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12/21【みちのく】サスケが決死ダイブでみちのく25周年イヤーの宇宙大戦争制す 「まだ道半ば。祈りながら生きていく」

 『みちのくプロレス2018年東京大会Vol.7 宇宙大戦争〜無理難題〜』東京・後楽園ホール大会が21日、行われ、メインイベントの宇宙大戦争13 グレイテスト・ボヘミアン・ガチ星・オブ・ザ・セクシーズはザ・グレート・サスケが巨大桶による決死のダイブで50分近い死闘に勝利。みちのく25周年イヤーの宇宙大戦争を制し、「お客様皆さんと夢をあきらめないで手を取り合って頑張っている。まだ道半ば」と50周年を見据えた。

 毎年恒例の宇宙大戦争も今年で第13戦目。「グレイテスト・ボヘミアン・ガチ星・オブ・ザ・セクシーズ」と題し、聖地・後楽園を舞台にサスケ&バラモン兄弟&松野&ロビンのムーの太陽と、デイジーヒルトン1号&ヴァイオレットヒルトン2号&ヤッペーマン3号&LGBTaro&髭女ガイナ&チビクソプリティ将軍の間で争われた。

 みちのく25周年記念イヤーの宇宙大戦争は例年同様、プロレスの枠を超越した奇想天外な戦い模様となった。サスケが「今年一番面白い映画」と絶賛する映画「ガチ星」主演の安部賢一さんが特別リングアナウンサーを務める中、両軍が登場。サスケは元プロ野球選手が競輪に挑む姿を描いた「ガチ星」にちなみ、競輪スタイルに自転車でさっそうと現れた。テーマ曲は佐村河内守さん作曲、演奏による新曲だ。対するLGBTaro(のはしたろう)は映画「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットに乗っかるように、ロックバンド、クイーンのフレディ・マーキュリーに扮し、「宇宙〜宇宙〜大戦争〜♪」とクイーンの名曲「We Will Rock You」の替え歌を熱唱。負けじと歌い出したサスケの「開戦だぁー!」の叫びで戦いの幕が開けた。

 当初は自転車でリングサイドを周回し、戦況を見守っていたサスケだったが、気づけば他の選手たちも自転車で追随。そのままリングになだれ込み、自転車に乗った両軍が正面衝突した。ここからリング内外を入り乱れる混戦模様となり、シュウがLGBTaroに水をぶっかければ、サスケは裏切り者チビクソプリティ将軍(プリティ太田)をお仕置き。バラモン兄弟はLGBTaroをバットででめった打ちに。巨大イルカ人形を挟んだ押し合いで両軍がしのぎを削った。

 その後もヴァイオレットヒルトン2号(ヘラクレス千賀)が観客のカバンを使ってバラモンの水噴射を食い止め、「千賀死ね!」コールを浴びれば、バラモン兄弟はLGBTaroにボウリング攻撃をお見舞い。一進一退の攻防が続く中、サスケがピンチを迎えた。デイジーヒルトン1号(ツトムオースギ)&ヴァイオレットヒルトン2号のダブルパワーボムでラダー上に叩きつけられてしまった。

 マスター不在の中、バラモン兄弟が大暴れ。ケイがバットでみかんやりんごを打ちまくり、シュウはLGBTaroに水をぶっかけた。蘇生したサスケも2号にパイルドライバーを敢行し、ラダーに引っかけた鉄棒で逆上がりからのダイブ攻撃を狙ったものの失敗に終わり、テーブル上に落下してしまう。やがてリングの板が一部外され、サスケはラダー上に乗せたテーブルに上がり、巨大桶をかぶって決死のダイブを敢行しようとしたが、1号&2号に妨害され、床にダイレクトで落下。これでサスケは完全に戦線離脱に追い込まれた。

 それでもバラモン兄弟が2号やプリティ将軍の顔面を回転させた自転車の車輪にこすりつけるなど奮戦をみせたが、髭女ガイナがブレーンバスターで松野とロビンをまとめて投げるなど大暴れ。サスケが蘇生してもパワーボムで鉄骨の上に叩きつけて返り討ちにすると、LGBTaroがロケットに変身し、コーナーからダイブした。

 これが自爆に終わり、ムーの太陽が光明を見出した。。バラモン兄弟がテーブルの上にLGBTaroをセットし、イスを乗せる。息を吹き返したサスケがコーナーに上がり、再び巨大桶をかぶると、背面式ダイビングボディプレスを発射。決死覚悟のダイブで49分54秒に及んだ死闘にようやく終止符を打った。

 今年もムーの太陽が宇宙大戦争を制した。試合後、さすがに疲労困ぱいのサスケだったが、自力で立ち上がると、プリティ将軍を許し、仲直りの握手。夫人の支えを力に頑張っている佐村河内守さん、安部賢一さんにエールを送ると、「みちのくプロレスおかげさまで25周年です。ありがとうございます。25年前は1人前のプロレス団体になるまで50年かかると思ってました。まだまだ我々、道半ばです」とさらなる未来を見据えると、「道半ば、これを英語でいうとHalf Way…」と続け、リッキー・フジ、味方冬樹リングアナとともにボン・ジョヴィの「Livin' On A Prayer」を熱唱。「Thank you Tokyo! See You!」とジョン・ボン・ジョヴィと化すと、「皆さんが一人でもいる限り、みちのくプロレスは永遠に不滅だ!」の叫びで超満員札止めとなった後楽園大会を締めた。

 今年も命がけの危険ダイブを敢行したが、それは「まだ道半ばだから」との思いからだった。みちのくは今年で25周年を迎えた。旗揚げ当時、“みちのく50ヵ年計画"を掲げたサスケにとってはまだまだ半分。「我々みちのくプロレスもお客様皆さんと夢をあきらめないで手を取り合って頑張っている。まだ道半ば、Half Wayですけど、夢をあきらめないで祈りながら生きてますよ」との最後の熱唱に絡めて50周年へ向けて思いをはせていた。

【試合後のサスケ】
▼サスケ「私からは何もない。本当に何もない。25周年おかげさまで。宇宙大戦争は13回連続13年連続。何もないですよホントに。25周年支えていただいた皆様へのただただ感謝です。まさに英語で言うとHalf Wayまできました。でもまだ道半ば。We Are Half Way There」

――超満員札止めとなったが?

▼サスケ「そうですね。ホントにありがたいですね。ただ、佐村河内さんもご夫婦で耐え忍んで頑張っている。『ガチ星』の主演の安部さんもやはりご夫婦で手を取り合って夢をあきらめないで頑張っている。我々みちのくプロレスもお客様皆さんと夢をあきらめないで手を取り合って頑張っている。まだ道半ば、Half Wayですけど、夢をあきらめないで祈りながら生きてますよ。まさにLivin' On A Prayerですね。ありがとうございました。なんでわざわざLivin' On A Prayerを唄ったかというと、あの歌詞に出てくるトミーとジーナというのがいるんですけど、トミーがリストラにあって、奥さんのジーナは朝から晩まで食堂で働いて稼ぎを旦那様のために持ってくる。それは愛のためなんですよ。二人も道半ば。でも夢をあきらめないで手を取り合って頑張っていこう。最後の歌は後楽園ホールの皆さん、テレビの前の皆さん、そして日本中、いや世界中のトミーとジーナに捧げます。Thank you Tokyo Japan」

――ダメージは大丈夫?

▼サスケ「やばいですね。どこで何を痛めたんだかわからなくて。肩だ、もちろん頭だ、顔も痛いし、大たい骨も骨折する勢いじゃないかなってぐらいだし、やばいですね」

――なぜ、そこまで命がけなことをする?

▼サスケ「それはまだ道半ばだからです。We are Half Way。祈りながらこれからも生きていきますよ。Livin' On A Prayer」

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