プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

12/31【RIZIN】五味が元K-1皇治に判定勝ち 壮絶ド突き合いで「いいキ○タマ持ってるよ!」

『Yogibo presents RIZIN.26』さいたまスーパーアリーナ(2020年12月31日)
スペシャルエキシビジョンマッチ RIZINスタンディングバウト特別ルール ○五味隆典vs皇治×

 五味が3年ぶりの大みそ日で壮絶ド突き合い。僅差の判定勝利を反省したものの、真っ向から打ち合いにきた元K-1の皇治には「生意気なことを言って試合を成立させた皇治君、お前、いいキン○マ持ってるよ!」とエールを送った。

 元PRIDEライト級王者の五味と元K-1トップファイターの皇治がパンチのみ(バックブローは認められる)の特別ルールによるスペシャルエキシビションマッチで激突した。12オンスのキックボクシング用グローブを使用するとはいえ、総合格闘家の五味にとっても、キックボクサーの皇治にとってもリスクのあるルール。皇治の希望により、当初はない予定だった判定がつくことになった。

 体格差を活かして前に出ようとする五味に対し、皇治はリングを回って距離を取る作戦。打ち合おうとしない皇治を見て、五味が両手を広げて挑発する場面も。五味は構えをスイッチしつつ、ジャブを散らしながら、時折大振りのフックを放っていく。皇治も打ち返したものの、1Rは五味の勢いが目を引いた。

 2Rになると皇治も動く。今年9月の那須川天心戦でもいくら打たれても倒れない驚異のタフネスぶりを発揮したが、五味のパンチを気にせず、積極的に前に出ていき、スリリングな打ち合いに発展した。大振りの強打が目立つ五味に対し、皇治は手数で呼応。接近しての打ち合いが続いた。3Rも距離を詰めてのド突き合いに。前進を止めない皇治は右ストレートをクリーンヒットさせるが、五味もジャブ連打で距離を取って譲らず。激しく拳を交錯させ続けて試合終了となった。

 真っ向から打ち合った乱打戦の行方は判定に持ち越されると、僅差ながら2-0で五味の勝利に。3年ぶりの大みそ日で五味らしい打撃戦を繰り広げたが、試合後のマイクでは「皆さん今日はありがとうございます。今日はね、ちょっと皆さんに言ってほしい。『五味とか判定ダメだよ』って」と反省の弁。「生意気なことを言って試合を成立させた皇治君、お前、いいキン○マ持ってるよ!」と生放送中なのを気にせず、五味らしい言い回しで皇治を称えた。

 一方、マイクを渡された皇治も「五味選手、心から自分は尊敬しています。本当にパンチ力、凄かったです。負けてマイクを持つほど情けないことないので、本当に五味選手ありがとうございました。俺もこんなビッグな男…ビッグなキン○マを持っている男になりたいです」と五味をリスペクト。その言葉を聞いて五味は「気合い入っている選手が増えているのは嬉しいです。早くリタイアして、ららとごんた(愛犬)と今度は散歩にいかなきゃいけないんで、これから早く帰ります。皆さん、よいお年を」と呼びかけ、リングをあとにした。

 「全部決まったのが1週間前ですからね。ちょっとスタミナは仕上がらないですね。体格も違うし。正直、階級が違うと、軽量級の子のほうがスピードがあるんだよね。やりづらさもあるし。向こうは向こうでパンチが効くだろうし、なんとも言えないですけど、まあまあしょうがない」と難しい試合だったことを明かした五味。「自分の階級で勝てなくて。捨て身の根性と気合いは感じましたよ。ただ、体を大事にしてほしいですね。体重差もあるし。あの気合いの中、本当に俺のパンチが効いたら危ないから。潰れてほしくないですね」と対戦相手の皇治を激励した。

 それでも、パンチ限定ルールでの試合には前向きで、3・14東京ドーム大会に向けては「(フロイド・)メイウェザーとかとやりたいですね」とアピール。「俺ももう指導者なんでね。レスリング、寝技、打撃、それをやる体力はちょっと難しいですね。いいカードでも来ればやりたいですけど。MMAに興味なくもないけど、燃えるような話が来れば考えます」と総合ルールに関しては慎重な姿勢を見せた。

プロ格 情報局