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9/16【NOAH】武藤、秋山と三重奏 清宮豪華戦制すも…丸藤は“存在感"に苦言

『N-1 VICTORY 2019 GRAND FINAL』エディオンアリーナ大阪第1競技場(2019年9月16日)
○清宮海斗&秋山準&武藤敬司vs丸藤正道&望月成晃&谷口周平×

 若きGHCヘビー級王者・清宮が武藤&秋山の2大巨星と豪華トリオを結成。武藤、秋山との豪華三重奏で試合を決めてみせたが、対戦した丸藤はその“存在感"に苦言を呈した。

 ノア約4年ぶりの進出となったエディオンアリーナ大阪“第1"競技場大会。年間最大のリーグ戦『N-1 VICTORY』の優勝決定戦が据えられたが、若き王者として新生ノアをけん引する清宮は、あえて不参加を選択し、大阪では「不参加だからこそできること」を求めて武藤と秋山にラブコール。大阪セミファイナルの舞台で清宮&武藤&秋山の豪華トリオが実現した。

 「二人に存在感で負けない」とある意味N-1優勝よりも難しいハードルを自らに課して臨んだ一戦で、丸藤&谷口&望月組と対決。のっけから武藤と丸藤が先発して、シャイニング・ウィザードと虎王を避けあって“存在感"を発揮し、秋山も随所で古巣ノアの後輩にあたる谷口をけしかけて存在感をみせた。

 負けじと清宮も丸藤&望月をまとめてドロップキックでなぎ倒し、三沢式トペフェイントからのウルトラタイガードロップを見舞う。その後も武藤と丸藤、秋山と望月、そして秋山と谷口が火花を散らしたが、試合を決めたのは清宮。谷口のマイバッハボム・ツヴァイをスタナーで切り返すや、すかさず秋山がエクスプロイダー、武藤がシャイニング・ウィザードで谷口を押し込んで援護射撃。続けて清宮が急角度ジャーマン、変型エメラルドフロウジョン、そしてタイガースープレックスホールドとつなげて、タッグパートナーでもある谷口から3カウントを奪ってみせた。

 両巨頭に挟まれてコメントした清宮は「もう始まった時から本当に自分勝手にいこうと思ってたんですけど。それでもやっぱり主役っていうか、中心はみんなが狙って譲らないというところで、凄い刺激的な試合ができて、その中で感じるものもありました」と収穫を強調。武藤は「自分のことで精一杯で」と苦笑いしたものの、秋山は「まだまだね、やらなきゃいけないことがたくさん。本人もそれはわかっていると思うんで。まあ、武藤さんも俺も、今日やったことが少しでもプラスになれば」とノアの若き王者にエールを送った。

 一方の丸藤は清宮に“苦言"。望月と並んでコメントしたバックステージでは武藤、秋山、望月からは刺激を得たと語ったものの、「見たか? 今、清宮の話なんて1個も出なかったろ?」とニヤリ。清宮が自らに課していた“存在感"の課題クリアに疑問符をつけた。

【試合後の武藤&秋山&清宮】
――武藤選手、対戦した率直な感想は?

▼武藤「いやもう、ほとんどが初対面じゃないですか。まあまあまあ、こっちのチームも試合前まで本当に打ち合わせも何もなく、よくリングに上がれるもんだなって。だから、皆さん、今日は敬老の日ということで、年上を敬ってくれたから、何とか」

▼秋山「俺らコミュニケーション取ったよな?」

▼清宮「取りましたね」

▼武藤「じゃあ、俺だけ蚊帳の外だよ。それでもいい形で2人がまとめてくれたから」

――その中で標的として谷口選手がいたが?

▼秋山「いや、谷口は俺の標的じゃないですよ。逆じゃないですか」

――凄い戦い、凄いメンバーの中で、チャンピオンとして清宮選手はどうだった?

▼清宮「もう始まった時から本当に自分勝手にいこうと思ってたんですけど。それでもやっぱり主役っていうか、中心はみんなが狙って譲らないというところで、凄い刺激的な試合ができて、その中で感じるものもありました」

――存在感がぶつかり合うような試合だったが、武藤選手から見た清宮選手は?

▼武藤「いや、良かったんじゃないですか? 俺は彼を見るより、自分のことだけで必死でね。やっぱり先週は全日本プロレスさんにお邪魔したり、その前はWRESTLE-1、その前はMASTERSとここ連戦している中で、やっぱりリングも違うんだ。今日のノアのリングのロープがひじょうに高くてね。それにちょっと驚いたというか。ただね、こういうのも1つの経験だから、また1つかさが増したと思いますね」

――秋山選手の印象は?

▼秋山「まだまだね、やらなきゃいけないことがたくさん。本人もそれはわかっていると思うんで。まあ、武藤さんも俺も、今日やったことが少しでもプラスになれば」

▼武藤「秋山、ベルト挑戦すればいいじゃん」

▼秋山「いやいや、50ですから」

▼武藤「いや、プロレスは年関係ないよ」

▼清宮「いやもう、断る理由ないですよ」

▼秋山「ノアも武藤さんがやるって言ったら、断る理由ないもんな(笑)」

▼武藤「俺らはリハビリ最中だから」

――最後に清宮選手は11月2日に大勝負が控えているが?

▼清宮「ノアは本当に今年が一番大事なので。今日の経験…武藤さん、秋山さんと一緒に隣で戦ったというのは、本当に一生の宝物なんで、これをしっかり自分のものにして、新しい景色を見せていきたいと思います」

【試合後の丸藤&望月】
――戦った感想は?

▼望月「本当にね、お三方とも初対決で。まあ、清宮選手はね、現役のチャンピオン。でも、若いチャンピオンで。秋山さんはどちらかというとちょっと同世代に近い先輩。で、(武藤は)大レジェンド。本当にカードを発表された時、背筋が震えたもんでしたけど。でもね、リングに上がった時は『よっしゃ、いったるぞ!』と思ったんですけど、リングに上がった時の武藤さんを見たら、やっぱり想像以上に大きく見えました。本当に対峙しただけで物凄い価値のある人でした」

――N-1 VICTORYを含めて、ノアでは印象に残る戦いばかりだった

▼望月「決勝にも残れなかったですけど、本当に自分の25年のキャリアの歴史の何ページかを飾るぐらいの1ヵ月でしたね。で、最後にこういう素晴らしいカードを用意していただいて、本当にありがとうございますという思いですね」

――丸藤選手の戦った印象は?

▼丸藤「秋山さんはね、本当に何度も戦っているし、言うなれば俺が練習生の時からずっと同じところにいた人なんで。でも、触れると、やっぱり懐かしさ、そしてあの人の怖さみたいなものをいつも感じさせてくれるし。武藤敬司、なんだろうなあ、例えようがないなあ。そうだな、やっぱり俺がプロレスファンの時から見ていた武藤敬司。年を取ったかもしれない。怪我をしているかもしれない。でも、やっぱり武藤敬司は武藤敬司だし。あと、隣にいるモッチーさんがこんなに謙遜しているのもよくわからないんだけど、俺からしたらモッチーさんだって。武藤さんたちは大レジェンドかもしれないけど、モッチーさんもレジェンドだから」

▼望月「いやいやいや! やめてよ。俺をレジェンド扱いされるのは。現代を生きるレスラーとして頑張っているつもりなんで」

▼丸藤「リビングレジェンドで、リビングレジェンド。本当に。なんで、今日は隣に立ってもらって心強かったし。だけど、やっぱりモッチーさんとはまた戦いたいという気持ちもあるし」

▼望月「僕もね、今日は組みましたけど。まさかのN-1はふるわなかった。でも、それはね、別にスランプっていうよりも、たまたまの4試合で、別に僕は丸藤正道だと見て思いましたし。やっぱりお預けになったけど、必ずね。足を突っ込んだ以上は丸藤選手とシングル。それは僕はどっかにやっちゃわないんで。必ずどこかで実現させたいなと思います」

――この発言を聞いたら?

▼丸藤「それはもちろん。俺はモッチーさんのことをドンドン好きになってますしね。まあ、普段はまるで連絡取らないんですけど(笑)」

▼望月「連絡先は教えないですけど(笑)」

▼丸藤「リング上で会えば。相対すれば激しくやれるしね。隣に立てば頼もしいし。僕もね、ようやく20年を超えて、このキャリアで、そういう人たちがかなり少なくなってきたんで。本当にリビングレジェンドとして」

▼望月「いえいえ(笑)」

▼丸藤「これからも、ぜひとも同じリングに立っていきたいなと思いますし」

▼望月「僕は丸藤選手があくまでもメインディッシュと考えているんで。もし別のテーマが何か生まれたら、またノアさんに参戦したいと思いますし。最後の最後のメインディッシュに丸藤正道をいただきたいと思いますんで、よろしくお願いします」

▼丸藤「よろしくお願いします。(インタビューが終了となると)見たか? 今、清宮の話なんて1個も出なかったろ? まだまだあの2人に気を遣うってことだよ。特に秋山準」

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