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12/18【DRAGON GATE】土井ダーツSPマッチを制したのは伏兵・KAI! 2019年の本格参戦を予告

 『FANTASTIC GATE 2018』後楽園ホール大会が18日、行われ、年末恒例の土井ダーツスペシャルマッチで、伏兵のKAIがB×Bハルクに激勝。試合後、マイクを持ったKAIは「2019年はドンドンドンドン、DRAGON GATEのリングに上がって、ガンガントップ戦線に食い込みたいと思います」と来年からの本格参戦を予告した。

 年末最後の後楽園大会は土井成樹が取り仕切る“土井ダーツ"によって対戦カードを決めるのが毎年の恒例。今年も12・4後楽園でちびっ子ファンのダーツにより、「ドラゴン・キッド&K-ness.&Ben-K&KAZMA SAKAMOTO&KAIvs吉岡勇紀&B×Bハルク&“brother"YASSHI&土井成樹&ドラゴン・ダイヤ」というカードに決定した。2018年最後のビッグマッチとなる12・23博多のメインでは、キッドとEitaがマスクと髪の毛を懸けた“マスカラ・コントラ・カベジェラ"で対戦する。ダーツによる偶然の産物として、Eitaが所属する極悪ユニット・REDのBen-K&KAZMAとキッド、さらには無所属のK-ness.、フリーのKAIが同じコーナーに立つことになった。

 キッドが先発を買って出ると、いきなり土井とのMaxiMuM対決が実現する。自らの名前が冠となった試合で張り切る土井は容赦なくキッドが痛めている左手を攻める。キッドがコーナーに下がっても、たびたび襲撃してブーイングを浴びた。だが、キッドも控えに回った土井を奇襲してお返し。愛弟子・ダイヤと対峙した場面では、あえて胸を突きだしてエルボーを受け止めた上で、強烈なローリングソバットをぶち込んだ。終盤では敵味方に分かれながらも、キッドとダイヤは同時にクリストを決めて場内を沸かした。

 ハルク、YASSHI、吉岡が3人同時にトペコンヒーロを決めると、ダイヤもケブラーダで続く。張り切る土井が最後に飛ぼうとしたが、KAZMAが場外から足を引っ張って妨害。この連続場外ダイブをキッカケに、試合はさらに白熱していく。

 そんな中で主役を奪取したのは伏兵のKAIだった。垂直落下式ブレーンバスターやスプラッシュプランチャなどを抜群のタイミングで繰り出して、自軍に流れを呼び寄せる。K-ness.が青き光、キッドがウルトラウラカンラナを繰り出して畳みかけると、KAIはハルクを狙い撃ち。トラースキック、延髄斬り、ラリアットと怒濤のラッシュで攻め立て、最後はメテオインパクトで3カウントを奪い去った。

 現ツインゲート王者のハルクをKAIが直接ピン。フリー参戦ながら、年内最後となる後楽園大会のメインを勝利で締めくくった。「土井ダーツ、10人タッグマッチ、俺が勝ちました!」と雄叫びをあげたKAIは、「B×Bハルク選手はDRAGON GATEのトップレスラーの1人ですよね? そのハルク選手を倒したということは…俺も黙っちゃいないっすよ」とニヤリ。「8月から月1、2回のペースかな? DRAGON GATEさんに参戦させてもらってますけど、2019年はドンドンドンドン、DRAGON GATEのリングに上がって、ガンガントップ戦線に食い込みたいと思います」と来年からの本格参戦を予告した。

 代表してマイクを持った土井はその動きを歓迎。「KAI選手、あんたの熱い気持ちは十分伝わったぞ。ハルクから獲ったのも事実や。でもな、DRAGON GATEはB×Bハルクだけちゃうぞ? 俺もいてるんや。吉野もいてるんや。YAMATOもいてるんや。それからな、元気なベテランもいてるんや。勢いのある若手もいてるんや」と対抗心を示しつつ、「もっともっと今年以上にDRAGON GATEに上がってくれるって言うんやったら、こっちからしたら大歓迎やな」と受けて立つ構えを見せると、「俺とお前も今日はほとんど絡みがなかったからな。続きは来年や。来年、熱い戦いをしましょうや」とKAIとガッチリ握手を交わした。

 KAIは全日本プロレス、WRESTLE-1、ZERO1などのタイトル戦線で実績を残してきた実力者で、かつてはジュニアヘビー級としても活躍し、メキシコ遠征の経験もある。すでにDRAGON GATE流のファイトにも順応しているだけに、2019年は台風の目になりそうだ。

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