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11/26【NOAH】杉浦が“ゾンビ"谷口粉砕でナショナル王座V1 奇襲表明の北宮に激怒

『STARTING OVER 2019』新潟市体育館(2019年11月26日)
GHCナショナル選手権試合 ○杉浦貴vs谷口周平×

 初代GHCナショナル王者・杉浦が、“流血ゾンビ"と化した谷口をねじ伏せ、新潟の地で初防衛に成功。試合後にはマサ北宮の襲撃を許し、杉浦も怒りの迎撃宣言を放って両雄による王座戦が決定的となった。

 11・2両国大会でマイケル・エルガンとの激闘を制して、ノアに産み落とされた“赤ベルト"の初代王者となった杉浦。初防衛戦は新潟の地で実現し、「花を咲かせる」と遅咲きの開花宣言を放って覚醒しつつある谷口を迎え撃った。

 のっけからアマレスの差し合いを繰り広げ、俵返し合戦では谷口が元全日本王者の杉浦を豪快にぶっこ抜いてみせる。お株を奪う暴走エルボーでコーナーの王者を詰めまくった谷口は、中盤を過ぎると、猛打戦を頭突きで制し、自らの額から流血しても構わずに猛攻。マイバッハボム・ツヴァイやダイビングボディプレス、そして顔面を狙ったサッカーボールキック…と攻めに攻め立てて、悲願のシングル王座奪取を目前とした。

 それでも沈まぬ49歳の王者は、フロントネックロックで流れを変えると、こん身のニーバットを一発、また一発とぶち込む。谷口も血を滴らせ、うめき声を上げながらゾンビのように立ち上がり続け、めちゃくちゃに頭突きを乱打。杉浦の胸板は谷口の血で染まった。

 だが、杉浦も谷口こん身のラリアット2連発には仁王立ち。逆に3発目を避けてジャーマンで投げ捨てると、なおも雄たけびを上げて立ち上がってくる谷口にワンツーエルボーを乱打だ。谷口がガクッとヒザを突いたところで、なりふり構わず低空タックル気味のエルボーバットをズバリ。なおも谷口は肩を上げたが、最後はこの日2発目の予選スラムで投げつけ、今度は完璧な3カウントが数えられた。

 “流血ゾンビ"のように立ち上がり続けた谷口を真っ向からねじ伏せて杉浦がナショナル王座初防衛。赤いベルトを手元に戻して記念撮影に応じたが、その背後に赤い影が忍び寄った。

 北宮だ。背中から急襲した北宮はサイトースープレックスで王者をKO。ブーイング混じりのなかでマイクをつかむと「現状を憂いてくすぶってる人間は今日挑戦した谷口周平だけじゃない。この俺・マサ北宮も同じなんだコノヤロー。チャンピオン、挑戦表明だ。杉浦貴をぶっ倒して、この赤いベルトを腰に巻いて、今のクソッタレな現状をぶち壊す! 以上!」と叫んでリングを後にした。

 これには杉浦も「力ずくで獲ってみろよコノヤロー! 絶対渡さないからな、このベルト!」とマイクで怒声を響かせて怒髪天。両雄による王座戦が決定的となった。バックステージでは「まぁ、若いんだから、あのくらいの実力行使でもいいんじゃない?」としたものの、「ただ! あんなことやったからには、ただじゃ済まさないからな。前哨戦から」と殺気をみなぎらせた。

【試合後の杉浦】
▼杉浦「せっかくのタイトルマッチの後に…水をさすようなことしやがって! わかってんだろうな? 今度組まれるよな? 12月3日の後楽園で。試合するだろ? ただじゃおかねえぞ。気持ちは分かるよ。くすぶってるって」

――谷口との試合を振り返って?

▼杉浦「いつも言ってるけど、いつもああやってやれよって。今日みたいに。俺との前哨戦、今日…それくらいいつもやれ!って。そうだろ? そうしなきゃ花なんて咲かないよ。たまにバッと燃えたって咲かないよ。いつも、いつもやらないと」

――初防衛となったが、ベルトへの愛着は増した?

▼杉浦「そうだね。やり方は汚いけど、ああやって北宮が来たってことは、このベルト狙ってるってことだからね。そういう意味では俺が持ってるベルトをみんな狙ってくる。余計愛着湧くよ。絶対手放したくない」

――ある意味、願ったり叶ったり?

▼杉浦「そう言うとみんなやってくるから嫌だけどな。まぁ、若いんだから、あのくらいの実力行使でもいいんじゃない? ただ! あんなことやったからには、ただじゃ済まさないからな。前哨戦から」

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