4/17【NOAH】杉浦が清宮絞殺でGHCヘビー照準 タッグリーグも3連勝で一気の単独首位
『GLOBAL TAG LEAGUE 2019』東京・後楽園ホール(2019年4月17日)
「GLOBAL TAG LEAGUE 2019」公式戦 ○杉浦貴&KAZMA SAKAMOTOvs拳王&清宮海斗×
杉浦がタッグリーグ戦公式戦でGHCヘビー級王者の清宮を絞殺。王座挑戦に照準を合わせ、リーグ戦も3連勝で一躍単独首位に躍り出た。
NOSAWA論外の暗躍で、何やらふんわりと結成された“杉浦軍"。この日は鈴木秀樹の加入も決まった。どこかで見たことがあるようなデザインの“杉浦軍"Tシャツに身を包んで現れた杉浦は、4・14札幌大会で小峠篤司の頭突きで叩き割られた額を包帯で隠してメインのリングに現れた。
KAZMAとのコンビで、タッグリーグ戦優勝候補の“海王"清宮&拳王組と激突。かつて行動をともにしていた拳王、清宮と真っ向からぶつかり合い、中盤過ぎには拳王とアンクルホールドの奪い合いやフロントハイキックの正面衝突を繰り広げて場内も熱を帯びた。
終盤には清宮のオーバースロー→拳王のダイビングフットスタンプの“海王"必殺パターンにさらされて窮地に陥ったものの、杉浦はフットスタンプを寸前で回避。逆にKAZMAが飛び込んで拳王をランニング掌打で排除するや、息を吹き返した杉浦も試合権のある清宮にターンバックルジャーマンを発射だ。さらにはコーナーにへたれこむ若きGHC王者の顔面に鬼のエルボーを乱射した。
譲らない清宮もカウンターのドロップキックや後頭部ドロップキック、投げ捨てタイガースープレックスなどで応戦。変型エメラルドフロウジョンで仕留めにかかったものの、杉浦は上空で体を入れ替えるや、フロントネックロックに捕獲だ。慌てて拳王がエプロンに上がったものの、KAZMAがトラースキックをぶち込んで好フォロー。リング中央で捕まった清宮を杉浦が鬼の形相で絞め落とし、中山レフェリーが試合を止めた。
大の字となった清宮を眼下に仁王立ちを決め込んだ杉浦は、すかさずマイクを握ると「おい、清宮海斗君、君、シングルのチャンピオンだよね? なに無様に落ちてるの? 今、タッグリーグだからこれ以上言わない。けど、お前、頭のすみにちょっと入れとけ」と清宮のGHCヘビー級王座に照準を合わせた。
タッグリーグ戦では3連勝。この日はGHCタッグ王者の“AXIZ"中嶋勝彦&潮崎豪組も敗れただけに、一躍単独首位に躍り出た。“杉浦軍"として周囲は慌ただしいが、最後は「これからタッグリーグ後半戦になるけど、全国でどこの団体にも負けないノアの戦いを繰り広げていくので、期待しててほしい。ノアの戦いを見せる。そして、5月4日後楽園、杉浦軍が最後このリグに立っているから。応援よろしく! 今日はありがとう!」と締めくくった杉浦。ブレぬ強さで再び方舟マットの中心に近づきつつある。
【試合後の杉浦&KAZMA】
――見事な勝利だったが?
▼杉浦「俺らにとっては見事だけど、チャンピオンにとっては無様だよな」
――チャンピオンから勝ちを収めたということは、グローバル・タッグリーグ戦より先も見据えている?
▼杉浦「いや、とりあえずグローバル・タッグだけど、どうしても言いたかったから、ちょっと先に言っちゃったけど。だから、あいつの頭の片隅に入れておいてくれれば。でも、とりあえず今はまた巡業に出て、5月4日、俺たちが最後…杉浦軍が最後リングに立っていることを目指しているから。また巡業に出て行くよ。この2人で」
――KAZMA選手は今日の試合を振り返ると?
▼KAZMA「頼もしいよ。やっぱり長いものに巻かれてるっていいこともあるんで、こういうことかな。でも、何回も言うよ。俺は杉浦の下に付いているんじゃない。横にいるんだってことを。横にいるこの俺が少しでもサポートできて、俺は今日単純に嬉しい。そして、あいつらが何回も言う新しい景色、風景。あいつらだけじゃないだろ? 作れるのは。俺だって…何回も言ってやるよ。俺だって、俺たちだって絶対作れるんだ。その風景を必ず見せてやる」
――これでトップに立ったが、今後については?
▼杉浦「もう負けられないよ。あとAXIZと…」
――齋藤&井上組が…
▼杉浦「そこはいいよ」
――今日勝ったが?
▼杉浦「あんなもんまぐれだよ」
▼KAZMA「あと、ヨネ&ストーム」
――そこは全勝で?
▼杉浦「ああ。誰が相手でも負けられないだろ」
――NOSAWA選手が杉浦軍として鈴木選手を連れてきたが?
▼杉浦「聞いてないな。ただ、鈴木秀樹だったらいいね。実力認めるし、面白いんじゃない? ああいうまともなのが1人いてくれると」
――額は何針縫った?
▼杉浦「包茎手術と同じぐらいだよ」
――15針ぐらい?
▼杉浦「そのぐらいだ」
▼KAZMA「よくわかるじゃん?」
▼杉浦「経験者だろ?」