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2/23【NOAH】アメリカで“脱・正統派"していた――小峠と「カクメイ」したかった本当の理由 エディ・エドワーズ来日インタビュー

 前夜(22日)の所沢大会で約1年2ヶ月ぶりにノアマット帰還を果たしたエディ・エドワーズ(インパクト・レスリング) ノアの練習生からキャリアをスタートさせ、三沢光晴、小橋建太らの“ノア・スタイル"をベースに躍進。2017年には外国人初のGHCヘビー級王座戴冠も成し遂げたが、アメリカに戻ってからの約1年間で試合スタイルが大きく変化。所沢でも無精ヒゲをたくわえ、タンクトップ姿のまま試合に臨んだ。小峠篤司の負傷欠場でGHCタッグ王座挑戦は流れたものの、小峠と「カクメイ」を望んだ裏には、共鳴すべき互いの境遇があった――。


【エディ・エドワーズ インタビュー】

――まず久々の日本は?

▼エドワーズ「そりゃいいよ。ケンオーに負けてタイトルを落として以来、1年2ヶ月ぶり。実は去年、鼻から目のあたりを骨折してたんだけど、それも治ってコンディションもいいし」

――顔を骨折していた…?

▼エドワーズ「試合中に(野球の)バットで攻撃されて折れちゃったんだ。幸い手術しなくて済んだから、1ヶ月半くらい休んだだけで良かったんだけどね」

――改めてルーツであるノアのマットを踏んでみて?

▼エドワーズ「もちろんハッピーさ。しかも1年以上来なかったからね。その間にノアも新しい変化があっただろうし、インパクトにも変化があった。またこうして、リレーションシップのリスタートが切れたことは嬉しいこと」

――ノアの動向は気にかけていた?

▼エドワーズ「うん。以前も長くノアに参戦しなかった期間があったけど、その時だってノアの流れはいつもチェックしていた。だからこそ声がかかった時は、いつだって嬉しい。ある時はROHの選手として、ある時はインパクトの選手としてノアに出てるけど、ノアに出る時はノアの一員のつもりで出てるからね。やっぱり自分のルーツであり、セカンドホームだから」

――今回は小峠とGHCタッグ王座に挑戦予定だったが、小峠の負傷欠場で消滅となった

▼エドワーズ「もちろんコトーゲサンとタッグチームチャンピオンズになりたかったよ。それにGHCタッグのベルトは一度も獲ったことないし、いつも獲りたいと思ってきたから。でも、怪我は仕方ない。今回じゃ無かっただけで、コトーゲとは将来的にいつでもチャンスをつかめると思ってる」

――小峠の“革命"に賛同した理由というのは?

▼エドワーズ「コトーゲに変化があったことは知ってたよ。いつだってノア関連の情報はチェックしてるし、フォローしてるからね。でも“カクメイ"に共鳴したのは、自分にも“変化"があったからなんだ。自分自身もちょうどスタイルを変えていて」

――確かにムースと裸足で試合をしたり、トミー・ドリーマーを竹刀で殴りまくったり、サミ・キャラハンとストリートファイトをやったり、大仁田厚ばりの激情的マイクを展開したり…と昨年はスタイルに大きな変化があった

▼エドワーズ「そうだね。きっかけはさっき言った怪我での欠場だったんだけど、そこでガラッと変わってみた。これまでは正統派なレスリングスタイルだったんだけど、ハードコアやストリートファイトマッチをやったりして幅を広げてみた。もちろん今までのオールドスタイルがベースにありつつ、融合させながら。少しコスチュームも変わって、今では竹刀を持って試合をしてる。“自分は変わることができる"ってことを証明したい部分もあったんだ。スパイスを増やすことによって、あらゆる相手、あらゆるシチュエーションに対応可能になるからね。だからこそ、“ニュー"コトーゲと“ニュー"エディでタッグを組んだらおもしろいと思ったんだ」

――小峠は“明るさ"や“コミカルさ"といったスパイスを強めたが、組むことで化学反応を起こせる自信があった?

▼エドワーズ「まさしく。でも、コトーゲもコミカルになりつつ、しっかりとしたレスリングベースを守って、やるべき時はやってる。その点自分と同じだから“カクメイ"できると思ったんだよ。」

――ちなみに今回は竹刀は…

▼エドワーズ「いや、今回はさすがに持ってきてない(笑)」

――そして2・24後楽園大会ではマサ北宮との一騎打ちにカードが変更されました

▼エドワーズ「この前、キヨミヤに挑戦して負けたけど、それでもトップチャレンジャーの位置をキープできてるレベルだったよね。その男と試合をすることで、今の自分自身の位置も確かめられると思うし、彼と同じ位置に自分もいるべきなんだってことを証明したい。キタミヤにはリスペクトがあるし、互いにベストを尽くしたい」

――インパクトとノアの関係も再構築となりそうだが?

▼エドワーズ「もちろんインパクトの選手がノアに来るのもいいんだけど、ノアの選手がインパクトに出ることも意義深いと思う。特に若い選手はね。とにかく、ここから再び新しい関係を築いていって、ノアにもインパクトにも良い結果が出るような相乗効果が生まれるのがベストだよね」

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