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2/1【NOAH】清宮が北宮退けGHCヘビー熱闘V2 復帰・丸藤といよいよ激突へ

 史上最年少GHCヘビー級王者の清宮が、悲願の初戴冠を狙った北宮の挑戦を熱闘の末に退け、2度目の防衛に成功。観衆からのカイトコールで認められた若き王者は、3・10横浜文体大会で現ノアの象徴的存在・丸藤正道といよいよ激突することが濃厚となった。

 後輩・清宮にGHC戴冠で先を越された北宮が“先輩"らしく徹底した鬼の猛攻に出た。序盤から非情のヒザ殺し。清宮がウルトラタイガードロップを狙っても、エプロンに不時着した瞬間、場外からヒザ裏にラリアットを発射。鉄柵超えサマーソルトアタックや投げ捨てジャーマンで王者が歓声を誘っても、北宮は背後からの串刺し低空タックルやドラゴンスクリューで徹底的に一点集中攻撃を仕掛け、ついに監獄固めに捕獲した。

 ギブアップ寸前まで追い込まれた清宮だったが、大声援を浴びると、決死の反撃へ。サイトースープレックスを変型DDTで切り返すと、ふらつきながらエルボー合戦を展開。ドロップキックからジャーマンスープレックスを敢行した。過去のタイトル戦でもさく裂した大技、変型雪崩式リバースDDTも決まり、どうにか勝機をたぐり寄せる。

 それでも北宮は驚異のタフガイっぷりを発揮。変型フェイスロックも切り抜けるや、ストンピングやエルボーを食らっても、体を震わせて起き上がる。逆にリープフロッグから強烈なスピアーをぶっ放し、場内熱気充満のなか、ラリアット、パイルドライバーと畳みかけて、サイトースープレックスが完璧に決まった。

 場内はカウントの大合唱となったものの、清宮はギリギリで肩を上げる。マットを叩いて悔しさを爆発させた北宮は再びサイトースープレックスの構えに。何とか切り抜けた清宮は背後からドロップキックを2連発で発射。沈まない北宮をジャーマン、顔面へのドロップキック、タイガースープレックスと一気呵成に攻め立てた。北宮もキックアウトして場内もさらなる熱を帯びたものの、変型エメラルドフロウジョンからこの日2発目となるタイガースープレックスに繋げて、熱戦を制する3カウントが数えられた。

 存在を“完全否定"してきた直属の先輩を、熱闘の末に真っ向からねじ伏せてV2。試合後には後楽園の観衆も“カイトコール"を送って若き王者を称え、その支持率も着実に上げた。

 試合後には、この日2ヶ月ぶりに復帰したばかりの丸藤が現れて挑戦を表明。昨年11月、グローバル・リーグ戦優勝決定戦で「清宮vs丸藤」が行われる予定だったものの、丸藤の負傷欠場で流れていた。

 丸藤は「俺が優勝するはずだったグローバル・リーグをお前が制して、俺が獲るはずだったそのベルトを今、お前が持っている。でも、お前からはやっぱり強さも怖さも感じない」と切り捨てながらマイクで挑戦を表明。「でも、なんでお前がチャンピオンでいられるかわかるか? 全てはお前のファンの声援のおかげだろ。お前の後ろに何人のファンがつこうと…そうだな、1000対1でも、2000対1でも、3000対1でも俺は勝つ自信がある。お前の答えを聞こうと思ったけど、答えは1つしかないだろ? お前の答えはイエスしかない。言え」と断言しながら受諾を迫った。

 清宮も「正直、来ると思ってました。今のノアの顔は俺です。防衛戦お願いします」と即諾。丸藤が去ると、「本日は皆さん、ご来場ありがとうございます。やっぱり会場に来て、皆さんの声を聞いて、一緒に戦ってくれているんだなと思ってます。だから、俺はもっと強くなりたいです。これからどこまでも駆け上がる。みんなと一緒に!」と叫んで後楽園を締めくくった。舞台は3・10横浜文体大会となることが濃厚。“ファンに育てられる"若き王者・清宮が、いよいよ現ノアの顔・丸藤と避けられぬ戦いに臨む。

【試合後の清宮】
――ヒザ攻めやサイトースープレックスで追い込まれたが、改めて北宮戦を振り返ると?

▼清宮「厳しい攻めが来ることは前哨戦からわかっていたので。ベルトを僕は譲るわけにはいかないので、意地でも痛みに耐えました」

――試合後に丸藤選手が挑戦表明した。「来ると思っていた」と話していたが?

▼清宮「いつも丸藤さんは自分が一番いいタイミングでベルトを狙いにくるなと思っていたので。僕は丸藤さんが来ると、リング上でも言いましたけど、思ってました。でも、ここでベルトを渡して、また時代を後退させるわけにはいかないので。必ずベルトを僕が守ります。あと、北宮さんには『ただの1人の後輩でしかない』と試合前に言われましたけど、でも僕は寮に入ってから、北宮さんとタイトルマッチをしたいと夢に見てたので、今日できて、1つ殻が破けたなと、一歩前に進めたなと思ってます。絶対にこのベルトはもう誰にも渡しません。俺はこのままどこまでも駆け上がります。みんなと一緒に。ありがとうございました」

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