12/5【リアルジャパン】澤田が2年2ヵ月ぶり復帰 クノウに完敗も売名王健在
『ストロングスタイルプロレスVol.4』東京・後楽園ホール(2019年12月5日)
○タカ・クノウvs澤田敦士×
澤田が2年2ヵ月ぶりに復帰。クノウに完敗を喫したものの、途中でジャケットを脱ぎ捨て、場外乱闘を仕掛けるなど暴走ぶりを見せつけ、最後は自身が市議会議員を務める我孫子市をPRし、売名王健在を印象づけた。
柔道出身で、IGFで活躍していた“売名王"澤田は2015年から我孫子市議会議員を務めており、リングから離れていたが、今年11月に市議選で再選を果たすと、平井代表に出場を直訴。2017年10月の大仁田興行お台場大会以来、2年2ヵ月ぶりにプロレスのリングに戻ってきた。対戦相手はグラップリング世界一の称号を持つクノウ。ともに道着を着用しての一戦となった。
支援者ののぼりに囲まれて登場した澤田は、ゴング早々に払い腰を連発して先手。しかし、冷静なクノウはグラウンド戦に引きずり込み、ヒザ十字固めや腕ひしぎ逆十字固めで絞め上げてペースを掴む。命からがらロープにエスケープした澤田は場外に退避すると、苛立ちをあらわにし、道着を脱ぎ捨て上半身裸に。
これを合図に暴走開始。止めるレフェリーを無視してナックルパートをぶち込み、逆水平やサッカーボールキックを連打すると、場外乱闘に持ち込み、観客席に投げつけるなど場内を大混乱に陥れた。しかし、調子に乗りすぎて、場外ラリアットは避けられてしまい、右腕を鉄柱に痛打してしまう。直後に場外DDTも食らってしまい、大ダメージを負った。
リングに戻ると、クノウはナックルパートや逆水平、サッカーボールキックとあえて同じ攻撃でお返し。澤田も頭突きで一発逆転を狙ったが、2発目を上手くガードしたクノウは腕を固めたまま豪快に投げ飛ばすと、ジャックハマーに繋げ、最後はスリーパーで澤田を絞め落とした。
決着が付いた直後に立ち上がり、和田レフェリーに抗議した澤田は、マイクを持つと、「なんだよ、このルールは? 落ちてないじゃないですか。どうですか?」とアピール。延長コールが発生したものの、それを上回るブーイングがリング上を包み込む。
怒りに震えた澤田だったが、そこは政治家。気持ちを一瞬にして切り換え、「なにはともあれ、俺は2年ぶりに帰ってきた。受けてくれてありがとう」とクノウに感謝を伝えると、「なにはともあれ2年ぶりにこのリングに上がりました。ありがとうございます。私、帰ってきました。皆様、我孫子市のこともよろしくお願いします」としっかり我孫子市のこともPR。「必ずプロレスのリングを続けたいと思います。ありがとうございました」とプロレス継続も宣言した。
試合後は売店に直行したため、ノーコメントだったが、売名王健在を印象つけただけに、リアルジャパンに継続参戦すれば面白い存在になりそう。復帰理由の1つに「我孫子市のPR」を挙げていた売名王は市議とプロレスラー、二足のわらじをはき、再びマット界で暴れ回る