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3/15【WRESTLE-1】武藤が所属ラストマッチ快勝も 米遠征キャンセルで4・1後楽園出場に意欲

『WRESTLE WARS 2020』東京・大田区総合体育館(2020年3月15日)
○武藤敬司&浜亮太&中之上靖文vs崔領二&KAZMA SAKAMOTO&河野真幸×

 武藤が当初欠場予定だった4・1後楽園出場に意欲。今大会はW-1にとって最後のビッグマッチとなったが、「全選手、俺も引っくるめて通過点だよ。きっとW-1に携わった多くのレスラーがみんな各々自力でどんな逆境があろうが這い上がっていかなきゃならないからね。この経験を肥やしにしてみんな頑張っていってほしいね」と前向きに語った。

 4・1後楽園での活動休止前最後のビッグマッチで、武藤が旗揚げメンバーであり、現在は大日本で活躍する浜&中之上と合体し、W-1初期に暴れ回っていたヒールユニット・デスペラードの河野&崔&KAZMA組と激突した。

 デスペラードのセコンドには伊藤、MAZADA、歳三が付き、不穏な空気が漂う。そのデスペラードの奇襲で試合は幕開けしたが、浜&中之上がパワーでKAZMAを足止めすると、続いてリングに入った武藤はフラッシングエルボーやSTFを披露した。その後、長時間、中之上が捕まり、伊藤たちを含めた総出で集中攻撃を浴びてしまったものの、崔をブレーンバスターで投げ飛ばして自力で窮地を脱する。

 劣勢を浜が変えた。圧倒的な体躯を武器に暴れ回る。控えの2人をタックルでなぎ倒すと、崔にはラリアット、エルボードロップの連続攻撃を発射。オオキドプレスは自爆に終わるも、代わった河野をショルダータックルでなぎ倒し、満を持して武藤にスイッチした。

 武藤はドラゴンスクリューで相手チームをナデ斬りにすると、河野を足4の字固めに捕獲する。カットを許したものの、低空ドロップキックで河野を足止めし、シャイニングウィザードをぶち込んだ。レフェリーのカウントをデスペラードが妨害すると、再び伊藤らも乱入。河野はパイプイスを手にしたが、征矢&立花&リンダマンが武藤援護に駆けつけ、征矢がワイルドボンバーで伊藤らを排除する。

 すると、武藤がセコンドに付いた正規軍をリングに呼び込み、河野に串刺し攻撃を連発。リンダマンも突っ込むと、浜の串刺しショルダータックル、さらには武藤に呼び込まれた桜田リングアナのビンタもさく裂した。中之上のラリアット、浜のオオキドプレスも火を噴くと、最後は武藤のシャイニングウィザードが爆発。河野を仕留めた。

 武藤がW-1最後のビッグマッチで快勝。当初は海外遠征が決まっているため、4・1後楽園に不出場の予定だったが、試合後に遠征がキャンセルになったことを明かし、4・1後楽園への出場に意欲を見せた。さらに、「今日はなんだかんだ言って、メインにカズと勝彦が組まれているからね。もしカズが負けるようなことがあったら、もしかしたら俺も名乗り出てもいいかな、なんて思ったりもしてますよ」と今大会のメインでカズが中嶋に敗れた場合、自らがベルト奪還に動くことまで示唆。今大会はひとまずW-1最後のビックマッチとなったが、「全選手、俺も引っくるめて通過点だよ。きっとW-1に携わった多くのレスラーがみんな各々自力でどんな逆境があろうが這い上がっていかなきゃならないからね。この経験を肥やしにしてみんな頑張っていってほしいね。もちろん俺もだけど」とあくまで前向きだった。

【試合後の武藤&浜&中之上】
▼武藤「お前ら喋りたければ喋って」

▼浜「いやいやいや。中之上」

▼中之上「W-1最後になってしまって残念ですけど、その最後の大会に呼んでもらって、また武藤さんと試合させてもらえたのが凄い幸せでした。ありがとうございました」

▼武藤「お前、早くこの箱舟から逃げてよかったって、さっきずっと言ってただろ?」

▼中之上「言ってないですよ(苦笑)」

▼武藤「いち早く逃げといてよかったって」

▼浜「いえいえ、そんな。でも、今日は入門した時を思い出したね。凄い懐かしかったし、楽しかったし。やっぱり武藤さん、カズさんにプロレスのノウハウを全部教えていただいたんで。それで今があるんで。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」

▼武藤「あと俺に関しては…実はですね、アメリカの仕事がキャンセルになりまして。で、もうすでにマッチメイクとか決まっているかもしれないですけど、急きょ、4月1日にもし隙間があれば出ようかななんて思ったりしている中で。今日はなんだかんだ言って、メインにカズと勝彦が組まれているからね。もしカズが負けるようなことがあったら、もしかしたら俺も名乗り出てもいいかな、なんて思ったりもしてますよ。とりあえずアメリカはキャンセルになっちゃって、仕事が。日本にいることにはなってしまったんで」

――ひとまずW-1のビッグマッチは最後となるが?

▼武藤「まあまあ、4月1日ももしね。どこまで決まっているのか、俺もマッチメイクの部分はわからないけど。もしせっかくだったら、隙間があれば。かと言って、今日もカズが負けたりすることもあったりするからね。そうなったら、いきなりだけど。ノアだってどうなっているかわからない中でね、名乗り出てもいいかなと思ったりしてますよ」

――今日は2人に挟まれての試合だった。W-1初期はよく戦っていたメンバーだったが?

▼武藤「ダメだよ。浜と控え室が一緒だと笑い過ぎちゃって。試合に行く前の緊張感がなくなっちゃうよ(笑)」

――そういうのも含めて懐かしかった?

▼武藤「そうっすね。楽しかったですよ、一日」

――改めてW-1の歴史は約6年半となるが、振り返ると?

▼武藤「まあ、全選手、俺も引っくるめて通過点だよ。きっとW-1に携わった多くのレスラーがみんな各々自力でどんな逆境があろうが這い上がっていかなきゃならないからね。この経験を肥やしにしてみんな頑張っていってほしいね。もちろん俺もだけど。そういう部分で言ったら、イーブンだからね、みんな。選手も俺も」

――ラストは4・1になりそうだと?

▼武藤「とりあえず立候補だけしておこうというか」

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