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8/17【NOAH】拳王がN-1ブランド化に意欲、谷口チャラ語連発、丸藤は「日本人飽きた」? N-1直前公開会見に全10選手登場

 いよいよあす(18日)の名古屋国際会議場大会から開幕する、ノア年間最大のリーグ戦『N-1 VICTORY 2019』に向けた公開会見が17日、東京・浜松町の『文化放送サテライトプラス広場』で開かれた。出場全10選手が出席し、栄冠に向けたあらゆる思惑が交錯した。

 これまでは『グローバル・リーグ戦』として行われてきたが、新体制移行に伴い『N-1 VICTORY』と改称。実施時期も年末から夏へと変更され、出場メンバーも10選手にまで絞られる“少数精鋭"で争われる。

 熱戦を予告するような酷暑のなかでの公開会見には、出場全選手が登場。優勝者には11・2両国大会メインイベントでのGHCヘビー級王座挑戦権が与えられるだけに、当然“両国メイン"を意識した発言や、あえて不参加を宣言したGHCヘビー級王者・清宮海斗を糾弾する声も多く上がった。

 その急先鋒はやはり今春から“反清宮"の立場を取り続けてきた拳王。「逆にあんな逃げ腰のチャンピオン、負けるのが怖くて出なかったチャンピオンがこのリーグ戦にいないことを俺は嬉しく思う」と切り出し、「日本のプロレス界のリーグ戦と言えば、新日本プロレスのG1、そして全日本プロレスのチャンピオン・カーニバル、ノアと言えば何だ? そう、N-1 VICTORY。そう、この1大会でみんなてめえらクソ野郎どもに印象つけるような、刺激的な、そして心に残るリーグ戦に、この俺、拳王が必ずしてやる」と『N-1』ブランド化のけん引役にいち早く名乗りを上げた。

 一方で昨年のグローバル・リーグ戦では優勝決定戦を“負傷欠場"する形となった丸藤は、「このメンツで勝ち抜くことは大変だと思っているんですが、ちょっと日本人と決勝とか試合も飽きたんで、せっかく外国から来ているワグナーとハマーストーン、ここら辺とガッチリやり合いたい」と新鮮味に興味津々。同じAブロックで意識する選手として、米MLWから初参戦を果たすアレックス・ハマーストーン、そして決勝での相手には同じく初参戦のドクトル・ワグナーJr.の実子イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.を指名した。

 丸藤から“指名"を受けたハマーストーンは初参戦ながら自信満々。「ノアの選手たちは仲良しこよしの友達感覚でやりたいんじゃないか」とノア勢を挑発したものの、「俺はノアの選手たちが未だかつて見たことのないものを持ってきた。そう考えてみると、この中で丸藤選手だけが対応できるんじゃないか」と丸藤のみを“別格"扱いした。

 そして、ある意味で“ハジけた"ところをみせたのは谷口周平。N-1前哨戦となった前夜の春日部大会メインでは、杉浦貴からタップアウトを奪って期待値を一気に上げてみせたが、この日の公開会見では「ヤバスギ薬局な谷口周平を見てもらう」「優勝するのはやばたにえんのムーリー春雨な谷口周平」「バイブスをいと上げて」などと、お笑い芸人のEXITばりの“チャラ語"を連発して、別の意味でも変身の兆しをみせた。

 その谷口に春日部で敗れたばかりの杉浦は、決勝の相手に谷口を指名したうえで、「お前、変なことばっかり言ってるけど、本当にお前、こんなところ(Bブロック)で負けたらやばたにえんだからな」と通告して観衆を沸かせた。

 国内他団体から唯一の参戦となるDRAGON GATE・望月成晃は「少数精鋭の中に入れたことを大変嬉しく思います。優勝を狙うって言ったら簡単なんで、面白くないんであれですけど、自分は一戦一戦皆さんに認められるような戦いをしていく」とベテランでも殊勝に足元を見つめ、「とにかく明日の中嶋勝彦戦。10年ぶりに戦うので。10年前は負けてますんで、そのリベンジを。まだまだオッサンじゃないってところを見せたい」と開幕戦への全力集中を強調した。

 ともあれ、これですべての“前哨戦"は終了。あらゆる思惑や野望が交錯するなかで、あたらしい『N-1』の歴史がまもなく幕を開ける。

【公開会見の模様】
――リーグ戦に向けての意気込みを

▼イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.「まずこういった機会を与えていただいたことを凄く感謝しています。そして今日、ここにいられることをとても嬉しく思っています。ここに揃っている選手は強豪揃いだと皆さんご存知だと思いますが、私もその中に入った1人です。ですから、強豪揃いのリーグ戦の中で必ず優勝したいと思っています。このノアで、メキシコを代表してリーグ戦に出場する心づもりでいます。ビバ・メヒコ!」

▼アレックス・ハマーストーン「皆さんが見てわかるように、ここにはノア最強の選手たちが集まっている。DRAGON GATE代表の選手もいるし、メキシコ代表の選手もいる。でも、俺はアメリカを代表して、MLWを代表している選手だ。もちろん、ただここに試合をしに来たわけではない。俺の入っているAブロックでまず勝ってみせよう。そして、その次、Bブロックで勝った選手と戦う。それだけじゃない。11月にまた日本に戻ってきて、チャンピオンと必ず戦いたい。みんな素晴らしい選手だとは思うが、俺こそがベストな選手だ」

▼望月成晃「DRAGON GATE、望月成晃です。ノアさんの参戦は明日でまだ3戦目ですけど、少数精鋭の中に入れたことを大変嬉しく思います。優勝を狙うって言ったら簡単なんで、面白くないんであれですけど、自分は一戦一戦皆さんに認められるような戦いをして、勝ち上がって、その先に優勝、そしてベルトがあると思いますので。まあ、まずは明日。開幕戦組まれているんで、思いっきり戦います。よろしくお願いします」

▼マサ北宮「いつまでもくすぶり続けている今の現状、これまでの俺に終止符を打ちたい。今年こそはN-1 VICTORY優勝して、マサ北宮の名前をノアの、N-1 VICTORYの歴史に刻みつけたいと思う。あとは1つ、リーグ戦に出てこなかったアホのチャンピオンの頭を引っぱたくために、11月にあいつの勘違いを正すためにも全力で戦います。マサ北宮に大いに期待してください」

▼拳王「N-1と言いながら、GHCヘビー級チャンピオンが逃げたこのリーグ戦。優勝すれば、GHCヘビー級の挑戦権が得られるこのリーグ戦。N-2 VICTORYか? 俺はな、そんなことないと思ってるぞ。逆にあんな逃げ腰のチャンピオン、負けるのが怖くて出なかったチャンピオンがこのリーグ戦にいないことを俺は嬉しく思う。本当の意味でのノアで一番強いヤツを決めるこのリーグ戦、俺は必ず優勝するぞ。そしてな、日本のプロレス界のリーグ戦と言えば、新日本プロレスのG1、そして全日本プロレスのチャンピオン・カーニバル、ノアと言えば何だ? そう、N-1 VICTORY。そう、この1大会でみんなてめえらクソ野郎どもに印象つけるような、刺激的な、そして心に残るリーグ戦に、この俺、拳王が必ずしてやるからな」

▼潮崎豪「皆さん、暑い中、ご来場ありがとうございます。潮崎です。このN-1、ノアの最強を決めるこの戦いで、しっかりと一番を取って、このN-1を熱狂的な戦いにしてみせます。皆さんの応援よろしくお願いします」

▼谷口周平「昨日もリングの全員をぶっ倒したように、N-1、当たる選手全員ぶっ倒して、優勝するのはやばたにえんのムーリー春雨な谷口周平です。よろしくお願いします」

▼杉浦貴「杉浦です。今日は暑い中、ありがとうございます。このN-1 VICTORY、ぶっちぎりで文句なしに優勝します。そして、このリーグ戦を制した、優勝した者と今の現GHCチャンピオン、どっちが本当に強いのか、最高なのか、最強なのかを両国で決めたいと思います。どうぞよろしくお願いします」

▼中嶋勝彦「皆さん、こんにちは。見ての通り、強豪揃い。ノアの中でも本当にレベルの高いリーグ戦になりました。ノアもここに来て勝負をかけたなと。でも、その中で一番強くて目立つのはもちろん俺です。そして最後、皆さんに聞きたい。イエスかノーかで答えてくれ。この夏、N-1で熱く感じたいか?」

※客席から「イエス」の声が飛ぶと

▼中嶋「まだまだだ。俺たちに対しての熱が足りないね。この夏、熱く感じたいか!?」

※客席からさらに大きな「イエス」の声が飛ぶと

▼中嶋「俺がしてやる! 明日から始まるリーグ戦、イッツ・ショー・タイムだ」

▼丸藤正道「皆さんこんにちは、丸藤です。今日は暑い中、ありがとうございます。このN-1、皆さんがどう感じているかわかりませんが、俺の中では別に両国の挑戦者決定戦という考えはまったくないし、この面子で勝ち抜くことは大変だと思っているんですが、ちょっと日本人と決勝とか試合も飽きたんで、せっかく外国から来ているワグナーとハマーストーン、ここら辺とガッチリやり合いたいなと思います。まあ、こいつらが俺のことを知っているのか知らないのか。知ってても、見てみたら『ちっちぇえな』と思ったのか。こいつらにもちょっと聞いてみたいけど、やるのを楽しみにしています。同ブロックがハマーストーンなんで。ハマーストーンに後楽園でしっかり勝って、決勝に上がってこい、ワグナー。(拳王らを見渡して)お前らに興味はない。まあ、そういうことだ。わかったか、このクソヤロー」

――同ブロックで一番意識する選手と決勝で対戦したい選手は?

▼ワグナーJr.「同じブロックの中では望月選手を意識しています。そして、Aブロックで当たりたいと思っているのは丸藤選手です」

▼ハマーストーン「答えはとても簡単。あまり意味のない質問だ。Aブロックだろうが、Bブロックだろうが、また新たなCブロックがあったりしても、俺の考えている計画は1つしかない。俺がやろうと思ってるのは、自分の前に立つ相手が誰であろうと必ず倒すということ。Aブロックの選手だろうが、Bブロックの選手だろうがまったく関係ない。とにかく俺が必ずリーグ戦で優勝する」

▼望月「まさかワグナー選手からご指名があるとは夢にも思わなかったですが、自分はとにかく明日の中嶋勝彦戦。10年ぶりに戦うので。10年前は負けてますんで、そのリベンジを。まだまだオッサンじゃないってところを見せたいなと思ってます。で、決勝の相手はついさっきまで丸藤正道と思っていましたが、興味ないって言われたんで、丸藤選手以外だったら誰でもいいなと思います。以上です」

▼北宮「誰も意識しません。Bブロックから上がってくる選手も誰だっていい。とにかく死に物狂いで全力で戦います。以上!」

▼拳王「このリーグ戦を辞退したのか、選ばれなかったのかどうかわからないけど、俺は会社が物凄く甘やかしている出れなかった清宮海斗の顔を思い浮かべながら、同じブロックは両隣にいるやつらか(望月と中嶋)、Aブロックのまったく興味が俺もないけど、丸藤正道か杉浦貴。こいつらを倒してやりたいなと思っている」

▼潮崎「Aブロックで意識するのはマサ北宮、杉浦貴、アレックス・ハマーストーン…(しばらく沈黙したあとに)丸藤正道。全員意識します。そして、見に来てくれる皆さん、ファンの皆さん、全てを意識してAブロック勝ち抜きます。そして、優勝決定戦、勝さん! AXIZ対決やりましょう!」

▼谷口「もう誰が相手でも、ヤバスギ薬局な谷口周平を見てもらうだけなんで。よろしくお願いします」

▼杉浦「同じブロックで意識するのは最近ちょっとどうしちゃったのかなって心配で仕方ない丸藤正道ですね。そして、決勝は…お前もどうしちゃったのかわからないので。変なこと言っている谷口周平を待ってます。お前、変なことばっかり言ってるけど、本当にお前、こんなところで負けたらやばたにえんだからな」

▼中嶋「同じブロックで誰を意識するか? レベルの高いこのリーグ戦のメンバーに対してそんな質問は野暮でしょ? 皆さんもその質問でいろいろと考えるかもしれない。でも、考えるな。感じてくれ。そして、俺だけを見てればいい」

▼丸藤「さっき言ったように、同ブロックはハマーストーン。メチャクチャ興味あります。そして、Bブロック。勝ち上がってこいワグナー。お前だ。決勝でやるのはお前だ…と思ったけど、やっぱり僕はモッチーとやりたい。だけど、フラれたから、やっぱりワグナー、お前だ。(拳王のほうを見て)わかったか、クソヤローども」

――ハマーストーン選手は丸藤選手から「興味がある」と言われたが、どう思っている?

▼ハマーストーン「丸藤選手はここにいる中で一番頭がいい選手だと思う。他のメンバーはずっと何年も一緒にやっている選手たちと仲良しこよしの友達感覚でやりたいんじゃないかな。俺はアメリカから来たわけだが、今いるノアの選手たちが未だかつて見たことのないものを持ってきた。そう考えてみると、この中で丸藤選手だけが対応できるんじゃないか。だから、素晴らしい戦いを見せつけられるのは丸藤選手との試合だと自分も思っている」

――ワグナーJr.選手、ハマーストーン選手はノアにどんな印象を持っている?

▼ハマーストーン「さきほどはあのような発言をしたが、皆さんにリスペクトの気持ちを思っている。ノアという団体が日本で一番だとわかっていたから、時間の無駄なんかしない。日本で最高のプロレスが、アメリカの最高のプロレスである俺に対応できるのか。それを見たいと思っている」

▼ワグナーJr.「繰り返しになりますが、今こうしてここにいられることを凄く嬉しく思っています。ノアの選手の試合は今までも見てきましたし、本当に素晴らしい選手揃いということで、今回ノアに初めて参戦することになりましたけど、自分の実力をこの素晴らしい選手たちに見せつけたいと思っています」

――谷口選手には小橋さんから「積極性に欠ける。谷口火山の大噴火を期待している」という言葉があったが、どんな試合をしたい?

▼谷口「もう大噴火させます。します」

――厳しい指摘については?

▼谷口「厳しい言葉とかもいただいているんですが、逆にバイブスをいと上げていきたいと思います」

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