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9/3【GENESIS/NOAH】現役復帰・森嶋の対戦要求承諾も…杉浦が“マイク事件"に不信感「関わるのは最後」

 『GENESIS』(10月15日、後楽園ホール)で約3年半ぶりに現役復帰する森嶋猛から対戦要求を受けていた杉浦貴が3日、公式に承諾。森嶋復帰戦のカードが杉浦との一騎打ちに決まった。一方で9・1ノア両国大会における森嶋の言動に不信感を強めた杉浦は、「関わるのは最後のつもり」と断言。杉浦は同日開催のノア大阪・世界館大会を欠場することから、内田雅之会長も会見で事情説明にあたった。

 7月に現役復帰を表明した森嶋は、丸藤正道デビュー20周年興行となった9・1両国大会に“テレビ解説者"として来場。解説を務めた第7試合後に突じょマイクを持つと、メイン出場を控える丸藤に「しょっぱい試合したら承知しねえからな!」と興奮気味に絶叫。一方で親交のある拳王を本名で呼びつつ、復帰戦Tシャツを杉浦に渡すよう託し、復帰戦で杉浦戦を希望していることが明らかとなった。

 これを受けて3日、都内事務所で内田会長と杉浦が会見。内田会長によると、すでに8月上旬の段階で『GENESIS』実行委員会から杉浦への対戦オファーがあり、杉浦自身も承諾していたという。ただ、実行委側に承諾の意向は伝えつつも、内田会長が最終決定を保留しており、「9月1日の両国国技館で森嶋選手が『返事はまだか』といった感じで強硬手段を取られたのだと思います」と内田会長は推察した。

 一方で水面下における杉浦のオファー承諾後に、ノアでは10・15大阪・世界館大会の開催が追加決定。“先約"は『GENESIS』側となるだけに、杉浦は世界館大会を欠場せざるを得なくなっていた。会見で杉浦は「いろんないきさつがあって悩んだ部分もありましたが、その時点では10月15日にノアの大会が開催される予定は無かったので、だったらノアにいた人間だし、復帰したいというなら協力したいと思って受けました」と説明し、“公式に"森嶋復帰戦の相手を務めることを承諾した。

 ノア側としては、両国における森嶋の“マイク"は完全に寝耳に水だったという。杉浦としてもノアの興行に穴を開ける形となるだけに、細心の配慮と慎重さを要すべき立場だったが、森嶋が“強硬手段"に出たことで不信感を強めた。

 両国当日も不快感をあらわにしていたが、この日の会見でも「あんな変なマイクして。丸藤さんの20周年っていう大会だし、俺のテーマには秋山準との久々の戦い…ってものがあるなかで、自分のアピールなんだか知らないけど、ワケの分かんないこと言って。もともとタイミング悪いし、そういう人間だから仕方ないね。まだ子供なんだよ」と話した。

 2015年に森嶋が電撃引退した際も、引退セレモニーや引退試合の開催が発表されては消え、事態が二転三転した過去もある。それだけに杉浦は「関わるのは最後!……のつもりで」と断言。自身は48歳にして“全盛期"を自認するバリバリのGHC王者だけに「何年休んでんの? 3年くらい? そんだけブランクがあって、どれだけのトレーニングを積んで、どれだけの思いで、リングで俺の前に立つつもりなのか。あんなブヨブヨした身体でね。しょぼかったら、すぐ終わらせる。お客さんに見せられるレベルじゃないんだったら、さっさと終わらせないと、来てくれたお客さんにも失礼でしょう」と殺気をみなぎらせながら予告した。


【会見の模様】

▼内田会長「両国国技館大会で日本テレビさんの解説に入っていた森嶋選手の件について、私のほうから申し上げます。実は森嶋選手の復帰という話が出て、しばらく経ったころ、復帰戦を行う『GENESIS』の実行委員会から杉浦選手に対戦のオファーがございました。その時点で杉浦選手も承諾はしていたのですが、私の方でしばらく確認、検討作業や両国大会等の準備がございまして、先方への連絡が遅れたこともあり、9月1日の両国国技館で森嶋選手が『返事はまだか』といった感じで強硬手段を取られたのだと思います。私のほうも、早い回答をしなかった意味では責任を感じておる次第でございます。ただ、復帰戦が行われる10月15日ですが、後にノアの大阪・世界館大会が入ってしまいまして、本来であればGHCチャンピオンが出ないのはよろしくないのですが、追加日程の発表前に杉浦選手がすでに承諾していたこともあり、世界館大会を楽しみにしてくださっているファンの皆様には大変申し訳ないのですが、本人と会社の意向として、森嶋選手の復帰戦の相手として、杉浦選手が(GENESISに)参戦する形となります。世界観大会を欠場することに、何とぞご容赦とご理解をいただければと思います」

▼杉浦「このオファーがきたのは8月。いろんないきさつがあって悩んだ部分もありましたが、その時点では10月15日にノアの大会が開催される予定は無かったので、だったらノアにいた人間だし、復帰したいというなら協力したいと思って受けました。ただ、その後、会長のほうでいろんな事情があって返事をしていなかった…ということで、森嶋猛が暴走してワケの分からないことを言ってるんだと思うんだけど…まぁ俺は、前から『やる』とは伝えてました」

――森嶋に対する今の率直な感情は?

▼杉浦「うん…オファーを受けた時点でいろんな思いはあったけど、ノアでやってた人間だし、向こうが俺の名前を出したなら、それに応えよう…って気持ちが芽生えたんでね」

――両国では不快感をあらわにしていたが?

▼杉浦「だって、ワケ分かんないでしょ? あんな変なマイクして。丸藤さんの20周年っていう大会だし、俺のテーマには秋山準との久々の戦い…ってものがあるなかで、自分のアピールなんだか知らないけど、ワケの分かんないこと言って。その時はイラっとするでしょ」

――タイミング的にも自身の試合の直前だったが?

▼杉浦「もともとタイミング悪いし、そういう人間だから仕方ないね。まだ子供なんだよ」

――いろんな思いはあると思うが、すべては試合でぶつける?

▼杉浦「そうだね。関わるのは最後!……のつもりで。まぁよく俺を選んだな…っていうのはあるね。大丈夫なのか?って。昨日デビューした稲村あたりでいいんじゃないの? 今の森嶋だったら。こっちが心配になるね。俺とやって持つのか?って」

――結果としてノアを欠場することになるが…

▼杉浦「それは本当に申し訳ない。ただ、本当にオファーを受けた段階では、世界館の大会は決まってなくて。大会が無ければやってもいい、っていう風には伝えたんだけどね」

――いい試合をする気はない? 不甲斐なければすぐに終わらせる?

▼杉浦「どうなんだろね。何年休んでんの? 3年くらい? そんだけブランクがあって、どれだけのトレーニングを積んで、どれだけの思いで、リングで俺の前に立つつもりなのか。分からないからね。今のあんな感じだと、ちょっと心配だよね。あんなブヨブヨした身体でね。ホント、俺の前でヘタなことしてきたら終わらすかもしれないね。しょぼかったら、すぐ終わらせる。お客さんに見せられるレベルじゃないんだったら、さっさと終わらせないと、来てくれたお客さんにも失礼でしょう」

――引退時はいろいろと物議を醸したが?

▼杉浦「理解できないことや裏切られた部分もあったけど…まぁ、しょうがないね」

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