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8/29【佐藤光留20周年興行】大仁田が聖地・川崎凱旋 故・青木さんに捧げる電流爆破で快勝

『ニコプロpresents佐藤光留デビュー20周年記念大会「変態と呼ばれて」』神奈川・富士通スタジアム川崎(2020年8月29日)
電流爆破バット6人タッグデスマッチ ○大仁田厚&リッキー・フジ&佐野直志vsヨシタツ&鈴木秀樹&ロッキー川村×

 大仁田がFMWの聖地・川崎に凱旋。故・青木篤志さんに電流爆破を捧げた。

 ここ富士通スタジアム川崎の前身は川崎球場。かつて大仁田が主宰したFMWが何度も開催し、94年5月5日に天龍源一郎との電流爆破デスマッチを実現。これに敗れた大仁田は翌95年5月5日、ハヤブサを相手に2度目の引退試合を行っている。大会2日前、邪道はDDT8・27としまえん大会での負けたら8度目の引退となる路上電流爆破マッチに勝利し、この日、多くの名勝負を残した川崎球場に凱旋した。

 大仁田はリッキー&佐野を従え、ヨシタツ&鈴木&川村の異色トリオとで激突。しかも大仁田の意向が受け入れられ、ストリートファイト6人タッグ戦から電流爆破バットデスマッチに緊急変更となった。大仁田信者が掲げるノボリがたなびく中、大仁田はFMWの聖地・川崎に凱旋。奥田リングアナに聖水を浴びせるなど試合前から邪道流全開だったが、青木さんに捧げる花束をリング中央に置き、目を閉じて両手を合わせた。

 だが、試合になるとのっけから大暴れ。鈴木を場外戦に持ち込んで鉄柱に叩きつけ、観客のペットボトルで殴りつける。ヨシタツが佐野をコブラツイストで捕らえれば、イス攻撃でカット。川村の脳天にイスを振り下ろした。

 だが、鈴木がエクスプロイダーでリッキーを投げると、爆破バットのスイッチを押した。リッキーをコーナーに追いつめた鈴木は爆破バットで殴りつけた。この日の爆破バットは通常の5倍の火薬を使用しているとあって、耳をつんざく爆音が鳴り、と同時に大きな火花が散った。

 しばし場内が騒然となった中、大仁田は鈴木をテーブルに投げつけて反撃したが、川村がパンチ連打で黙らせる。すかさず鈴木とともに大仁田を押さえつけると、大仁田ばりの革ジャン姿のヨシタツが爆破バットをフルスイング。またしても大音量の爆音が響き、大仁田が爆破の餌食となってしまった。

 それでも大仁田は2カウントで返してみせたが、鈴木がスリーパーで絞め上げて料理にかかる。するとヨシタツが再び爆破バットを手に迫ったが、ここで大仁田は赤い毒霧を噴射して食い止めた。佐野がニールキック、リッキーがカミカゼでヨシタツと鈴木を蹴散らすと、孤立した川村の脳天に大仁田がイス攻撃をお見舞い。起爆装置のスイッチを押すと、爆破バットで殴打して川村を仕留めた。

 試合後、大仁田は「佐藤選手20周年おめでとうございます! そして全日本プロレスで初めて電流爆破のリングに上がってくれたのが佐藤選手と青木選手です。佐藤選手20周年おめでとう! そして青木選手、ありがとよ!」と絶叫し、「1、2、3、ファイヤー!」で締め。奥田リングアナや大仁田信者に聖水をぶっかけまくってから引き揚げた。

 当日になって急きょ、電流爆破への変更を申し出たのは理由があった。それはかつてアジアタッグ戦を争い、電流爆破を戦った故・青木さんへの思いだ。「長崎県では亡くなった人に対して翌年に花火を上げながら送るんです。その花火ができたことは本当にありがたいなって思ってます」と話したように、邪道流の電流爆破を青木さんに捧げた。だからこそ、大仁田は「20周年と青木選手のはなむけができたこと感謝いたします。それも俺の聖地である川崎球場、元川崎球場。今、富士通スタジアムでやれたことを感謝いたします」、「佐藤選手や青木選手を応援する人たちが集まったと思います。僕は佐藤選手と青木選手に心から感謝いたします」と謝意を示す言葉を連発していた。

【試合後の大仁田】
▼大仁田「これに尽きますよ。20周年と青木選手のはなむけができたこと感謝いたします。それも俺の聖地である川崎球場、元川崎球場。今、富士通スタジアムでやれたことを感謝いたします。この花火は…長崎県では亡くなった人に対して翌年に花火を上げながら送るんです。その花火ができたことは本当にありがたいなって思ってます」

――風景は変わったとはいえ、川崎球場を思い出した?

▼大仁田「リングの上に立った時に、このへんにフィールドがあったなって思い出しましたね。最初にこうやってスタジアムで電流爆破をやったのが川崎球場ですから。それが便所も新しくなって、全部の施設が新しくなったのが寂しい限りですけど。僕のブースがそこにあるんです。FMW、僕のブースがありまして、ここに5万人集めたんだなと。今日はね、コロナ禍ということで、そんなに人は集まってなかったんですけど、佐藤選手や青木選手を応援する人たちが集まったと思います。僕は佐藤選手と青木選手に心から感謝いたします」

――裏で新日本の神宮大会があったが意識した?

▼大仁田「全く気にしてないというのはウソですけど、全く大ウソですけど。いいんじゃないですか。あっちはあっち、こっちはこっち。俺たちはできる限りのことを一生懸命やるだけ。ただ、中指立ててフ○○ク・ユーっていつも思ってますから。そうじゃなきゃインディーの選手は生き残れません。ハートで負けるかって思ってる。7回引退して7回カムバックした俺は偉そうなこと言わないけど、あえて偉そうなこと言わせれば、インディーの選手は全員、中指立てながらメジャーに対してこのヤロー、コンチクショーと思ってないと潰れると思いますよ」

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