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2/7【ZERO1】リンダマンが朱崇花撃破でジュニア2冠V1、丸藤&工藤GM指名は失敗

『プロレスリングZERO1 20周年記念イヤーシリーズ Believe “Z"road』東京・後楽園ホール(2021年2月7日)
ジュニア2冠選手権試合 ○エル・リンダマンvs朱崇花×

 リンダマンがジェンダーレスレスラー・朱崇花を退け、ジュニア2冠初防衛。指名した丸藤正道、工藤めぐみGMにはことごとく拒まれたものの、「どんなヤツでも挑戦を受け付ける」と宣言した。

 昨年11・1後楽園大会で北村を破ってジュニア2冠王座を奪取したリンダマン。1・1後楽園大会で朱崇花の挑戦表明を受諾し、3・14両国大会での初防衛戦が決まった。が、同大会が延期となったため、今大会にスライドされた。

 開始早々、リンダマンがジャーマンを敢行してニアフォールに追い込む。場外でしばし倒れ込んだ朱崇花は早くも消耗。リンダマンは後頭部に低空ドロップキックを打ち込み、張り手を食らってもエルボーで返り討ち。それでも朱崇花はコルバタでリンダマンを場外に吹き飛ばし、コーナー最上段からのケブラーダを発射した。勢いづいた朱崇花はリングに戻ってもミサイルキック、その場飛びフットスタンプ、スペースローリングエルボーで追撃。リンダマンの水車落とし狙いもDDTで切り返した。

 ドロップキックで逆転したリンダマンは串刺し攻撃を阻止してネックブリーカードロップ、フィッシャーマンスープレックスで追撃し、STFで絞め上げる。「全然、動かねぇじゃねぇか、こいつ!」と罵倒すると、触発された朱崇花がニールキックで逆襲。ダイビングボディアタックを繰り出したが、リンダマンはドロップキックを突き上げて撃墜した。

 粘る朱崇花もコーナーに上がったリンダマンをデッドリードライブで叩き落とし、ジャーマンで投げる。追尾式フロントハイキック、張り手、トラースキック、スピンキックと打撃の雨を降らせると、パワーボムで叩きつけたが、リンダマンは3カウントを許さない。朱崇花の張り手をかいくぐって高速ジャーマンで投げ、3カウントを奪った。

 リンダマンが朱崇花を返り討ちにし、ジュニア2冠初防衛に成功した。「因縁も何もない、急きょ決まった朱崇花戦。ガンガンガンガン1つ1つの攻撃が俺には効いたけど、この結果を見てもわかるように、やられながらも全部あいつも俺の手のひらで回ってたぞ」と勝ち誇ったリンダマンは、「もともとこの試合は両国国技館で決まってたのに、まぁ、今の時代だから仕方ないけど、両国国技館大会が延期になったので、急きょ、工藤GMから勝手にこの後楽園でカードが決まったので。俺はボイコットしてやろうと思ったけど、それよりもうちょっといい考えがある」と続けた。

 そこでリンダマンは「今のこのZERO1ジュニアは俺に挑戦してくるようなヤツはなかなか見当たらないけど、今日、前チャンピオンの北村彰基に勝った丸藤正道! (バルコニーで)見てるな。俺がそんなに怖いか」と西側バルコニーで観戦中の丸藤を指名した。が、丸藤は拒否を意思表示。ならばとリンダマンは「ジェンダーレスレスラーともやったし、もはや責任は工藤GMに取ってもらうしかないな。工藤GM! 俺のベルトに挑戦するのか、責任を取って」と矛先を向けたものの、工藤GMも苦笑いするだけで応じない。

 それでもリンダマンは「どんなヤツでも挑戦を受け付けるから。人間だろうが、動物だろうが、生きとし生けるもの全ての挑戦を、この俺はリング上でもTwitterのダイレクトメールでも、なんでも受け付けてやるからな」と豪語。「まぁ、なんでも受け付けてやると言っても、ウイルスからの挑戦は受けたくないけどね。どうもありがとうございました」と締めくくった。

【試合後のリンダマン】
▼リンダマン「よし! とりあえず、このジュニア2冠のベルト防衛しました。まぁ、朱崇花っていうちょっと因縁もなにもないレスラーと急に決まったわけですけど、1つ1つの攻撃は全部効いたし、確かにこの俺は負けそうになりましたけど、全部ダメージを受けながら全部見てた。最後一瞬のスキを。ジャーマン1つあれば、俺は全部持っていくことができるからよ。この試合の振り返りはさて置いといて、次の挑戦者だな。さっき言ったように、丸藤にはフラれちまったし、工藤めぐみも…。あの苦笑い、お前らどう取るよ? 『今じゃない、もう1年待ってくれ。体を作り直して、リンダマン、お前に挑戦してやるよ』っていう、そういう苦笑いとも取れるからな。それは受取り手次第だから置いといて。さっきリング上で言った通り、全てのレスラー誰でもいい。どの団体でもいい。もっと言えばね、ここまでいったら、リンダマン大サービス。100kg以上のヤツも受けちゃう。それぐらいの気持ちで、挑戦者を受け付けてますので。ZERO1でもいいよ。リング上で俺に言ってきてもらってもいいし、俺にDM送ってきてもらってもいい。誰が頼むから挑戦してくれ。頼むから…。まぁ、挑戦してくれたら、#STRONG HEARTS、エル・リンダマンは必ず相手をおいしくしたうえで、しっかりベルトを僕のもとに戻ってくるようにしますから。そこのところ、よろしくお願いします」

――ウイルスからの挑戦もあったが?

▼リンダマン「ウイルスはどうなんですかね? 発症してないから引き分け防衛って形でいいですか。引き分けでもちょっとダメージは残るってことで、社会的には。困ったもんですよ。強敵でしたわ」

――リンダマン選手から指名することはない?

▼リンダマン「一応、丸藤にフラれて、工藤めぐみにフラれて。どうなんですかね? 指名はないですよ。でも、だけど逆に言えば、本当に誰でもいい。誰でも、実力がない選手でも、しっかりSNS、マイク、試合、全てを使って、その人にスポットライトがあたるような、そういうタイトルマッチにしていきたいんで。そしたら、格も上がっていくし、ZERO1の注目度も上がっていくと思うんで。誰でもこい。それこそ生きとし生けるもの全て来いって感じです。ライオンとかでもいいっすよ。おいしくします」

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