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11/18【全日本】ゼウス代打・イザナギ奮戦もジェイク返り討ちで陣が白星発進

『2020世界最強タッグ決定リーグ戦』開幕戦 東京・新宿FACE(2020年11月18日)
「2020世界最強タッグ決定リーグ戦」公式戦 ○ジェイク・リー&岩本煌史vs入江茂弘&イザナギ×

 欠場となったゼウスの代わりに緊急出場したイザナギがジェイクを何度もニアフォールに追い込むなど奮戦をみせたが、これを断ち切った陣が白星発進を決めた。

 ゼウスが開幕前日になって再び新型コロナ陽性判定を受け、緊急欠場。アジアタッグを保持する盟友・イザナギが入江のパートナーに名乗りを上げた。初戦の相手はジェイク&岩本の陣。ゼウスの分もと燃えるイザナギの奮闘ぶりが目を引いた。

 ともに名古屋でプロレスラー人生をスタートさせた岩本と入江が激しいせめぎ合いを展開。序盤から熱のこもった戦いとなった中、イザナギが陣の連係に動きを止められ、岩本のニーアッパー、ジェイクのサッカーボールキック連打と打撃の雨を浴びて防戦一方に追い込まれた。

 イザナギが何とかしのぐと、入江がブラックホールスラム、キャノンボールなどで岩本に猛攻。裏投げで反撃されてもノーモーション頭突きで応戦し、孤高の芸術を阻止してビーストボンバーを叩き込んだ。PURPLE HAZEに流れが傾きかけたが、意地の岩本がジャーマンで逆襲して押し戻した。

 そして、ここでジェイクとイザナギが向き合った。ニーリフト、サイドスープレックスで攻め込まれたイザナギは丸め込みを連発してジェイクをニアフォールに追い込んだが、仙人の首固めは決められず。入江の援護射撃を受けてバズソーキックで攻め立て、陣の合体技を浴びても、ハイキックをぶち込んで最後の最後までジェイクを苦しめた。

 だが、次の瞬間、逆にハイキックを被弾。バックドロップこそイザナギが丸め込みで切り返して粘ったものの、勝負をかけた仙人の首固めはジェイクが反転して決めさせず。ジャイアントキリング、高角度バックドロップでたたみかけられてイザナギの粘りもここまで。3カウントが入った。

 イザナギ&入江の初戦は惜敗。悔しさのあまり言葉が出てこないイザナギだったが、入江が「イザナギさんはゼウスさんの代打とかじゃなくて、僕はイザナギさんと一緒に最強タッグリーグ戦を制覇する。これを僕は夢見てるんですよ」と激励。「ここから全勝して、またジェイク&岩本の2人と決勝戦でやって、イザナギさんと入江茂弘で世界最強タッグ獲りましょう」と呼びかけた。そのためにもまずは次戦となる11・21長岡大会、相手は強敵中の強敵・暴走大巨人だが、ここで初白星を挙げるしかない。

 一方、陣は初戦白星で好スタート。ジェイクは「今日のあいつは何がなんでもゼウスの代わり…いや、イザナギ自身が俺から勝ちを奪ってやろうという姿勢をスゲェ感じた。もう初戦で感じたね。ジュニアもヘビーもはっきり言って関係ねえよ。やり方次第だ」とイザナギを称えたが、それは陣の二人にも当てはまる。「俺は全日本に入団してから、ヘビーに負けないようなジュニアで行くって言ってたんだ」と強調した岩本は、ヘビー級揃いの最強タッグでそれを証明するつもり。「3年かけて積み重ねてきた自信っていうのは、そう簡単には崩せないぞ。これはヘビーもジュニアも関係ない」と豪語してみせた。

【試合後のジェイク&岩本】
▼ジェイク「はっきり言って、俺は心のどこかでイザナギって選手を…階級問わず、イザナギって選手を甘く見ていた。いつもゼウスの周りをうろちょろして、周りばっかりを気にして、『自分はいいですから』みたいな。だから、俺はそんなイザナギが好きな部分でもあるけど、大嫌いな部分でもあった。けど、今日のあいつは何がなんでもゼウスの代わり…いや、イザナギ自身が俺から勝ちを奪ってやろうという姿勢をスゲェ感じた。もう初戦で感じたね。ジュニアもヘビーもはっきり言って関係ねえよ。やり方次第だ、マジで。その中で、俺たちはそのやり方というのを勝利の方程式として、道しるべをしっかりと作っていくよ、これから」

▼岩本「俺はジュニアだからね。こだわりがあるからこそ、ジュニアだからどうのこうの言われるのが、本当にね、舐めんじゃねえぞって心底ムカつくんだよ。舐めんなって。ジュニアだから何をしたんだよ。お前ら説明しろよ、コノヤロー。俺はジュニアだから、ヘビーを倒すためにいろいろやってきてんだよ。な? 今回、ゼウス選手はやむを得ない理由で、しょうがないかもしれないけど、イザナギ選手は前日に出場が決まって、どれだけ準備の差があると思うか。どれだけあると思う? 出場が決まってからじゃないぞ。俺は全日本に入団してから、ヘビーに負けないようなジュニアで行くって言ってんだ。だから、3年前だ、3年前。3年の準備の差なんだよ、こっちは。確かに手強かったし、強かったし、薄氷の1勝かもしんない。ただ、この準備の差っていうのは俺の中で自信になってるから。こんだけずっと思い続けて、やり続けて、自分なりにいろいろやってきた。試行錯誤してきた。3年かけて積み重ねてきた自信っていうのは、そう簡単には崩せないぞ。これはヘビーもジュニアも関係ない。岩本煌史は崩されないぞ。ジュニアの選手に言っておくぞ。みんな今狙えるチャンスがあるなら、俺は最強タッグに集中する。そこで突き抜けたヤツが、ネクストコンテンダーだろ? (ベルトを叩いて)次の。俺は最強タッグに集中するぞ。まず1勝、まず1勝。気を抜かないことだ」

▼ジェイク「そう。この試合でのテーマは気を抜かないことだ。とりあえず言ったように1勝だ」

▼岩本「まず1勝」

▼ジェイク「まずは1勝。次の2勝目もやってやろうぜ」

▼岩本「OK。サンキュー」

▼ジェイク「OK」


【試合後の入江&イザナギ】
▼入江「イザナギさん、なんかありますか?」

▼イザナギ「……」

▼入江「僕の個人的な気持ちですけど、イザナギさんはゼウスさんの代打とかじゃなくて、僕はイザナギさんと一緒に最強タッグリーグ戦を制覇する。これを僕は夢見てるんですよ。まだ1敗じゃないですか? ここから全勝して、またジェイク&岩本の2人と決勝戦でやって、イザナギさんと入江茂弘で世界最強タッグ獲りましょう。僕はイザナギさんと一緒に夢を見てます。よろしくお願いします。まだ1敗です」

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