【大日本】20周年・関本が岡林と暴走大巨人撃破で1年3ヵ月ぶり3度目の世界タッグ戴冠 2019/1/13 23:00
『問ワズ語リ〜TO WAS GAT EARLY〜』東京・後楽園ホール(2019年1月13日) 世界タッグ選手権試合=○関本大介&岡林裕二vs諏訪魔&石川修司× 関本がデビュー20周年記念大会で全日本の諏訪魔&石川を激闘の末に撃破し、岡林と1年3ヵ月ぶり3度目の世界タッグ王座戴冠を果たした。 ◇ 99年8月デビューの関本は今年デビュー20周年イヤーを迎えた。その記念大会となったこの日、岡林とストロングBJ最強タッグを結成し、全日本の世界タッグ王者・暴走大巨人に挑んだ。全日本1・2後楽園大会に乗り込み、挑戦をアピール。日本マット界が誇る超実力派タッグチームの激突が実現した。 先に主導権を握ったのは暴走大巨人。関本に照準を絞ると、諏訪魔がキャプチュードを皮切りに、場外戦で西側客席の鉄製看板に叩きつけるなど圧倒する。リングに戻ってもサッカーボールキックで蹴りまくり、踏みつけ攻撃でブーイングを浴びた。その後も諏訪魔のダブルチョップ、石川の頭突きやエルボーがクリーンヒットして関本の劣勢が続く。諏訪魔は左腕ラリアットからフロントスープレックスを敢行。石川もツームストンパイルドライバーで突き刺した。 それでも関本はスピアーで石川をなぎ倒して突破口を開いた。タッチを受けた岡林が逆襲に転じ、両腕ラリアットで暴走大巨人をまとめてなぎ倒す。石川には逆水平連打を浴びせ、ブレーンバスターで巨体を引っこ抜くと、岡林コールに応えるようにアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げる。諏訪魔がカットを狙っても関本がアルゼンチンで担いでセーブした。 これをしのいだ暴走大巨人も岡林相手に反撃を開始。石川のミサイルキック、諏訪魔のフライングショルダー、串刺しラリアット、フロントスープレックスが面白いように決まったが、ラストライドは岡林が意地のリバース。バックを取られても首根っこを鷲づかみにして、強引に前方へ投げ捨てた。諏訪魔が投げ捨てジャーマンやラリアットを放っても止まらず、パワースラムでぶん投げる。 岡林の気持ちに応えるべく、関本も躍動。石川とショルダータックルやエルボーで真っ向から火花を散らすと、ショートレンジのラリアットをぶち込み、オクラホマスタンピートからダイビングボディプレスを狙ってコーナーへ。 気づいた石川は雪崩式ブレーンバスターで反攻。諏訪魔が加勢に入ると、諏訪魔の串刺しラリアット、石川のランニングニー、暴走大巨人コンビのサンドイッチラリアットが立て続けに決まった。岡林が助けに飛び込んでも、諏訪魔のバックドロップ、石川のランニングニーがさく裂して返り討ちに。ここが勝負所と、暴走大巨人コンビは4連続ラリアットをお見舞いし、諏訪魔のフロントスープレックスから石川のランニングニーに繋がる連続技・境川に打って出る。大日本ファンから熱い声援を受けた関本だったが、石川は投げ捨てドラゴンスープレックス、ランニングニーで黙らせた。 アグレッシブに仕掛ける石川は距離を取ってランニングニーを一閃。場内は悲鳴に包まれるが、関本はギリギリで肩を上げる。続くファイアーサンダーを食らっても意地のキックアウト。場内は沸騰し関本コール一色となった。 石川はスプラッシュマウンテンの体勢に入るも、急行した岡林がラリアットを振り抜く。諏訪魔にもラリアットを発射。負けじと諏訪魔もバックドロップでぶっこ抜き、4選手がリング上で大の字になり、試合は一気にクライマックスへ。 石川と関本は同時に立ち上がるとラリアットは相打ちに。関本はニーリフトを食らいながらも、ジャーマンで石川の巨体をぶん投げる。そして、すぐに立ち上がった王者にこん身のラリアットを突き刺した。 諏訪魔が駆けつけて続くぶっこ抜き式ジャーマンは阻止。挑戦者組をダブルチョップ連打で黙らせようとしたが、関本&岡林は眉山で戦線離脱に追い込む。決定的チャンスを掴んだ関本は串刺しラリアットからジャーマンの体勢に。粘る石川がエルボーを連打するが、関本も逆水平で呼応し、激しい打ち合いに発展。関本は延髄斬りをお見舞いすると、石川のランニングニーをキャッチして、ショートレンジのラリアットを振り抜く。倒れないとみるや、なおもラリアットを一発。そして、最後は豪快なジャーマンスープレックスで石川を沈めた。 関本&岡林が世界タッグ王座を奪取。2017年10月に岡林の負傷によって返上して以来、1年3ヵ月ぶり3度目の戴冠となった。場内が大日本コールに包まれると、続いて、関本、岡林への声援がこだまする。 マイクを持った岡林は「やったぞ! ここまで来るのにずっと長い道のりでした。でも、戻ってきました!」と雄叫び。関本は「岡林裕二、ここに完全復活!」とパートナーを称えると、「俺と岡林でこの世界タッグのベルトをドンドンドンドン防衛していきます!」と誓い、「今日は大日本プロレスを応援してくれて、皆さんありがとう!! 俺たち大日本プロレス、これからドンドンドンドンまい進していきます。今後とも応援よろしくお願いします」と観客に感謝の言葉を送った。場内は再び大日本一色になり、最高のフィナーレとなった。 「戦いの途中、何度もくじけそうになりましたけど、大日本プロレスに来ているお客さんの応援が、そしてセコンド、岡林の叱咤が力になり、何とか勝負に勝つことができました」とバックステージで改めて激闘を振り返った関本は、「これを機に、俺と岡林が最強のタッグであることを証明したい。そう思います」とさらなる高みを見据えた。 【試合後の関本&岡林】 ▼関本「ありがとうございました。戦いの途中、何度もくじけそうになりましたけど、大日本プロレスに来ているお客さんの応援が、そしてセコンド、岡林の叱咤が力になり、何とか勝負に勝つことができました。ありがとうございました」 ▼岡林「ありがとうございます。(握手を交わすと)本当に気持ちで…。関本さんが言いましたけど、何回も気持ちが折れそうになりました。でも、お客さんの声援で、絶対負けてなるものかと。本当に気持ちで掴んだ勝利です。思えば一昨年、このベルトを返上して欠場してたんで。今回は何が何でも奪い取る、絶対に奪い取るぞって気持ちで試合に臨みました。そして、ベルトを持ってきました。本当に凄い強大なチームでしたけど、勝って本当に嬉しいです。これからドンドン防衛していきます」 ――暴走大巨人コンビと戦ってみてどうだった? ▼関本「暴走大巨人はやっぱり体があって、なおかつあれだけ動ける。まあ、昨年度のプロレス大賞の最優秀タッグですか。それはそうでしょうと。本当にそれを今日は実感、体感しました。だけど、今日勝ったのは俺と岡林。これを機に、俺と岡林が最強のタッグであることを証明したい。そう思います」 ▼岡林「ドンドン防衛していきます。それで証明して、またタッグの頂点を目指します」 ――どんな相手ともやっていく? ▼岡林「誰でも、どんな相手でも…。全日本でも、大日本でも、どんな相手でもしていきたいです」 【試合後の諏訪魔&石川】 ▼諏訪魔「申し訳ない。こういうタイプのチームって正面衝突でもまた違った重心の低さというか、それは初めての感覚だよ。デカいガイジンとやるのとまたちょっと違うというか。申し訳ない。俺がもっとヘルプに入っていれば変わっていたかも。申し訳ない」 ▼石川「いやいや。なんか関本大介の凄みを感じたというか。岡林裕二もそう。なんすかね、この諦めないっていう力が。やっぱり諏訪魔さんもどこかで言いましたけど、3年連続ベストタッグを我々は狙っているんで。また積み上げて」 ▼諏訪魔「リセットしてもう1回やらないと」 ▼石川「やりましょう。三冠もあるし」 ▼諏訪魔「このままじゃ納得いかないよ、俺は。究極の五冠戦をやるために今年があるんだから」 ▼石川「そうですね。やりましょう」 ▼諏訪魔「何としてももう1回。申し訳ない」 ▼石川「いえいえ、またやり返しましょう」 ▼諏訪魔「絶対やり返そう」
『問ワズ語リ〜TO WAS GAT EARLY〜』東京・後楽園ホール(2019年1月13日)
世界タッグ選手権試合=○関本大介&岡林裕二vs諏訪魔&石川修司×
関本がデビュー20周年記念大会で全日本の諏訪魔&石川を激闘の末に撃破し、岡林と1年3ヵ月ぶり3度目の世界タッグ王座戴冠を果たした。
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99年8月デビューの関本は今年デビュー20周年イヤーを迎えた。その記念大会となったこの日、岡林とストロングBJ最強タッグを結成し、全日本の世界タッグ王者・暴走大巨人に挑んだ。全日本1・2後楽園大会に乗り込み、挑戦をアピール。日本マット界が誇る超実力派タッグチームの激突が実現した。
先に主導権を握ったのは暴走大巨人。関本に照準を絞ると、諏訪魔がキャプチュードを皮切りに、場外戦で西側客席の鉄製看板に叩きつけるなど圧倒する。リングに戻ってもサッカーボールキックで蹴りまくり、踏みつけ攻撃でブーイングを浴びた。その後も諏訪魔のダブルチョップ、石川の頭突きやエルボーがクリーンヒットして関本の劣勢が続く。諏訪魔は左腕ラリアットからフロントスープレックスを敢行。石川もツームストンパイルドライバーで突き刺した。
それでも関本はスピアーで石川をなぎ倒して突破口を開いた。タッチを受けた岡林が逆襲に転じ、両腕ラリアットで暴走大巨人をまとめてなぎ倒す。石川には逆水平連打を浴びせ、ブレーンバスターで巨体を引っこ抜くと、岡林コールに応えるようにアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げる。諏訪魔がカットを狙っても関本がアルゼンチンで担いでセーブした。
これをしのいだ暴走大巨人も岡林相手に反撃を開始。石川のミサイルキック、諏訪魔のフライングショルダー、串刺しラリアット、フロントスープレックスが面白いように決まったが、ラストライドは岡林が意地のリバース。バックを取られても首根っこを鷲づかみにして、強引に前方へ投げ捨てた。諏訪魔が投げ捨てジャーマンやラリアットを放っても止まらず、パワースラムでぶん投げる。
岡林の気持ちに応えるべく、関本も躍動。石川とショルダータックルやエルボーで真っ向から火花を散らすと、ショートレンジのラリアットをぶち込み、オクラホマスタンピートからダイビングボディプレスを狙ってコーナーへ。
気づいた石川は雪崩式ブレーンバスターで反攻。諏訪魔が加勢に入ると、諏訪魔の串刺しラリアット、石川のランニングニー、暴走大巨人コンビのサンドイッチラリアットが立て続けに決まった。岡林が助けに飛び込んでも、諏訪魔のバックドロップ、石川のランニングニーがさく裂して返り討ちに。ここが勝負所と、暴走大巨人コンビは4連続ラリアットをお見舞いし、諏訪魔のフロントスープレックスから石川のランニングニーに繋がる連続技・境川に打って出る。大日本ファンから熱い声援を受けた関本だったが、石川は投げ捨てドラゴンスープレックス、ランニングニーで黙らせた。
アグレッシブに仕掛ける石川は距離を取ってランニングニーを一閃。場内は悲鳴に包まれるが、関本はギリギリで肩を上げる。続くファイアーサンダーを食らっても意地のキックアウト。場内は沸騰し関本コール一色となった。
石川はスプラッシュマウンテンの体勢に入るも、急行した岡林がラリアットを振り抜く。諏訪魔にもラリアットを発射。負けじと諏訪魔もバックドロップでぶっこ抜き、4選手がリング上で大の字になり、試合は一気にクライマックスへ。
石川と関本は同時に立ち上がるとラリアットは相打ちに。関本はニーリフトを食らいながらも、ジャーマンで石川の巨体をぶん投げる。そして、すぐに立ち上がった王者にこん身のラリアットを突き刺した。
諏訪魔が駆けつけて続くぶっこ抜き式ジャーマンは阻止。挑戦者組をダブルチョップ連打で黙らせようとしたが、関本&岡林は眉山で戦線離脱に追い込む。決定的チャンスを掴んだ関本は串刺しラリアットからジャーマンの体勢に。粘る石川がエルボーを連打するが、関本も逆水平で呼応し、激しい打ち合いに発展。関本は延髄斬りをお見舞いすると、石川のランニングニーをキャッチして、ショートレンジのラリアットを振り抜く。倒れないとみるや、なおもラリアットを一発。そして、最後は豪快なジャーマンスープレックスで石川を沈めた。
関本&岡林が世界タッグ王座を奪取。2017年10月に岡林の負傷によって返上して以来、1年3ヵ月ぶり3度目の戴冠となった。場内が大日本コールに包まれると、続いて、関本、岡林への声援がこだまする。
マイクを持った岡林は「やったぞ! ここまで来るのにずっと長い道のりでした。でも、戻ってきました!」と雄叫び。関本は「岡林裕二、ここに完全復活!」とパートナーを称えると、「俺と岡林でこの世界タッグのベルトをドンドンドンドン防衛していきます!」と誓い、「今日は大日本プロレスを応援してくれて、皆さんありがとう!! 俺たち大日本プロレス、これからドンドンドンドンまい進していきます。今後とも応援よろしくお願いします」と観客に感謝の言葉を送った。場内は再び大日本一色になり、最高のフィナーレとなった。
「戦いの途中、何度もくじけそうになりましたけど、大日本プロレスに来ているお客さんの応援が、そしてセコンド、岡林の叱咤が力になり、何とか勝負に勝つことができました」とバックステージで改めて激闘を振り返った関本は、「これを機に、俺と岡林が最強のタッグであることを証明したい。そう思います」とさらなる高みを見据えた。
【試合後の関本&岡林】
▼関本「ありがとうございました。戦いの途中、何度もくじけそうになりましたけど、大日本プロレスに来ているお客さんの応援が、そしてセコンド、岡林の叱咤が力になり、何とか勝負に勝つことができました。ありがとうございました」
▼岡林「ありがとうございます。(握手を交わすと)本当に気持ちで…。関本さんが言いましたけど、何回も気持ちが折れそうになりました。でも、お客さんの声援で、絶対負けてなるものかと。本当に気持ちで掴んだ勝利です。思えば一昨年、このベルトを返上して欠場してたんで。今回は何が何でも奪い取る、絶対に奪い取るぞって気持ちで試合に臨みました。そして、ベルトを持ってきました。本当に凄い強大なチームでしたけど、勝って本当に嬉しいです。これからドンドン防衛していきます」
――暴走大巨人コンビと戦ってみてどうだった?
▼関本「暴走大巨人はやっぱり体があって、なおかつあれだけ動ける。まあ、昨年度のプロレス大賞の最優秀タッグですか。それはそうでしょうと。本当にそれを今日は実感、体感しました。だけど、今日勝ったのは俺と岡林。これを機に、俺と岡林が最強のタッグであることを証明したい。そう思います」
▼岡林「ドンドン防衛していきます。それで証明して、またタッグの頂点を目指します」
――どんな相手ともやっていく?
▼岡林「誰でも、どんな相手でも…。全日本でも、大日本でも、どんな相手でもしていきたいです」
【試合後の諏訪魔&石川】
▼諏訪魔「申し訳ない。こういうタイプのチームって正面衝突でもまた違った重心の低さというか、それは初めての感覚だよ。デカいガイジンとやるのとまたちょっと違うというか。申し訳ない。俺がもっとヘルプに入っていれば変わっていたかも。申し訳ない」
▼石川「いやいや。なんか関本大介の凄みを感じたというか。岡林裕二もそう。なんすかね、この諦めないっていう力が。やっぱり諏訪魔さんもどこかで言いましたけど、3年連続ベストタッグを我々は狙っているんで。また積み上げて」
▼諏訪魔「リセットしてもう1回やらないと」
▼石川「やりましょう。三冠もあるし」
▼諏訪魔「このままじゃ納得いかないよ、俺は。究極の五冠戦をやるために今年があるんだから」
▼石川「そうですね。やりましょう」
▼諏訪魔「何としてももう1回。申し訳ない」
▼石川「いえいえ、またやり返しましょう」
▼諏訪魔「絶対やり返そう」