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11/16【NOAH】衝撃の雪崩式片山ジャーマンスープレックス“ホールド"公開 原田が小峠からIPWジュニア王座奪回

『STARTING OVER 2019』東京・後楽園ホール(2019年11月16日)
IPWジュニアヘビー級選手権試合 ○原田大輔vs小峠篤司×

 原田が衝撃の雪崩式片山ジャーマンスープレックス“ホールド"を公開し、小峠から2ヶ月ぶりにIPWジュニア王座を奪回した。

 かつて“桃の青春タッグ"を組んだ両雄による英国のジュニア王座戦が後楽園大会のセミファイナルで実現。あまりにも複雑な感情が絡み合い、戦前“両者ほぼ無言"の不穏ムードは相変わらずだったが、試合で“雄弁"に語り合った。

 小峠はSTINGER、原田はRATEL'Sのフルメンバーがセコンドを固めるなか、のっけから原田がトペを発射。小峠もエプロンサイドの原田にミサイルキックを見舞うなど危険を顧みない大技が飛び交った。

 中盤にはダイビングボディプレス、ダイビングエルボードロップを剣山で撃墜し合い、互いに一歩も譲らぬエルボー、張り手合戦で感情をぶつけ合う。その後は必殺のキルスイッチと片山ジャーマンをめぐる激しい先の読み合いを展開し、聖地・後楽園の観衆も“二人だけの世界"にのめり込んだ。

 先に決定機を作ったのは小峠。読み合いを高速ニーアタックで制すと、コーナー最上段からのスパニッシュフライ(不知火・改)を敢行。続けてコウモリ吊り落としで突き刺して3カウントを迫る。原田も何とか肩を上げ、キルスイッチは踏ん張ったが、ならばと小峠はゴツン!と強烈すぎる頭突きを叩き込み、今度こそのキルスイッチ発射で3カウントを迫った。

 だが、原田はギリギリでキックアウト。逆に小峠の変型キルスイッチをかろうじて切り返すや、難度の高い丸め込みを連発して流れを変え、カウンターの大☆中西式投げ捨てジャーマン→こん身のローリングエルボーへ。さらなる読み合いもカウンターのニーアッパーで制すと、ついに片山ジャーマンスープレックスホールドで固めて3カウント…かと思われた。

 それでも小峠は肩を上げる。天を仰いだ原田は、ならばと小峠をコーナーに上げると、そのまま雪崩式の片山ジャーマンスープレックス“ホールド"を公開し、完璧な3カウントを奪ってみせた。

 雪崩式のスープレックスは“投げ捨て"となることがほとんどだが、完璧にブリッジしてホールドするという、ある意味セオリー破りの衝撃フィニッシュ。試合後も衝撃の余韻に騒然とするなか、原田はちょうど2ヶ月ぶりにIPWジュニアベルトを手元に戻し、敵対するSTINGERをついに無冠に追いやった。

 とはいえ、小峠についてはやはり多くを語らず。11・24新木場大会のRATEL'S興行ではSTINGERとの全面対抗戦が控えており、11・26新潟大会ではGHCジュニアタッグ王座戦「(王者)原田&タダスケvs小峠&鼓太郎(挑戦者)」もスタンバイ。進化した熱闘を見せつけつつも、果てなきノアジュニア抗争はまだまだ続いていく。

【原田の話】「(試合を振り返って?)振り返る試合じゃない。疲れた(※と控室へ)」

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