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11/1【ZERO1】ジャクソンが火祭り初V 世界ヘビー王者・田村撃破で史上二人目の外国人制覇

『第20回 秋炎の祭典 「火祭り2020」』東京・後楽園ホール(2020年11月1日)
「第20回 秋炎の祭典 火祭り2020」優勝決定戦 ○ハートリー・ジャクソンvs田村ハヤト×

 ジャクソンが世界ヘビー級王者・田村を破り、火祭り初制覇。史上二人目となる外国人優勝を成し遂げた。

 長らくZERO1の常連として活躍してきたジャクソンはこれまでUNヘビー級、インターコンチネンタルタッグ両王座を戴冠。2018年からリングを離れ、WWE・NXTのコーチを務めたこともあったが、今年3月にZERO1復帰を果たした。2年ぶりの出場となった今回の火祭りでは4勝1敗1分で昨年覇者・火野を押さえてAブロックを首位通過。Bブロックを勝ち上がってきた世界ヘビー級王者・田村と栄冠を争った。

 どちらが勝っても初優勝となる決勝戦。プランチャで先手を取ったジャクソンだったが、苦闘を強いられてしまう。田村の左足攻めによって動きを止められ、コーナーに振られると、そのまま倒れ込むほどダメージは深刻。場外でしばらく立ち上がれずリングアウト負け寸前となった。その後もドラゴンスクリューを連発されて苦もん。何とかしのいでも、今度はグラウンドヘッドロック、ネックロック、首4の字固めとねちっこく首を集中攻撃された。

 「ジャクソンそんなもんか!?」と挑発されたジャクソンはエルボーと逆水平の交互連打で押し込まれたが、串刺しラリアットでようやく反撃を開始。田村のラリアットを脳天で受け止める捨て身のガードからノーモーション頭突き合戦も制し、ショートレンジラリアットを叩き込む。ラリアットで反撃されても、デスバレーボム、ラリアットの猛攻で押し返した。

 ダイビングエルボードロップを狙ってコーナーに上がったところを田村にハヤトドライバーで叩き落とされたが、ジャクソンもソウルキラー(パンプハンドル式ファイアーサンダー)で突き刺して譲らず。田村をコーナーに乗せて逆水平でエプロンに叩き落とすと、そのまま雪崩式ブレーンバスターで引っこ抜いた。攻撃の手を緩めずデスバレーボムで追い討ちをかけ、ダイビングエルボードロップを放った。

 粘る田村もこれを自爆させ、後頭部へのスライディングラリアット、正調ラリアットで逆襲。TAKAみちのくばりのジャストフェースロックで絞め上げたが、ジャクソンはギブアップしない。ブルーサンダーで叩きつけて逆襲すると、往復式串刺し攻撃を連発し、ショートレンジローリングラリアット、ソウルキラーの波状攻撃に出る。ダイビングエルボーを察知した田村が雪崩式攻撃を狙っても、後頭部へのヘッドバット連打で叩き落としたジャクソンはダイビングエルボードロップを投下して3カウントを奪った。

 ジャクソンが火祭り初優勝を達成。外国人の優勝は2013年のジェームス・ライディーン(ディラン・ジェイムス)以来、7年ぶり二人目となった。火祭り刀、優勝トロフィー、記念品を授与されたジャクソンは工藤めぐみGMから勝利者インタビューを受け、「毎日痛い。でも毎日ファイト」と日本語で切り出すと、「かなり自分にとって厳しい戦いでしたが、自分の試合を見て、ZERO1魂を見て何かが皆さんに届けばいいと思って頑張りました。今までで感じたことのない痛みを抱えながらの試合ではありました」と過酷なリーグ戦を振り返った。

 客席にはこの日新発売となったジャクソンTシャツを着用して応戦するファンの姿が多数みられた。それに応えた形のジャクソンは「Tシャツを着ている方は自分の勇気になったし、日本にいながらコーチをして、日本はホームという気持ちで今ここに立っています」とZERO1愛を表現。火祭り刀を鞘から抜いて天に向かって掲げると、最後に「いくぞー! 3、2、1、ゼロワーン!」の叫びで火祭り最終戦・後楽園大会を締めた。

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