8/18【NOAH】小川&鼓太郎が完勝V2 稔は王座戦線からの一時撤退を表明
『N-1 VICTORY 2019〜NOAH NUMBER ONE PRO-WRESTLING LEAGUE〜』愛知・名古屋国際会議場(2019年8月18日)
GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合 ○鈴木鼓太郎&小川良成vsHi69&田中稔×
小川&鼓太郎組が稔&Hi69組の挑戦を退けてGHCジュニアタッグ王座2度目の防衛に成功。シングルのGHCジュニア王座からも陥落したばかりの稔は、王座戦線からの一時撤退を表明した。
今春のジュニアタッグリーグ戦を制した小川&鼓太郎組だが、公式戦では稔&Hi69組に敗退。王座をかけてのリターンマッチが名古屋で実現した。
手の内を知り合う両軍だけに、試合は巧みな先の読み合いに。中盤すぎには4人がリング上で入り乱れて大の字となったが、終盤に入って勝負に出たのは約8ヶ月ぶりの王座奪回を目指した稔とHi69だった。
鼓太郎のローリングエルボーに稔がカウンターの右ハイキックを合わせると、すかさずHi69がトラースキックで援護射撃。間髪入れず稔もジャンピングハイキックを叩き込む。Hi69もコーナーからのケブラーダで場外の小川を足止めし、好機とみた稔もコーナー最上段からの雪崩式アームホイップ→逆十字固めで鼓太郎にギブアップを迫った。
だが、ヒジを引き伸ばそうとした瞬間を利用して上体を起こして切り抜けた鼓太郎は、そのままエンドレスワルツでリズムを取り戻すと、カウンターのエクスカリバーも発射。小川の延髄斬り&鼓太郎のエルボーバットの同時覇者もズバリと決まる。Hi69がカットに入ってきてもダブルのタイガードライバーで排除だ。稔もスキを突いてのジャンピングハイキックで反撃を試みたものの、鼓太郎もきっちりガード。逆に小川がバックドロップで援護射撃し、鼓太郎もブルーディスティニーへ。稔も肩を上げたが、最後は鼓太郎必殺のタイガードライバーで完璧な3カウントまで持ち込んでみせた。
リーグ戦での雪辱に成功しての完勝V2。王者としてジュニアタッグリーグ戦を制覇し、公式戦での借りも返しただけに、鼓太郎は「発言権のあるチームも今日で潰したんだから、もう(挑戦者は)いないでしょ」と“完全天下"を宣言したが、小川は「だから相手いなかったら、この二人(小峠篤司&クリス・リッジウェイ)と試合しても面白い」とスティンガー同門対決すら視野に入れた。
一方でGHCジュニアタッグ王座から陥落したばかりで、ジュニアタッグ王座奪回にも失敗した稔は「悔しいけど、あんまり言いたくはないけど、今の段階ではコンビネーションも勢いも差があり過ぎる」と自信を喪失。「しばらくシングルもタッグも、GHCジュニアのタイトル戦線からしばらく外れたほうがいいかなって。言いたくないけど…シングルも取り返せる気がしない。だからタッグとしても精度を高める期間にしたい」とGHCジュニア王座戦線からの一時撤退を表明した。
【試合後の小川&鼓太郎】
――稔&Hi69組と戦ってみて?
▼鼓太郎「何回も戦ってるんだから、いかがも何もないでしょ。純粋に俺たちのほうが強かったってことじゃないの?」
▼小川「ほぼほぼ鼓太郎がやってたんで」
▼鼓太郎「次は小川さんの番です」
▼小川「今日は鼓太郎でしょう。タッグマッチだけど、ほぼほぼシングルマッチみたいな試合をしてくれたんでね」
▼鼓太郎「次は誰も来てないし、発言権のあるチームも今日で潰したんだから、もういないでしょ」
――小峠もスティンガーに加入したが?
▼小川「だから相手いなかったら、この二人(小峠&リッジウェイ)と試合しても面白いし。まぁRATEL'Sに合わせて人数4人にしなくても良かったんだけどね。でも、いきなり入ってきたコイツ(小峠)に全部RATEL'Sはやられてんじゃん」
▼鼓太郎「動ける若者は一人でも多く必要だよ」
▼小川「RATEL'Sとは徹底的にやっていくしかないでしょう。次はクリスも(原田のIPWジュニア)ベルトに挑戦するみたいだし。圧倒してこのまま行くだけです」
【稔の話】「悔しいけど、あんまり言いたくはないけど、今の段階ではコンビネーションも勢いも差があり過ぎる。前哨戦も何も無かったですけど、機運が高まってない状態でのタイトルマッチなんてやっても、たとえ俺らが勝ったとしても絶対盛り上がってなかったはず。しばらくシングルもタッグも、GHCジュニアのタイトル戦線からしばらく外れたほうがいいかなって。言いたくないけど…シングルも取り返せる気がしない。だからタッグとしても精度を高める期間にしたいですね。今回みたいな挑戦はしたくない。俺も自信がない…」