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5/4【NOAH】拳王が北宮、小峠、稲村と反骨集団『金剛』結成 マイバッハは“谷口周平"に回帰、清宮と共闘へ

『GLOBAL TAG LEAGUE 2019』東京・後楽園ホール(2019年5月4日)
○谷口周平&清宮海斗vs拳王&マサ北宮×

 “再起動"を予告していた谷口が、本名の“谷口周平"へと発展的回帰を果たして、約7年間に渡って名乗った「マイバッハ」に別れ。若きGHCヘビー級王者・清宮と共闘することになった。一方で清宮と決別した拳王は、マサ北宮、小峠篤司、稲村愛輝と反骨集団『金剛』の結成を宣言した。

 優勝戦線以外にも、あらゆる地殻変動が起こった今年のタッグリーグ戦。決勝進出を逃した清宮と拳王は決別して激しくいがみ合い始め、火野裕士との“INFERNO"に区切りをつけたマイバッハは“再起動"を予告して、この日の最終戦を迎えた。

 のっけから注目を集めたのはマイバッハ。新テーマ曲で登場したマイバッハは、ハーフマスクもカラーコンタクトもつけず、シンプルなシルバーのショートタイツ姿で登場。「谷口周平」と約7年ぶりに本名でコールされた。

 一方で拳王から「会社の犬」「会社の言いなり」などと罵倒されていた清宮は、リングインするなり感情的に奇襲。大量の紙テープに絡まりながら馬乗りになりあって殴り合い、互いの激情を爆発させた。

 そして試合を決めたのは“谷口"だった。ラフファイト封印で北宮とぶつかりあった谷口は、ジャーマンやハーフネルソンといった持ち味のスープレックスを連発。拳王がカットに入っても清宮がオーバースローで排除し、最後は谷口が“新兵器"のキャメルクラッチ式チキンウイングフェイスロックで北宮からギブアップを奪ってみせた。

 谷口が“再起動"初戦を勝利で飾った形となったものの、おさまらないのは拳王だった。すかさずマイクを握ると「清宮はまだしも、谷口。テメーも会社の言いなりになったのかよ? お前らにはな、自分自身の考えや、強い信念はないのか? 会社の言いなりなのか? 会社の犬になるのか? 俺は違うぞ。会社の犬でもなければ、清宮の教育係でもねえんだよ!」と“反体制"を全面に押し出しつつ、「俺もそうだけどな、他にも会社の…いや! 親会社のリデット・エンターテインメントに不満を持ってるヤツはいっぱいいるんだよ! そういう考えを持ってる、己の信念を持ってるヤツ、ここに出てこい!」と叫んだ。

 リングに飛び込んできたのは北宮、稲村、そして小峠。3人の目の色を確認した拳王は「今ここに小峠が上がってきて、目ん玉が変わったぞ? こいつら(北宮&稲村)の目も闘争心にあふれてる。俺たちは会社に何も左右されない。俺たちの思う道を進む! 俺たちのチーム名は、己の信念を左右されない“金剛"で行こう」と反骨集団の名前を、その場で“金剛"と命名した。

 清宮もすかさず猛反論。「拳王! 誰が会社の犬だよ! そんな言葉に左右されるほどこのベルトは軽くねえんだよ! このベルトを獲るまで、いろいろ乗り越えて今があるんだよ! だからな、会社なんて関係ねえんだよ! 必ず俺がこのベルトと一緒にノアの新しい景色をみせます!」と絶叫。一方で「谷口さん、さっきはありがとうございます。俺はもう裏切りなんてイヤです。だからもう今は誰ともやっていこうとは思ってません。だけど今の谷口さんの気持ちが聞きたいです」と語りかける。すると谷口も「清宮、俺たちも俺たちのやりたいように、一緒にやっていこうぜ!」と握手を求め、清宮も握り返して、ひとまずの“共闘"が成立した。

 バックステージで谷口は「今日から“谷口周平"として再起動……いや! “生まれ変わった谷口周平"として、ブレることなく、清宮と一緒にやっていこうと思いました」と“発展的回帰"を強調。これまで何度も『新生』を繰り返しては殻を破れぬ状況が続いてきたが、「何を言われようと、これからの自分を見せていくしかないと思ってるんで。必ず清宮と二人でやってやりますよ!」と決意をにじませた。

【試合後の清宮&谷口】
――会社の犬だと言われたが?

▼清宮「今、拳王の言ってる言葉は、何も俺の心に響かない。納得もできない。横浜文体での俺と拳王の誓いはなんだったんだ。また同じこと(裏切ったり結託したりを)繰り返すのか!? あの人の言葉を借りるなら、俺は今日の谷口さんの目を見て確信しました。俺たちで必ず新しい景色をみせましょう!」

――谷口周平に戻ったが?

▼谷口「今日から“谷口周平"として再起動……いや! “生まれ変わった谷口周平"として、ブレることなく、清宮と一緒にやっていこうと思いました」

――まだ谷口を信用できない部分もある?

▼清宮「まだ分からない。この間、拳王に裏切られたばかりだから。でも今言ったように、言葉じゃないから。目で俺は分かったから。絶対に俺たちで創り上げる。黄金時代を」

――『何度生まれ変わってるんだ』という批判もあるが?

▼マイバッハ「それも分かってます。何を言われようと、これからの自分を見せていくしかないと思ってるんで。必ず清宮と二人でやってやりますよ!」

【試合後の拳王&北宮、小峠】
▼拳王「会社の言いなりにならない己の信念をしっかり持ったヤツがここに集まったぞ。なんだよ、谷口までも会社の言いなりか? 長いものに巻かれろか? そんなんじゃねえだろ。俺たちはリングに志を持って臨んでんだよ。俺たちはリングに命懸けてんだ。会社の言いなりになって、命懸けた? そんなことできねえわ。俺の命は俺が大切にする。俺はな、必ずこの命を懸けて、プロレスリング・ノア…金剛のごとく、ダイヤモンドのような輝きのリングにしてやるからな!」

▼北宮「いいか。痛いところ突かれて、半べそをかいて、マイクで絶叫しているような甘いチャンピオンじゃ誰も乗れねえんだよ。誰もついていかねえんだよ。負けておいて言うのもなんだけどな。清宮、オメエの神輿を担ぐ気はさらさらねえ。谷口もそうだ。負けておいてなんだけど、今日やられたことは忘れねえんだよ。谷口周平で新弟子から出直すってか? 今日やられたことを覚えとけ、コノヤロー。以上だ」

▼小峠「まあ、誰よりも俺は強い信念を持ってるよ。俺はリデット・エンターテインメントに変わる前から危機感を持って、やり方は違えど、自分で工夫して動いているつもりやから。やり方は違えど、利害が一致しただけだから。俺は俺のやり方で盛り上げていきますわ」

▼拳王「いいか。今後は俺たち金剛がノアのリングをさらに輝かせていくぞ。おい、ノアの会社の言いなり…いや、親会社リデット・エンターテインメントの言いなりにはならねえぞ。リデット・エンターテインメントが猛烈にプッシュしている清宮、てめえからまずはメッキの皮をはがしてやる。それだけだ」

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