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10/3【NOAH】丸藤&望月実現、好連係に手応え 稔の25周年を祝福

『PREMIUM PRELUDE 2019』東京・後楽園ホール(2019年10月3日)
○望月成晃&丸藤正道vs田中稔&Hi69×

 丸藤&望月のタッグチームが実現。好連係を駆使してHi69を仕留めると、試合後は揃って稔の25周年を祝福し、息の合ったところを披露した。

 9・16大阪では谷口を加えたトリオだったが、今宵は丸藤と望月のタッグが実現。元GHCジュニアタッグ王者の稔&Hi69組と対戦した。

 丸藤たちはまるで歴戦の相棒のように、抜群のチームワークを披露。望月がHi69の左ヒザに照準を絞れば、丸藤もあうんの呼吸で続き、代わる代わるに攻め立てて、序盤戦をリードした。

 稔にとって望月は若手時代に組んでいたタッグチーム・B'sのパートナー。負けてなるものかと競り合いに持ち込んで巻き返す。さらに、Hi69と合体し、Hi69のトラースキック、稔のハイキック、Hi69のデスバレーボム、稔のダイビングフットスタンプ、Hi69のトランスレイヴが立て続けにさく裂。怒とうのラッシュで決定機を掴んだHi69はみちのくドライバーIIからストゥーカスプラッシュを投下した。

 だが、望月はヒザを突き立てて迎撃。すかさずHi69をコーナーで横向きに固定し、一角蹴り(脇腹へのヒザ蹴り)を突き刺す。同時に丸藤も呼応し、エプロンから虎王をグサリ。強烈な合体技で勝機をたぐり寄せると、望月が裏ツイスターでHi69を沈めた。

 好連係を駆使して丸藤&望月組が快勝。試合後、丸藤は稔を呼び止め、「田中さん、いつもフリーの立場でありがとうございます。いつも本当に田中さんのコンディションの良さ、グッズの売り上げの良さは本当にレスラーの鏡だと思います。ちょっと遅れてしまったんですが、今年、田中稔25周年、おめでとうございます」と25周年を祝福し、「これからもフリーという立場ではあると思いますが、ノアのジュニアをよろしくお願いします。田中さん、ノアのジュニアは最強です」と呼びかけて、花束を贈呈すると、望月も一緒に稔を称えた。

 バックステージでは「(息は)全然合ってないです」と口を揃えた丸藤と望月だったが、連携には手応えを感じた様子。一角蹴りと虎王の同時弾について、望月は「自分もね、こんな連携どうですかとちょっと提案してみたが、自分の考えのさらに上をいく…。それがたぶんあの合体ですよ。まあ、自分はね。自分の頭の中ですよ。連続でヒザをどうかなと。やっぱそこはね、発想力が素晴らしいな。あれが勝因でしょう、まず」と丸藤のひらめきから生まれたことを明かした。

 丸藤が「リビングレジェンド」、望月が「スーパースターレジェンド」と互いを呼んで、コメントでも息の合ったところを披露。望月が11・2両国参戦をアピールしても、丸藤が「各団体さん、モッチーさんは11月2日、空いてますんで。オファーのほう、よろしくお願いします」と冗談で切り返し、さらに望月が「もしかしたら、ダブルヘッダーかもしれない(笑)」と続けて笑いを誘うなどリング外でも抜群のチームワークを見せた。

【試合後の丸藤&望月】
――だいぶ息が合ってきている気がするが?

▼望月「いや、全然合ってないです。全然合ってないです」

▼丸藤「全然合ってないです」

――一角蹴りと虎王の合体技も出たが?

▼丸藤「俺がやろうとしたら、モッチーさんが合っただけであって」

▼望月「その辺はやっぱ天才だなと。自分もね、こんな連携どうですかとちょっと提案してみたが、自分の考えのさらに上をいく…。それがたぶんあの合体ですよ。まあ、自分はね。自分の頭の中ですよ。連続でヒザをどうかなと。やっぱそこはね、発想力が素晴らしいな。あれが勝因でしょう、まず」

――望月選手と組んでみてどうだった?

▼丸藤「やっぱり俺はこのリビングレジェンドを…」

▼望月「いやいや、(丸藤は)スーパースターレジェンドだからね」

▼丸藤「本当にやりやすいしかないですね。まあ、なんだかんだ言って、こうやってリング上でちょこちょこお会いさせていただいているので、リビングレジェンドと」

▼望月「なんでやりやすいか知ってます? 彼がスーパースターで、僕が一歩引いているからですよ。これがぶつかり合ったら、ほらね。そこですよ。もう持ち上げるだけ持ち上げるんで」

――望月選手は5日後にドリームゲート王座戦があるが?

▼丸藤「頑張ってください!」

▼望月「無責任な(笑) まあでもね、何の因果かN-1 VICTORYを経験してね。もちろん優勝できなかったですけど、自分は素晴らしいシングルのスキルを身に付けたと思うんで。自分の中では、この団体ではこう、この団体ではこうと分けて考えてないんで。自分は必ずN-1 VICTORYも、今日の経験も必ずドリームゲート戦に活かして。49歳が思いっきりひっくり返してやりますよ」

――丸藤選手は両国でグレート・ムタ戦が決まったが?

▼丸藤「あと1ヵ月ですか、ありますんで、自分の中で何かできるか、何か面白いことができないかって、いろいろ考えながら。リビングレジェンドのモッチーさんにも相談して」

▼望月「いや。でもね、これは僕も見たい」

▼丸藤「あっ、まだチケットあります」

▼望月「単純に見たい。いや、行くって言ってんだから、何かちょっとさ…。一応、僕ね、N-1に参戦を決意した時点で、優勝戦はエディオン、勝った人間が両国に行くと開幕前に決定したじゃないですか」

▼丸藤「ということは空いてるんだ」

▼望月「いや、空けてるんですよ。それは優勝できなかったら行かないとか、それは失礼じゃないですか。だから、僕は両国をちゃんと空けてますんで、なにかしら…」

▼丸藤「各団体さん、モッチーさんは11月2日、空いてますんで」

▼望月「おいおいおい!」

▼丸藤「オファーのほう、よろしくお願いします」

▼望月「もしかしたら、ダブルヘッダーかもしれない(笑)」

▼丸藤「ということで、ありがとうございました」

※2人は握手を交わす

▼望月「ありがとうございました」

【稔の話】「負けたんで、本来であればコメントなんて聞いてもらえない立場なんですが…。今日のカードを見た時点ではメチャメチャ楽しみでしたけど、『待てよ、俺とHi69くん、彼らの初タッグの引き立て役にされてるな』とも感じて、楽しみな気持ちと、腹に一物ある気持ちがありましたけど…結果負けたんで。でも気持ちいい試合ができた。負けたから腹立ってフェンス蹴って帰りかけたら、こんな粋なことをしてもらって。皆さんに感謝です。ノアのジュニアを今後も盛り上げていきたいですし、とにかく皆さんに感謝です。丸藤さんにも、望月さんにも、Hi69くんにも、ノアにも、リデット・エンターテインメントにも感謝です。ありがとうございました」

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