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10/15【GLEAT】リデット新団体『GLEAT』プレ旗揚げ、7月旗揚げ戦にバーネット参戦へ 初対決・秋山-藤田は再戦含み

『GLEAT Ver.0』東京・後楽園ホール(2020年10月15日)
○藤田和之&杉浦貴&ケンドー・カシンvs秋山準&関本大介&谷口周平×

 ノア元親会社『リデット・エンターテインメント』社が仕掛ける新団体『GLEAT』が15日、後楽園ホールでプレ旗揚げを迎えた。長州力、田村潔司、NOSAWA論外、カズ・ハヤシがプロデュースに関わり、純プロレス、UWF、ルチャ・リブレ、女子…とあらゆる価値観が散りばめられた世界観の一端が披露された。初対決となった秋山と藤田が火花を散らしたうえで、再戦に含みをもたせた。来年7月1日には東京ドームシティホールで旗揚げ戦『GLEAT Ver.1』開催も決定。ジョシュ・バーネットが「UWFの魂を継ぐ手助けをしたい」とのメッセージも寄せた。

 リデット社に関わる4人が集って生まれた新団体。ルチャあり、田村主導の女子も含むUWFバウトあり…のラインナップとなったが、“実験的披露"のプレ旗揚げ戦だった。

 そして興行の要、メインイベント後の「スーパードリームマッチ」として組まれたのが秋山&関本&谷口の越境トリオと杉浦&藤田&カシンの杉浦軍が激突する、いわゆる“純プロレス"の豪華6人タッグマッチだった。

 2001年3月のZERO-ONE(現・ZERO1)旗揚げ戦で一触即発となった秋山と藤田は、19年越しの初対決。藤田は秋山が社長時代の全日本に参戦しているものの、すったもんだの末に両者が交わることはなかった。

 ゴング前からバチバチのにらみ合いを繰り広げ、緊張感あふれるレスリング勝負で探り合う。藤田は相手が谷口に代わっても、しばらく秋山をにらみ続けたが、二人がまともに肌を合わせたのは、結果的にこれまでにとどまった。

 秋山と杉浦の対戦も久々に実現。激しいエルボー合戦でやりあった。杉浦が雪崩式ブレーンバスターを放てば、秋山はカウンターのラリアットからランニングニーで返礼。エクスプロイダーの構えに入ると、関本が急行し、杉浦ごと秋山をジャーマンでぶん投げる大技に後楽園も熱を帯びた。

 終盤にはノア・谷口が存在感。杉浦、藤田、カシンの3人がかりで攻め立てられても沈まず、投げ捨てジャーマンからの顔面蹴り3連発で藤田のお株を奪ってみせた。

 だが、最後は4発目を避けた藤田がバックドロップで谷口を鎮圧するや、豪快な左右のビンタでメッタ打ちに。意識もうろうとする谷口の顔面を連続して蹴り上げ、パワーボムでダメ押しして3カウントをもぎ取った。

 『GLEAT』旗揚げ戦を荒々しく締めくくった藤田は、試合が終わってもおさまらず。谷口を介抱する秋山の顔面を蹴り飛ばして再び乱闘寸前となった。藤田は「呼ばれたから来ただけ。なんだ、あいつ? ヘコとやるんだろ? ヘコとは最初で最後だろ? いつだって相手してやるよ」と秋山を"ヘコ"呼ばわりして“再戦上等"の構えをみせた。

 秋山も「圧力もあるし、雰囲気もあるし、顔もデカいし。もうゴリラだな、完全に。今日は人間としてやったけど、最後の俺のここ(頬)への蹴り。あれは忘れないから。あんなもん、全然みてないところからやりやがって。点になるのか線になるのか、それは俺次第? 誰次第、GLEAT次第? わからないけど。まあまあ、俺もDDTにレンタル移籍という形だけど移籍して、次は11月3日があるのでね。とりあえずこれはここで終わり。もうこれ以上聞かれても、11月3日に俺は集中する」と強調しながらも、再戦に含みをもたせた。

 ともあれ、プレ旗揚げ戦が終わっても、予測不能感がさらに強まった感もある『GLEAT』。旗揚げ戦『GLEAT Ver.1』は2021年7月1日に東京ドームシティホールで行われることも発表された。田村を慕って「UWFの魂を継ぐ手助けをしたい」とジョシュ・バーネットが参戦を表明。W-1に参戦経験があるサイラス参戦も決まった一方で、元UWFインターナショナル所属でPRIDEなどでも活躍した松井大二郎が10月に入団することもあわせて発表となった。

 プレ旗揚げに尽力したNOSAWA論外は旗揚げ前の離脱を表明。このままUWF色が強まるのか。あらゆる価値観を併走させながら藤田-秋山も“線"になっていくのか。やはり多くの未知数とともに、新団体が産声を上げた。

【試合後の杉浦&藤田&カシン】
▼カシン「よくやった藤田。よくやった、よくやった」

▼藤田「ありがとう」

▼カシン「抹殺しろって言ったんだよ」

▼藤田「誰が!?」

▼カシン「俺が」

▼藤田「誰を!?」

▼カシン「秋山を抹殺しろって」

▼藤田「次はあるの? ないでしょ?」

▼カシン「次はSTREET FIGHT CLUBで」

※カシンが去っていく

▼藤田「なに? 感想? 呼ばれたから来ただけ。なんだ、あいつ? ヘコとやるんだろ? ヘコとは最初で最後だろ? なんかあんの?」

――秋山選手とやってみてどうだった?

▼藤田「ヘコ? ヘコはヘコだろ。ヘコは逆立ちしたってヘコだよ。なにがやりてえんだ? いつだって相手してやるよ。(杉浦に)ある?」

▼杉浦「ない」

▼藤田「1回ぶっ壊れりゃいいんだよ。こんなもん、ブッ壊せばいいんだよ、最初から。終わりだ、終わり。作り直せ、バカヤロー」


【試合後の秋山&関本】
▼関本「すいません、すいません」

▼秋山「ぶっこ抜いちゃダメだって。あれは相手をバンとやればいいだけだから。相手をバンとやったら、俺が投げるから。俺ごと投げなくていいから。ずっと前から何回も言ってるけど」

▼関本「いや、思い出したんで」

▼秋山「注意されたことをまず思い出そう。やることを思い出すんじゃなくて。もういいよ。まあまあ、ありがとうございました」

――藤田選手と初めてやってみてどうだった?

▼秋山「圧力もあるし、雰囲気もあるし、顔もデカいし。もうゴリラだな、完全に」

▼関本「ゴリラです。怪物です、あれ」

▼秋山「シルバーバックぐらいのゴリラだろ、あれ。背中を今度見てみろ。あいつ、背中からシルバーに光ってるから。まあ、今日は人間としてやったけど、最後の俺のここ(頬)への蹴り。あれは忘れないから。あんなもん、全然みてないところからやりやがって。そんなやつなの、あれは? 真っ正面から来る人間じゃないの? 見てないところから来るヤツなの?」

――藤田選手は「いつだって相手してやるよ」と話していたが?

▼秋山「点になるのか線になるのか、それは俺次第? 誰次第、GLEAT次第? わからないけど。まあまあ、俺もDDTにレンタル移籍という形だけど移籍して、次は11月3日があるのでね。とりあえずこれはここで終わり。もうこれ以上聞かれても、11月3日に俺は集中する。またそのあと、どうなるかわからない。でも、とりあえず点じゃなかったのは確かかな。ね? あんた(関本)も俺をぶん投げたから点じゃないですよ、完全には」

▼関本「点じゃないです。すいません」

▼秋山「次にああなったら、相手を叩く。わかった? 相手のパワーをダウンさせたら、俺は投げれるから。腰を落としているところを君がバーンとやってくれたら、腰が上がるから。そしたら俺は投げれるから。力があるからって一緒に投げじゃダメ」

▼関本「正直、後ろを向いたら投げたくなっちゃうんですよ」

▼秋山「いやいや、それはダメ。またそんなこと言ってたら、このGLEATにまたやられるから」

▼関本「またお願いします」

▼秋山「ありがとうございました」

▼関本「ありがとうございました」

※秋山が去っていくと

▼関本「ああやって言ってますけど、俺は今日、あれができて最高に気持ちよかったっす。藤田選手には一瞬しか触れなかったですけど、点を線にしていって、またGLEATに参戦したいです。ありがとうございました」

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