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10/20【NOAH】清宮がW前哨戦で絞殺勝利、拳王口撃に「聞き飽きた、両国で魂の試合見せる」 中嶋は北宮に「大好きだ」

『PREMIUM PRELUDE 2019』東京・後楽園ホール(2019年10月20日)
○清宮海斗&中嶋勝彦&熊野準vs拳王&マサ北宮&稲村愛輝×

 後楽園大会のメインに据えられた11・2両国大会のGHCヘビー級王座戦&タッグ王座戦に向けたダブル前哨戦で、GHCヘビー級王者の清宮が、挑戦者・拳王の眼前で稲村を絞殺。拳王の“口撃"を「聞き飽きた」と強制ストップし、「両国では魂の試合をみせる」と無言の語らいを通告した。一方でタッグ王座戦に向けては王者の中嶋が、“嫌いだった"と告白してきた北宮に「大好きだ」と不敵に言い放った。

 両国前最後の後楽園メインに据えられたダブル前哨戦。GHCヘビー級王者・清宮とタッグ王者“AXIZ"の中嶋、熊野が組み、GHCヘビー挑戦者・拳王とタッグ挑戦者の“THE TOUGH"北宮&稲村組による“金剛挑戦者トリオ"と6人タッグマッチで激突した。

 のっけから拳王と清宮が打撃戦を繰り広げて気持ちをぶつけ合い、控えに回っても拳王は幾度となく清宮を襲撃。試合そっちのけで壮絶なビンタ合戦まで繰り広げた。タッグ王座戦を控える中嶋と北宮もお互いを強く意識。バーティカルスパイクとサイトースープレックスを狙い合うなどして火花を散らした。

 中盤過ぎには清宮が予告通りに新兵器のストレッチプラム式フェイスロックで拳王を仕留めにかかったものの、拳王は後方に倒れ込んでフォールする切り返しをみせて“新兵器封じ"のパターンを披露。逆に側頭部をローキックで射貫くと、オーバーヘッドキックや高速ドラゴンスープレックスで若き王者に大ダメージを与えた。

 さらに金剛は得意の波状攻撃で畳みかけたが、清宮が稲村に華麗なドロップキックをぶち込んで逆襲へ。カットに飛び込んできた拳王を投げ捨てタイガースープレックスで返り討ちにすると、稲村のダイビングショルダーを避けながら巻き取り、ストレッチプラム式フェイスロックへ。拳王の眼前で鮮やかにギブアップを奪ってみせた。

 10・14金沢大会で拳王に「ラーメン屋のタダのオッサンに教えてもらった新技」と酷評された新兵器でキッチリと前哨戦を制し、両国決戦に弾みを付けた清宮。おさまらない拳王はすかさずマイクを取ると、「清宮。正直に言ってみろ。これだけ期待されて、チヤホヤされて、少し苦しくないか? 会社が、いや、親会社のリデットエンターテインメントから無茶苦茶期待されて、正直、苦しいだろ? お前の目が物語ってんだよ。おい、清宮! 2年前のことを思い出してみろ。お前の目は本物だったぞ。だがな! 今のお前の目は少し迷ってんだよ」とこれまでの前哨戦と同様にまくし立てた。

 だが、続く言葉をさえぎるようにマイクを奪い取った清宮は「もう聞き飽きたんだよ、拳王」と切り捨てると、「苦しいかって? プレッシャーがあるかって? プレッシャーはあるよ。プレッシャーはある。だけど、そのぶんな、俺には応援してくれるお客さんがいるんだよ! その気持ちを背負って、このベルトを守ってきたんだよ! だから、11月2日、両国、このベルトはお前に渡さない。必ず俺が守って、新しい景色は俺が見せる」と改めて叫んだ。

 さらに拳王とにらみ合った清宮は「俺は今、ひとりじゃありません。だから、必ずみんなの期待もしっかり背負って、あいつを倒して、魂の試合を11月2日両国で見せて、今度こそ俺が本当の新しい景色を皆さんにお見せしたいと思います」と“無言の語らい"で拳王を黙らせる覚悟のほどをむき出しにした。

 一方でタッグ王座戦に向けては、中嶋が北宮に“口撃"で反撃。10・3後楽園大会では健介オフィス時代のおとうと弟子にあたる北宮から「8年前、健介オフィスに入門したその日から、中嶋勝彦、テメーのことが心底気にくわねえ」と告白されていたが、この日は中嶋が「8年前…そうだ、8年前。お前が来た時…いや、ちょっと待てよ。お前が生まれた時から…俺は大好きだ」と逆“告白"で不敵な笑み。

 憤怒の北宮は「中嶋よ。俺はお前がそうやって人を茶化してヘラヘラしているところが、シンプルに大嫌いなんだよ。気に入らねえんだよ。今日みたいな軽口、両国では二度と叩けないように完膚なきまでに叩き潰してやる」と予告した。決戦まで残り2週間。怨念や反骨心、決意に覚悟。リングに渦巻くあらゆる感情が増幅を繰り返しながら、両国へと向かっている。


【試合後の清宮】
▼清宮「迷ってなんかないですよ。もう両国はすぐそこまで来ているんですから。今さら、そんな迷っているなんてことは絶対ないです。さっきもリング上で言いましたけど、今までたくさんプレッシャーはあったけど、その分、それよりも大きなお客さんの声援があったからここまで来れたわけで。1人じゃないんで。会社を批判しているようなあいつらにベルトを獲られるわけにはいきません」

――「聞き飽きた」という発言があったが、もう拳王選手の言葉のアピールはいいと?

▼清宮「もういらないでしょ。ここまで来たら、会社とかじゃなくて、俺と拳王の戦いだから。もう戦いで、お客さんに見せればいいと思っているから、俺は」

――両国大会まで残り少ないが、改めてそれに向けての思いを

▼清宮「これから本当にもっともっと両国に向けて加熱していくと思うので。両国までにしっかりこのベルトの重み、お客さんの気持ちっていうのを改めて自分の中でしっかり頭に入れて、ノアの歴史をちゃんと自分が繋いでいく、そういう思いで、GHCの新しいベルトを俺が獲って、両国で新しい景色を見せたいと思います」

【試合後の拳王&北宮&稲村】
▼拳王「清宮海斗。海外遠征から帰ってきてからの目と今の目…違えだろ? なに迷ってんだよ? 全然生き生きしてねえだろ? プレッシャーに押し殺されそうな目してるだろ? 清宮、いいか。お前はな、まだまだ足りないもんがあるんだよ。急ぎすぎなんだよ。清宮、俺がな、お前を11月2日、両国国技館で楽にしてやるからな」

▼北宮「今日みたいなマイクだよ。そういうところだ。真剣に感情を出して、怒ったり、苦しい気持ちを表したりする。そういうこともできずに、人を茶化して、ヘラヘラと笑いに走る。そういうところが本当に大嫌いなんだよ。少しはこいつ(稲村)を見習ってよ、泥臭くても、感情むき出しで、もっとバチバチやれよ。な? 試合でスカして、マイクでスカして、何が面白いんだよ。11月2日、両国国技館でお前のその曲がりきった根性を、全て俺たち2人が叩き直してやるよ。帰るぞ!」

▼稲村「はい!」

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