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12/26【WRESTLE-1】吉岡が1年半ぶり3度目のクルーザー王座戴冠、3・15大田区でのクルーザーフェス覇者迎撃を宣言

『WRESTLE-1 TOUR 2019 SHINING WINTER』東京・後楽園ホール(2019年12月26日)
WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ ○吉岡世起vsエル・イホ・デル・パンテーラ×

 吉岡がパンテーラを下し、1年半ぶり3度目のクルーザー王座戴冠。1月に開幕するクルーザーフェス優勝者を迎え撃つ構えをみせた。

 11・27後楽園大会で王者・パンテーラを襲撃し、マスク剥ぎの暴挙でクルーザー王座挑戦を表明した吉岡。3・10後楽園で『CRUISER FES 2019』決勝戦でパンテーラを破って優勝を飾りながらも鼻、上アゴ、前歯を折って欠場。クルーザー王座挑戦を棒に振った。それでも「今年に起きたことは今年のうちにケリをつける」とその時の挑戦権を行使し、昨年6月に第11代王者から陥落以来1年半ぶり3度目の戴冠に乗り出した。

 開始早々、エルボー合戦で幕を開け、パンテーラが押し込む。吉岡もすぐさまサッカーボールキックで反撃したが、パンテーラも同じ攻撃で応戦。そのまま意地の蹴り合いに発展し、吉岡がミドルキック連打を浴びせ、パンテーラの串刺し攻撃を回避して鉄柱に激突させる。場外に転落したパンテーラを追いかけた吉岡は鉄柵やエプロンに叩きつけると、エプロン上でクラッシュドライバーを狙ったが、阻止したパンテーラはトラースキックで反撃。エプロン上のツームストンを仕掛けたが、食い止めた吉岡はパンテーラの後頭部を押し潰すように踏みつけた。

 ここから吉岡ペースで試合が進む。サッカーボールキックで蹴り飛ばし、キャメルクラッチで拷問。ミドルキック連打を浴びせ、パンテーラのスライディングキックを回避した次の瞬間、ラ・ケブラーダを発射した。

 だが、パンテーラも場外ツームストンパイルドライバーを敢行して逆襲に出る。いつになく荒々しいパンテーラは腰に巻いていたベルトで何度も殴打し、南側客席を仕切る鉄柵に容赦なく投げつけた。

 吉岡もミドルキック連打、ジャンピングカカト落としで主導権を奪い返す。パンテーラがステップ式の串刺しドロップキックで反撃しても、ターンバックルブレーンバスターで返り討ち。後頭部にニードロップを連打し、FUMIEを敢行すると、クロスフェースでギブアップを迫る。耐えるパンテーラをリバースフランケンで突き刺した。

 吉岡に勝機が訪れたかと思われたが、パンテーラもファイアーサンダーで突き刺して逆襲し、ダブルダウンに持ち込む。ヒザをついた状態でエルボーを打ち合うと、吉岡が旋回式フェースバスター、ラ・マヒストラルで3カウントを迫る。返したパンテーラは吉岡のウラカンラナを食い止め、スタイルズクラッシュをさく裂。2カウントで返されてもクラッチ式変型フィッシャーマンバスターを敢行した。

 吉岡も3カウントを許さない。雪崩式攻撃を狙うパンテーラを逆に雪崩式リバースフランケンで叩き落とし、顔面蹴り、旋回式みちのくドライバーで一気に攻め込む。もう一発顔面蹴りをぶち込むと、クラッシュドライバーを爆発させて3カウントを奪った。

 吉岡が1年半ぶりにクルーザー王座返り咲き。これが3度目の同王座戴冠となった。新王者が「何だかんだよ、1年半ぶりのベルトだよ。このクルーザーのベルト、俺が一番しっくりくるだろ」と豪語すると、場内も吉岡コールで支持。吉岡は「チャンピオンになったってことはもう一つ。来年から行われるクルーザーフェス2020、俺はチャンピオンだから出ない」と宣言し、「俺抜きのクルーザーフェス、言ってしまえば俺への挑戦権をかけたトーナメントだ。そのクルーザーフェス2020改め吉岡世起に挑戦できるトーナメント決定戦のVTR流していいよ」と続けると、特設ビジョンでクルーザーフェスの出場選手、トーナメント組み合わせが発表された。

 するとアンディ、児玉ら出場選手が続々とリングにやってきた。そしてこの日、試合に出場していないはずのヒートまで現れた。「いい試合だったな。でもよ、こういうぬるい雰囲気だからクルーザー戦線が盛り上がってないってそろそろ気づけクソガキ!」と言い放ったヒートは、「勘違いしてるようだけど言っとくぞ。俺がほしいのはそのベルトだ。こんなしょぼいメンバーで下らねぇトーナメントに俺の名前並べてんじゃねぇ。やるっつうならやってやるよ」とクルーザーベルト狙いを宣言。「当たり前のように優勝して、当たり前のようにそのベルト獲って、当たり前のように俺がチャンピオンになって、こんなくだらないトーナメントやる意味が全くなかったなってこと証明してやるからよ。舐めんじゃねぇぞコノヤロー!」と王者・吉岡に向かって宣戦布告した。

 すると吉岡は「オイオイオイオイ、ヒートさんよ。俺は正直、ヒートなんかに興味ねぇ。ヒートじゃねぇんだよ。マスクの奥の男に用事があるんだよ。いろいろ思うことあるぞ。このベルト作ったの確か田中稔とかいったよな」と逆挑発。ヒートが去ったリング上を見渡すと、「お前ら、俺への挑戦権をかけたトーナメント、せいぜい頑張ってくれ」と言い放ち、児玉、アンディらとにらみ合った。吉岡はクルーザーフェス覇者とのタイトルマットの舞台を3・15大田区大会に勝手に決定。「誰が上がってきてもいい」とはしながらも、「ヒートなんて俺は興味ねぇんだよ。ヒートのマスクの奥の男には腐るほど用事がある。俺はそいつを引きずり出す」との青写真を披露し、クルーザー王座創設の提唱者だった稔との対決を見据えていた。

【吉岡の話】「ヒートなんて俺は興味ねぇんだよ。ヒートのマスクの奥の男には腐るほど用事がある。俺はそいつを引きずり出す。そしてクルーザーフェス優勝者と俺は3・15大田区でタイトルマッチやってやるよ。もうこれは決定だ。誰が上がってきてもいい。ヒートでもいい。マスク脱いできてもいいぞ。児玉裕輔でも、アンディ・ウーでも、よくわかんねぇ若造でもいい。大田区に勝ち上がってこい。大田区でチャンピオンとして俺が待っててやるよ」

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