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10/1【川田プロデュース興行】初参戦・大地が奮戦も…ベテラントリオが大暴れで世代闘争制す

『川田利明プロデュース「Holy War〜vol.3〜」』
東京・新宿FACE(2018年10月1日)
○大森隆男&越中詩郎&藤原喜明vs橋本大地&清宮海斗&杉浦透×

 初参戦の大地が清宮&杉浦とともに奮闘したものの、越中&藤原&大森がそれを上回る大暴れを披露。最後は大森が杉浦をアックスボンバーで仕留めて世代闘争を制した。

 川田プロデュース興行のテーマは「ベテランvs若手」。メインイベントは文字通りの世代闘争となった。ベテラン軍はレギュラー参戦している越中&藤原に全日本の大森を加えた3人。対する若手は3大会連続のメイン出場となるノア・清宮、FREEDOMS期待の若手・杉浦に、大日本の大地を加えたトリオなった。大地は川田興行初参戦。大地の父・橋本真也と川田はライバル関係だったが、意外にも川田は「近くで大地の試合を見るのは初めて」だという。

 まずは杉浦と越中が気合い全開の肉弾戦で場内を沸かすと、大地が登場。藤原と対峙した。強烈なビンタを繰り出した藤原に対し、大地も真っ向からビンタをお見舞い。打ち返されても、ミドルキックを土手っ腹に叩き込む。しかし、藤原も脇固めで逆転。しつこく絞め上げて大地を苦しめた。

 大地の背中を叩いて清宮がリングに入ると、藤原相手に果敢に前に出るが、アームロックに捕まって悲鳴をあげる。ベテラン軍はチャンスを逃さず、越中がヒップバットを乱射すると、かつてWJで共闘した大森とダブルショルダータックルをズバリ。再び入った藤原がクロックヘッドシザースで絞め上げると、場外乱闘でもベテラントリオがリードした。

 だが、若い3人も引かない。総出で大森をいたぶると、杉浦は場外で藤原と真っ向からやり合った。清宮はリング中央で大森をスリーパーに捕獲。その清宮を藤原がスリーパーで引き離すが、大地が蹴り飛ばしてカットイン。控えに回った選手も怒号をあげ、戦いは白熱していく。タッチをもらった大地は「オッサン、どうした!?」と大森を挑発。重たいミドルキックを乱射する。だが、受け止めた大森はバックドロップでぶん投げて劣勢を脱出し、越中にタッチを渡した。

 ジャンピングヒップアタックをこれでもかと乱射した越中は、場外に転落した大地にエプロンやテーブル席の上からヒップアタックを発射する。だが、大地もブレーンバスターでキッチリとお返しした。代わった清宮も藤原の頭突きを受け止めた上で、串刺しジャンピングエルボー、ミサイルキックとラッシュ。代わった大森がフロントハイキック、ニールキックと畳みかけても、アックスボンバーはカウンターのドロップキックで阻止する。

 杉浦にタッチが渡ると、若手トリオは大森に連続串刺し攻撃を発射。杉浦は清宮たちに分断するよう促すと、大森には反転式のダイビングボディアタックを見舞う。さらに、スカイツイスタープレスに行くが、大森に避けられて痛恨の自爆に。

 ここがチャンスと、大森は張り手やエルボースマッシュを発射。抵抗する杉浦をフルネルソンバスターでぶん投げる。越中がダイビングヒップアタックを放つと、藤原も頭突きでアシスト。すかさず大森がアックスボンバーを叩き込んで、粘る杉浦を仕留めた。

 激闘の余韻がリングを包み込む中、川田プロデューサーの他、全出場選手がリングに集結する。マイクを持った川田は「本日は最後までありがとうございました。そして、選手の皆さん、お疲れ様でした。また次回なんですけど、できれば今年中にもう1回。それが間に合わないにしても来年早々行いたいと思いますんで、また会場に来てください」と次回大会開催に意欲を見せる。藤原が「東京ドームじゃダメか?」と詰め寄ると、苦笑しつつ「組長、階段を踏んでいきましょうよ。今日はありがとうございました」と締めくくり、出場全選手で記念撮影を行った。

 試合後、改めて大会の総括を行った川田は、初参戦の大地を「もう少しスケールの小さい人かなと自分の中では思っていたけど、身体も大きくなっていたし。お父さん譲りの蹴りとはまた違うキレイな蹴りをやってましたよね。まだ若いんですよね? もっともっと伸びると思う」と評価。今回はベテランの勢いが若い選手たちを飲み込む結末となったが、「段々と若手の選手とベテラン組というコンセプトが、3回目にしてみんなにもわかってもらえてきたかなというのがある」と手応えを感じつつ、「どっちかと言ったら、若手というだけじゃなく、見た目のカッコいい系の選手に出てほしいなと思っているんで。だから、そういう選手たちにベテラン組がどうジェラシーを感じて、いじめるのかっていうところも、もしそういうのがあれば面白いんじゃないかなと思っている」と更なる激闘に期待を示した。

【川田の話】
――初めての新宿FACEだったが?

▼川田「ただ、月曜日だから。これだけ月曜日のわりには来てくれたかなと。今年中にできればもう1回ぐらいやりたいなと思っているので。段々若手の選手とベテラン組というコンセプトが、3回目にしてみんなにもわかってもらえてきたかなというのがあって。それに反しているものには、別のギャップを与えているんでね。2試合目のくいしんぼう仮面と葛西君の試合とかは、あた別のギャップを与えているんで。とにかくいろんな面でギャップがある試合をいっぱい組めたらなと思っているので」

――トークバトルもスペシャル感のある内容となったが?

▼川田「そうですね。トークバトルももうちょっと今度はサプライズのあるような人を呼べたらなとは思ってます。喋るのが別に苦手だったわけではないんで。今までずっとプロレスをやっている時は喋らなかったんで、今はそのぶん喋ってもいいかなと思っています」

――大地選手の試合はちゃんと見たことがないと言っていたが、どうだった?

▼川田「もう少しスケールの小さい人かなと自分の中では思っていたけど、身体も大きくなっていたし。お父さん譲りの蹴りとはまた違うキレイな蹴りをやってましたよね。まだ若いんですよね? もっともっと伸びると思うし」

――メインは若い3人よりもベテランが目立つ形となった

▼川田「どっちかと言ったら、若手というだけじゃなく、見た目のカッコいい系の選手に出てほしいなと思っているんで。だから、そういう選手たちにベテラン組がどうジェラシーを感じて、いじめるのかっていうところも、もしそういうのがあれば面白いんじゃないかなと思っているし」

――できれば年内にもう1回ということだったが、会場も同じ場所を考えている?

▼川田「それはわからないです。また新木場に戻るかもしれないし。まずいい日取りって空いてないから。今日みたいな月曜日とか、そんな日しか空いてないから、難しい部分もあるんで。でも、できれば今年中にもう1回ぐらいやりたいなとは思ってますけど、間に合わなくても、(年が)明けてすぐぐらいにはやりたいなと。もっと面白いカードが組めたら。今回はアジアタッグチャンピオンを全日本さんが貸してくれたから。あといろんな団体の選手も借りてやっているわけなんで、そういう団体にも感謝しなきゃいけないし、そういう合間を縫って借りて、大会を上手く成功させなきゃいけないから、難しい部分はあるんですけど、そこを上手く組んで、いいカードができたらなと思っています」

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