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12/27【杉浦軍/NOAH】力がノア“初参戦"で奮闘も 圧勝・拳王は「天才かも…でも新弟子以下だ!」

『杉浦軍興行 犬ども全員集合! 後楽園で吠えろ!』東京・後楽園ホール(2019年12月27日)
○拳王vs力×

 “力道山三世"力が杉浦軍興行で待望のノア“初"参戦。意外な奮戦をみせつつも、最後は圧勝した拳王は「天才の片りんがあるかもしれない」としたものの「新弟子以下だ」とやはり切り捨てた。

 敵対ユニットである杉浦軍の興行に参戦することになった拳王。金剛興行の12・14新木場大会に参戦した杉浦から「今後は杉浦軍興行に出てくれ、特に拳王には“超大物"を用意してる」と要請され、「試合順もメインの前あたり」と好待遇を匂わされていた。

 拳王が噛み付いていた田村潔司の存在もよぎったものの、フタを開ければ、杉浦軍が用意した“超大物"は力。確かに“力道山3世"の力はプロレス名家の百田家の出。第1試合も確かに「メインの前」に間違いはないが、拳王への“嫌がらせ"ともとれるマッチメークで、しかも秒殺をにおわせた拳王に対してご丁寧にも「無制限1本勝負」が用意されるオマケつきだった。

 一方の力は、2003年にノア入門テストを受験したものの方舟入りは叶わず。杉浦軍興行ではあるものの「16年越しの初参戦」と意気込んでの登場。元ノア副社長でもある百田光雄が会場奥で見つめる中で入場から気合の雄叫びを上げたものの、拳王はゴングと当時にフロントハイキックで蹴り飛ばし、蹴暴からコーナーに上がってPFS(ダイビングフットスタンプ)発射態勢に入り、予告どおりの秒殺を狙う。

 ところが力も何とか場外に転がり落ちて未然回避。その後は逆水平チョップやブレーンバスターで拳王相手に押し返し、拳王の強烈な蹴りを受けても立ち上がり続けた。中盤過ぎには得意のセイバーチョップも当て、場内からは“チカラ"コールも起こった。

 だが、続くバックドロップを踏ん張った拳王は、逆に右ミドルキックと逆水平のラリーに持ち込むや、これを正面突破。腰砕けとなった力に蹴暴を叩き込み、最後は今度こそのPFSを投下して3カウントを奪ってみせた。

 マットを叩いて悔しがる力の横で涼しげに豪拳ポーズをキメた拳王は「何かに思いっきり長けた人間は、めちゃくちゃ性格がユニークっていうよな? 今みただろ? 百田力。何か…ものすごく!“ユニークなもの"を持っていたな。プロレスに長けてる……“かも"しれないな。百田力! あいつはまだ“原石"かもしれない。天才の片りんがすこーしだけある…“かも"しれないな」と独特の言い回しで認めたものの、最後はやはり「試合の感想、言ってやるよ。テメーはな………新弟子以下だ!!」とにべもなく切り捨てた。


【拳王の話】「おい…大物?…超大物? 一般人と大物の違いはな、いいか? 何かに思いっきり長けた人間は、めちゃくちゃ性格がユニークっていうよな? 今みただろ? 百田力。何か…ものすごく!“ユニークなもの"を持っていたな。何かに長けたもの、ユニークなものを持っている…プロレスに長けてる……“かも"しれないな。百田力! あいつはまだ“原石"かもしれない。天才の片りんがすこーしだけある…“かも"しれないな。だがな、試合の感想、言ってやるよ。テメーはな………新弟子以下だ!!」

【試合後の力】
――待望のノア参戦となったが?

▼力「相手の拳王選手が強いことはよくわかってます。でも、それでも勝つつもりでいきました。拳王選手は言っていたように、いきなり秒殺するつもりで来たと思いますけど、それでもやられてたまるかって、絶対に食らいついていって、最後に勝ってやるつもりでいきました。初めてのノアで、思い切りぶつかったんですが、やっぱりまだ…。もっと強くなって、いつか拳王選手に勝ちたいです。拳王選手のキックはやっぱり本当に重いですけど、それでも絶対に…絶対にいつか勝ちます。そうやって初めてノアさんに上がれる機会をいただいて、拳王選手はもちろんのこと、他にも戦いたい選手…例えば潮崎選手ですとか、いっぱいいます。必ずいつかノアさんのリングにまた上がって、拳王選手に絶対いつか勝ちます。自分ももっと力をつけて、必ずもう1回挑みます。ありがとうございました。絶対このリングに帰ってきます」

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