネックロックで絞め落としにかかった。青木のカットに助けられた秋山はエクスプロイダーをぶん投げるも、杉浦はすぐさまジャーマンを敢行。さらに、スピアーで突っ込んだが、秋山はカウンターのヒザ蹴りで迎撃する。さらに、非情なヒザ蹴り連打で顔面をメッタ打ちに。青木が原田をトペスイシーダで場外に足止めすると、秋山はリストクラッチ式エクスプロイダーで勝負に。場内は沸騰したものの、杉浦はギリギリで肩を上げたところで、残り1分となった。

 杉浦は手段を選ばず、左の生拳ナックルパートを一閃。強引に勝機をこじ開けると、崩れ落ちた秋山を引きずり起こして、五輪予選スラムでぶっこ抜く。秋山が何とか3カウントギリギリで肩を上げたところで、時間切れのゴングが鳴った。

 団体の威信を懸けた一戦は30分時間切れ引き分けに。試合後も両軍はにらみ合った。「30分じゃ足りないところだな」とこぼした杉浦は、「まあ、いつもと一緒だよ。目の前にいるヤツを叩き潰そうという気持ち。誰とやっても一緒だよ。ノアだろうが、全日本だろうが」と強調しながらも、「秋山ってどれぐらいの位置でやってんだ、全日本で。トップか? トップ戦線でやってんのか? 年老いるのはまだ早いよ。シングルでもできるだろ? 後輩に譲っている場合じゃないよ、俺とやれるなら。まだまだやり足りないよ」と挑発した。原田は「別に他の3人の過去は、俺にとっちゃどうでもいいことなんで。とりあえず自分のプロレスをやって、その上で倒せなかった。それは悔しいな」と悔しさをあらわにした。

 一方、全日本軍は「僕は真っ白な気持ちでここに来ました」(秋山)、「自分は今回上がるのは、丸藤選手のお祝い。これのみのつもりで来ましたんで」(青木)と言いながらも、秋山は青木ではなく自分に仕掛けてきた原田に対し「彼らが何かをするんであれば、俺じゃない。青木の前に行かないと。それは彼の失敗だと思う」とチクリ。杉浦の発言についても「後輩に道を譲っているつもりはないんだよ。開けられているんだから。無理矢理開けられてるんだから」と言い返した上で、「彼はGHCチャンピオン、もう1人はGHCジュニアチャンピオンでしょ。俺はわりと渡り合ってなかった? それでいいんじゃないですか。口で言うもんじゃないでしょ。リング上で見せるもんでしょ」と胸を張った。リング上のみならず、コメントでもお互いの意地を垣間見せた両軍だった。

【試合後の杉浦&原田】
※杉浦はコメントブースに置いてあった森嶋のTシャツを確認せず、そのままタオル代わりにして汗を拭い、そのまま投げ捨てる

――試合を終えた心境は?

▼杉浦「30分じゃ足りないところだな。俺と秋山準、原田と青木には」

▼原田「時間じゃなくて、あいつらを倒せなかった俺の力不足です。悔しいです」

――「どのような気持ちに当日なるかわからない」という杉浦選手の話もあったが、どういう気持ちで臨んだ?

▼杉浦「まあ、いつもと一緒だよ。目の前にいるヤツを叩き潰そうという気持ち。誰とやっても一緒だよ。ノアだろうが、全日本だろうが。まあ、その分、お客さんが凄い応援してくれたんで。その分は燃えたかもしれないけど、いつもと変わらないよ」

▼原田「どんな気持ち? 自分のプロレスをやるだけ。別に他の3人の過去は、俺にとっちゃどうでもいいことなんで。とりあえず自分のプロレスをやって、その上で倒せなかった。それは悔しいな」

――原田選手は秋山選手と初対決だった

▼原田「強いよ。でも、リングでああやって目の前にいたら、倒したくなるから。でも、今日は倒せなかった。それはな、やっぱ悔しい。チャンピオンとして悔しい。どんな相手でもやっぱり倒したい」

――相手の青木選手も全日本ジュニアのトップ。ノアで戦っていた過去もあるが?

▼原田「過去とか、そんなの気にせずやったよ。30分やって、倒せなかった。やっぱ悔しいよね」

――杉浦選手は秋山選手に対して物凄いエルボーの連打があった

▼杉浦「あったよ」

――どんな思いを込めた?

▼杉浦「だから、さっきから言っているように叩き潰すと。目の前にいるムカつくヤツを叩き潰す。それだけだよ」

――30分で足りなかったということだが、この先のことも心の中にはある?

▼杉浦「いつでもいいよ。あれ、秋山ってどれぐらいの位置でやってんだ、全日本で。トップか? トップ戦線でやってんのか? 年老いるのはまだ早いよ。シングルでもできるだろ? 後輩に譲っている場合じゃないよ、俺とやれるなら。まだまだやり足りないよ」

――原田選手は今後についてどう考えている?

▼原田「とりあえずね、ジュニアのシングルリーグ戦があるから、そこでしっかり優勝して。そのあとにまた今後のことは言いたいなと思います。まずはリーグ戦優勝」

――森嶋選手から杉浦選手へとTシャツが送られていたが?

▼杉浦「全然わからなかった。ごめん。俺は汗かいてたから、ちょうどいいサイズだから、汗拭きだと思って。タオルじゃないんだ」

――復帰する森嶋選手からのメッセージだと思われるが?

▼杉浦「何か変なマイクを使ったし、余計なことをしたらタダじゃ済ませねえぞ。今日は丸藤正道の20周年。めでたい大会なんだよ。それでな、俺が全日本の秋山と青木と戦う。そういうテーマがあるんだよ。関係ないだろ!? 入ってくるなって! お前が復帰しようが関係ないんだよ、俺には。なんでこの大事な大会、大事な試合でそんなアピールしてくるんだよ!? 今度、邪魔したらただじゃ済まねえぞ。そう言っておけ」

【試合後の秋山&青木】
――試合を終えた今の気持ちは?

▼秋山「久しぶりに緑のリングに上がれてね。なんというか、感慨深いというか。何とも言えない気持ちです」

▼青木「自分は今回上がるのは、丸藤選手のお祝い。これのみのつもりで来ましたんで。まあ、試合をやってみて、いろいろ思うところはありますけど、それが一番です」

――本当に激しい試合になった

▼青木「まあ、もう面子というかね、対戦相手を見て。こっちもやられたらやりにいくタイプだし、もちろんああなるのはわかってたし。もっと行くかなと思ったんだけど、まあ、こんな感じですね」

――秋山選手もかなり激しくいく時間があったが、何か気持ちを込めた部分はあった?

▼秋山「いや、気持ちはいつも込めてますよ。ノアだけじゃなくて、自分のところの試合でも気持ちは込めてますし。なにも変わることなくやってます。今日はまあ、青木も今、言ったように、丸藤の20周年ということで。本当に真っ白な気持ちでここに来ました。まあね、ここの人たちはどう思っているかわからないです。ファンの人もそう思っているかもわからないですけど、僕は真っ白な気持ちでここに来ました」

――30分では短かった?

▼秋山「いやもう、2人とも元気で。僕はもう30分で十分ですよ」

▼青木「あっと言う間でしたね。勝負所をかけるのが、お互い上手くいかなかったというか。向こうもね、チャンピオンですから、2人とも。凄いやっぱり強いし。こっちも上手く取りにいけなかったというのがあるんですけど、まだまだこっちも全然余裕があるかなと思います」

――この先についてはどう考えている?

▼青木「僕からは何もないですね」

▼秋山「原田君は青木のところに行くのかなと思ったら、俺のところに来たしね。若さだな。もうちょっと考えたら、青木のところに来たら、もしかしたら何かあるかもわからないけど、俺のところに来たもんね。俺のところに来るってことは、自分のあれをちょっと上げたかったんだろうね。でも、違うよ、それは。それは違う。青木はやっぱりそれがわかっているし。やっぱ青木はお祝いということで来ているけど、でも彼らが何かをするんであれば、俺じゃない。青木の前に行かないと。それは彼の失敗だと思う」

――最後に丸藤選手へメッセージを

▼青木「丸藤さんとはね、僕はタッグのベルトを巻いたこともあるし、いろいろお世話になった先輩ですから。いろいろと怪我とかもあると思いますけど、20年、本当にそれはおめでとうございます。これからまだまだ頑張ると思うので、頑張ってください」

▼秋山「20周年おめでとう。今、試合が始まろうとしているけども、最後は勝って締めてもらいたいと思います。おめでとう」

――秋山選手として今後については?

▼秋山「別に今のところは何もない。さっきも言ったように、原田君は残念だわ。俺じゃないよ。青木はここまで来てるんだからさ。俺が杉浦の前に行ったりするのは、それはそうだけどさ。俺とやったって何もないよ。もっともっといろんなことを勉強しないといけない。俺とやってどうするの?」

――杉浦選手は秋山選手に対して「年老いるのはまだ早い」、「後輩に譲っている場合じゃない」と発言していたが?

▼秋山「それは立場の違いもあるよ。俺は社長だから。後輩に道を譲っているつもりはないんだよ。開けられているんだから。無理矢理開けられてるんだから。俺は別に譲っているつもりはない。こじ開けられているんだから、そこは違いますよ。みんな取っていかれてるんですよ。老け込むというのは、リング上の戦いを見て、思ってくれればいいわけであって。今日見てくれたら、別に大丈夫でしょ? 彼はGHCチャンピオン、もう1人はGHCジュニアチャンピオンでしょ。俺はわりと渡り合ってなかった? それでいいんじゃないですか。口で言うもんじゃないでしょ。リング上で見せるもんでしょ。三沢さんもそう仰ってましたけど、僕は口八丁、手八丁でやってきましたけど、ここの人はそうやって動きで見せてから。俺はそのつもりで今日も来たし。だから、動きで見せたつもりですよ」

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