7/15【DRAGON GATE】9・21大田区で6WAY金網戦決定 吉野圧倒的不利も「生き残ってやる!」
『HOPEFUL GATE 2020』東京・後楽園ホール(2020年7月15日)
○KAI&YAMATO&Ben-K&ストロングマシーン・Jvsドラゴン・キッド&横須賀ススム&近藤修司&吉野正人×
9・21大田区で吉野、YAMATO、KAI、Eita、ハルク、清水による金網戦が決定。圧倒的不利な状況の吉野だったが、俺にはもう怖いものはない。このリングで最後までやりきるだけや。どんなリスクでも背負って、俺がその金網マッチ生き残ってやろうやないか!」と決意を告白した。
2月7日以来、約5ヵ月ぶりにDRAGON GATEが後楽園ホール大会を開催。そのメインイベントはDRAGON GATE世代のKAI&YAMATO&Ben-K&マシーン・Jと闘龍門世代の吉野&キッド&ススム&近藤の8人タッグ戦となった。白熱の世代闘争が聖地で展開されたが、R・E・Dが全てをぶち壊しにした。
7・4京都大会に電撃参戦し、DRAGON GATEを主戦場にすると意思表示したばかりの近藤が序盤から躍動。同じくパワーファイターのBen-Kとど迫力の肉弾戦を繰り広げれば、若いJとはエルボー合戦で火花。2人を同時に相手にすると、さすがに守勢に回ったものの、ブルドッキングヘッドロック&ランニングネックブリーカーを同時に決めて返り討ちにし、その実力をいかんなく発揮した。
久々となった聖地でのファイトに近藤以外の選手も奮闘。新型コロナ対策のため、観客席も通常の3分の1程度で、声を出しての声援も禁止されたが、それでも熱い拍手を浴びると、試合もヒートアップした。大技が連鎖する中、吉野もKAIの胸板に強烈なチョップを発射。しかし、踏ん張ったKAIがトラースキック、延髄斬り、ラリアットと波状攻撃を浴びせると、最後はサンダーファイヤーパワーボムからメテオインパクトに繋いで熱戦に終止符を打った。
DRAGON GATEの試合を待ち望んでいたファンに捧げる熱戦が終わった直後、R・E・DのEita、ハルク、清水が乱入。YAMATOやKAI、そして試合に敗れた吉野を襲撃し、全てをぶち壊しにした。
これに怒ったのが八木隆行大会本部長だ。大会自粛前に行われた3・1大阪ではツインゲート王者・ハルク&KAZMAにYAMATO&KAIが挑戦。しかし、Eitaの乱入がキッカケでノーコンテストとなり、八木本部長は責任を追及すると明言していた。ようやく興行が再開したばかりにもかかわらず、またまた乱闘になったことを問題視し、「やめろ! いい加減にしろ! またくだらないことしやがって、コノヤロー。またお前ら6人か。Eita、ハルク、清水。YAMATO、KAI、吉野。お前ら6人はこの自粛期間前最後の大阪大会でもツインゲートタイトルマッチ、ぶち壊してたじゃねぇか。いい加減にしろよ!」と激怒。「その時のケジメ、キッチリつけてやろうと思ってたところだ。いい機会だ。お前らもこんな乱闘じゃなく、キッチリ決着つけたいだろ? お前らに決着の場を用意してやるよ…いや、完全決着の場を用意してやるよ!」と断言。9・21大田区総合体育館での6人による金網マッチを提示した。
「もちろんそれなりのリスクを背負ってもらうからな」と何かしらの条件をつけることも示唆。さらに、前哨戦として8・12後楽園ホールでの6WAYマッチも決めると、「ただの前哨戦じゃない。その試合は金網に入るうえでかなり重要な試合になるからな。この試合の勝敗いかんでは、金網マッチをかなり有利にするかもしれねぇからな」と意味ありげに予告した。
ハルクと清水は即座に金網出場を受諾。R・E・Dは誤爆続きだけに、Eitaは「ハルク、なに企んでんだよ? さっきの試合、俺に誤爆してんじゃねぇか。このチームのリーダーはお前じゃない。この俺、Eitaだ」とけん制したものの、最終的には「金網? 面白そうじゃねぇか。やってやるよ。俺がそのリスクを決めてやってもいいんだぞ」と断言した。YAMATOも「やってやろうじゃねぇか。俺もこいつらに鬱憤があるからよ」とKAIとともに出場を明言する。
R・E・Dから3人、DRAGON GATE世代から2人がエントリー。一方、闘龍門世代の吉野はたった1人で金網に入ることに。7・10大阪ではYAMATOに、この日はKAIに直接ピンフォールを奪われており、年内引退を発表している吉野にとっては圧倒的に不利なシチュエーションとなりそう。しかし、吉野が出場を断るわけもなく、「何となく不利な気もするけど、俺にはもう怖いものはない。このリングで最後までやりきるだけや。どんなリスクでも背負って、俺がその金網マッチ生き残ってやろうやないか!」と決意をにじませた。
吉野にとっては現役最後の金網マッチとなるのは確実。どんな条件が課せられるかも気になるところだが、自粛期間を経て、ようやく通常興行が再開しただけに、吉野の気持ちは燃えさかるばかり。ファンの声援を力に変えて、スピードスターは金網マッチに臨む。