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3/5【WRESTLE-1】カズとのW-1王座V2戦へ非情宣言「手負いでも団体の活動休止が控えていようが気を遣わない」 中嶋勝彦インタビュー

 3・15大田区大会でカズ・ハヤシの挑戦を受けるWRESTLE-1王者・中嶋勝彦。W-1の活動休止が決まった状況で至宝奪還に乗り出す社長・カズに「そういう状況の中で、社長の自分がベルトを獲り返すっていう気持ちや覚悟は伝わってくるよ。逆にそういう状況になった時の人間は強いと思う」と感じてはいるものの、「この間の後楽園でカードを見てみたら、なんか若手の教育マッチみたいなのをやってたよね? だから、今は教育係っていうイメージ」とバッサリ。左足を負傷した手負いの挑戦者を相手に「たとえオトコの中の色男が手負いでも、団体の活動休止が控えていようが、俺は気を遣わないからね。リングは戦場だから。戦場では気を遣わない」と非情に徹する構えをみせた。W-1提供の中嶋インタビューは以下の通り。

【中嶋インタビュー】
──改めて、カズ選手を次の挑戦者に指名した理由をまずは教えてください。

▼中嶋「まあ、2月12日の後楽園ホール大会のリング上でも言ったんだけど、やっぱりカズ・ハヤシのあの一言だよね。年始に稲葉とのタイトルマッチを要求された際に、『逃げる中嶋勝彦にはがっかりしました』っていうコメントをカズ・ハヤシが出したでしょ?」

──ありましたね。稲葉選手とタイトルマッチをやるように要求したんですよね。それが引っかかっていたということですか?

▼中嶋「だって、そんなことを言っておきながら、芦野戦もそうだったし、自分は高みの見物をしゃれこんでるじゃない。だから、こっちも一言言ってやりたかったので呼んだら、わざわざ高い所から降りてきていただいたんでね。『ベルトに挑戦したいですか?』ってあえて聞いたんだよ。もちろん、俺の答えはノーだったんだけどね」

──挑戦させるつもりはなかったけど、あえて呼んだということですか?

▼中嶋「そう。でも、俺がベルトを捨てた時に渾身の一撃を放ってきたからさ。あの痛みは忘れないよ。だいたいね、俺は逃げてないから! 稲葉との勝手に決められたタイトルマッチだって、そちらの言う通り受けているじゃない。芦野とのタイトルマッチだってやってるし、心優しい俺はちゃんとW-1の要求に応えているよ。何からも逃げてないから」

──カズ選手のトラースキックを食らってしまったということもあるし、じゃあその言葉の責任を取ってもらおうというのが、今回のタイトルマッチを受けた理由になるんですかね?

▼中嶋「そういうことだね」

──ただ、現在のカズ選手はタイトル戦線からは一歩引いた存在です。中嶋選手にとって、そういう選手とタイトルマッチで交わる意味はなんですか?

▼中嶋「いや、噛みつかれたから噛みつき返しただけだし、それ以外になんの意味もないよね。でも、他のW-1の選手は俺を囲んだだけで、手を出さなかったでしょ? 俺、かわいそうだったでしょ? 一人でみんなに囲まれてさ。リンチされるかと思った(笑) でも、何もしないし。別にされたっていいんだよ、俺がおいしいだけだから。でも、手を出さない。何でだろうなって思うよね」

──中嶋選手が逆の立場だったら手を出してました?

▼中嶋「出してるでしょ、普通は。悔しくないのかね?」

──会見でもおっしゃっていましたけど、カズ選手は怪我をして現在欠場中だと。それなのに代わりに名乗りを上げる選手もいない。こういうW-1の選手たちの姿勢を見ていると、興味が湧かないということですかね?

▼中嶋「だって、逆に興味湧く? みんなでW-1を守っていかなきゃいけないんでしょ? それなのに手を出してきたのはカズ・ハヤシ社長だけですよ。じゃあ、他の奴らは何? あそこで手を出せないような雑魚には俺は興味ないよ。そこがカズ・ハヤシ社長と他の選手の違いなんじゃないの? 強いとか弱いとかそういうことじゃなくて、この団体を盛り上げる、ベルトの価値を高めるということを行動で表すことができるかできないかの差は大きいよね。結局、行動したのはカズ・ハヤシ社長だけだったということでしょ。だから、そこの覚悟は持っているんだろうね。さすがオトコの中の色男だよ」

──現状のW-1で考えれば、次の挑戦者に相応しいのは行動で示したカズ選手のみということですよね。

▼中嶋「正直、手負いになっているわけだから、俺もナメられたもんだなと思うよ。ただ、団体が活動を休止する。そういう状況の中でハヤシ社長の立場になって考えてみれば、社長の自分がベルトを獲り返すっていう気持ちや覚悟は伝わってくるよ。逆にそういう状況になった時の人間は強いと思うし、だからこそ強いカズ・ハヤシを期待したいね。じゃないと、俺もおもしろくないから」

──カズ選手とは中嶋選手が全日本プロレスに参戦していた時にジュニアで闘っていた間柄です。振り返ってみて、当時はどのような存在だったんですか?

▼中嶋「やっぱりジュニア時代は全日本のリングで揉まれたし、いい経験もさせてもらったよね。まだ18か19ぐらいだったけど、世界ジュニアのベルトも獲れたし。その時のトップで牽引していたのがカズ・ハヤシ社長だったし、顔だよね。ただ、カズ・ハヤシ社長が言ってたけど、最後にシングルをやったのが13年ぐらい前なんでしょ?」

──2006年の大田区体育館でやった『ジュニア・ヘビー級リーグ戦』の決勝戦ですよね。

▼中嶋「今の大田区総合体育館になる前だよね。当時はジュニアのトップだったけど、この間の後楽園でカードを見てみたら、なんか若手の教育マッチみたいなのをやってたよね? だから、今は教育係っていうイメージ」

──この十数年の間に、お互いの立ち位置は相当変わったということですよね。

▼中嶋「ただ、怪我もしていて、団体の活動も休止するという逆境の中でも挑戦するんでしょ? だったら、あとはW-1ファンだよね。もっとカズ・ハヤシを応援しないと。そうしないと、俺、本当に勝っちゃうよ? 気を遣って負けることなんてしないから。それは期待するだけ無駄。勝てる時にきっちり勝ちに行くから。だから、一丸となって応援してあげてよ」

──この間の芦野戦はまだW-1ファンの応援が足りてなかったですか?

▼中嶋「足んない! だって、結果、勝っちゃったじゃん、俺(笑) ファンの応援するパワーって計り知れないし、俺も経験していることだからね。応援って何よりも力になるから。それができないんだったら、またベルトをぶん投げるよ(笑) だって、いらないんだもん。でも、稲葉戦から比べると、選手もお客さんも少しずつよくなっているかもしれないね。そういう意味では、俺がW-1の本当の教育係かもしれない」

──試合を通して、ファンも選手も教育しているということですか?

▼中嶋「うん、俺の教育も実ってきたかな? ただ、中嶋先生としたら、まだまだ足りない!」

──では、大田区が最後の試験になるかもしれないですね。

▼中嶋「いや、追試があるかもしれないよ? 何回も言うように、俺はベルトは興味ないけど、勝負に負けるのはイヤだから。たとえオトコの中の色男が手負いでも、団体の活動休止が控えていようが、俺は気を遣わないからね。リングは戦場だから。戦場では気を遣わない。じゃあ、あとはファンがどこまで補うかでしょ。絶好調のチャンピオンvs手負いの挑戦者。楽しみだねえ(笑) 手負いの挑戦者、カズ・ハヤシにW-1ファンの皆さんはぜひとも声援を送って、彼の背中を押してあげてよ。そして、W-1のプロレスを楽しむこと。カズ・ハヤシを応援するこれ以上のシチュエーションはないんだから。マスコミの皆さんも、カズ・ハヤシを応援する記事をバンバン書いてください」

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