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12/22【NOAH】清宮が潮崎粉砕でノア2019年締め! 1・4GHC戦へ“通年王者"の誇りあらわに

『STARTING OVER 2019』静岡・キラメッセぬまづ(2019年12月22日)
○清宮海斗&丸藤正道&原田大輔vs中嶋勝彦&熊野準&潮崎豪×

 本興行としてはノア2019年最後の大会となった沼津大会のメインイベントで、若きGHCヘビー級王者・清宮が次期挑戦者・潮崎から反撃のピンフォール勝ち。年初1・4後楽園大会に向けて、“通年王者"の誇りをむき出しにしながら2019年のノアを締めくくった。

 加熱する潮崎との前哨戦を闘ってきた清宮だが、12・12青森大会ではムーンサルトプレスで直接ピンフォール負け。2019年最後の本興行となったこの日の沼津大会でも、メインイベントで激突し、やはり序盤から場内外で覚悟をぶつけ合うような激しい火花を散らした。

 終盤には潮崎がカウンターの豪腕ラリアットで勝機を手繰り寄せ、再び“ここ一番"のムーンサルトを放って連破を狙ったものの、今宵の清宮は回避。逆に剣山式のストマックバスターを繰り出して潮崎のボディに追い打ちをかけるや、顔面を撃ち抜くドロップキック、変型エメラルドフロウジョンと畳み掛け、最後はこだわりのタイガースープレックスホールドで完璧な3カウントを奪ってみせた。

 大の字となった潮崎の頭上で、若き王者はベルトを掲げながら気迫の仁王立ち。悔しげに去りゆく潮崎を、視線をそらさぬまま見送ると、ようやく表情を崩してマイクを握った。

 「沼津大会、たくさんのご来場、ありがとうございます! 負けるわけにはいかないんですよ。青森で負けてから、そう思って今日までやってきました。この1年間、ずっとこのベルトを俺は守り抜いてきたんです。ノアの未来のために、俺はみんなと一緒に突っ走ってきました。だからここで…来年一発目で負けるわけにはいかないでしょう!」と叫んで場内も歓声に包まれる。

 そして「来年は2020年です。これはノアにとって20周年の節目になる1年になるんです。その年のスタートを、しっかり俺が勝って、来年でノアの舵をこの手で握って進めていきますので、皆さん応援よろしくお願いします! そして、また来年沼津に帰ってきた時は、もっとたくさんのお客さんのなかで、満員のお客さんのなかで、さらに新しい景色を見せたいと思います。今日はありがとうございました!」と誓いを立てながら締めくくり、拍手喝采のなかで、沼津大会の幕が下ろされた。

 清宮は今年、1月に拳王、2月にマサ北宮、3月に丸藤正道、6月に杉浦貴、7月には中嶋勝彦を防衛戦で撃破。そして11・2両国大会ではN-1覇者の拳王を退け、年間6度の防衛に成功しながら、23歳の若さで新生ノアをけん引し続けた。年初はぎこちなかったマイクも、暮れのこの日は貫禄すら漂い、それも何よりの成長の証だった。

 王者として迎えたノアでの2019年を、来年初頭に迎え撃つ次期挑戦者を直接破って締めくくった清宮。それでも「まだまだ始まりに過ぎないんですよ。今日もこうやって、お客さんもたくさん入ってくれてますけど、まだまだこれは始まりに過ぎないんで。これからもっともっと、やっていかなきゃいけないこと…それは今年1年やってきた中での課題が見えてるんで。俺はここでベルトを落とすワケにはいかないんですよ!」と、まだまだ“道半ば"を強調。新しい景色を目指し続けてきた2019年の歩みそのものが、若き王者の“負けられない理由"だ。


【試合後の清宮】
――ノア本興行最後の大会を、潮崎からの反撃ピンフォールで締めたが?

▼清宮「チャンピオンが締めるしかないでしょう。それは。チャンピオンとして今年やってきて最後の闘い。それは俺が締めますよ。もちろん」

――改めて通年王者としての地位を守ったが?

▼清宮「いや、まだまだ始まりに過ぎないんですよ。今日もこうやって、お客さんもたくさん入ってくれてますけど、まだまだこれは始まりに過ぎないんで。これからもっともっと、やっていかなきゃいけないこと…それは今年1年やってきた中での課題が見えてるんで。俺はここでベルトを落とすワケにはいかないんですよ!」

――『タイトルマッチの“つもり"じゃなくて、前哨戦からタイトルマッチとしてやってる』潮崎は自身の覚悟をただす発言をしていた

▼清宮「前哨戦から色んな闘いがあったこの1年間、俺はGHCチャンピオンとして、どこにも負けないつもりでやってきましたから。そこ(覚悟)も負けるつもりはないです」

――杉浦軍興行で最後の前哨戦がある

▼清宮「前哨戦としては残りひとつでしょう? 向こうもタイトルマッチだって言ってると思うけど、それは俺も同じ思いだから。残り1試合、どういう試合になるのか……期待してください!!」

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