プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

3/27【ZERO1】桜満開の靖国に20団体54選手が集結 歓声有りで大谷締め「頑張ろう、日本!」

『奉納プロレス 第19回大和神州 ちから祭りスペシャル〜プロレスオールスター大チャリティー祭り〜』東京・靖国神社相撲場(2021年3月27日)
○田中将斗&菅原拓也&田村ハヤト&朱崇花vs大谷晋二郎&アジャコング&今成夢人&綾部蓮×

 桜満開の靖国神社で行われた奉納プロレスに20団体54選手が集結。マスクをつけての声援が許可され、序盤から熱い試合が続出した。最後は出場選手がリングに総登場し、大谷の号令で「頑張ろう、日本!」と観客とともに雄叫びを上げた。

 昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため、11月に延期となった奉納プロレスだが、今年は例年通りの春開催に。大会終了後に500円以上の募金を募り、集まった募金は新型コロナウィルスに関わる医療従事者の方や東日本大震災や熊本地震の被災地へ贈るチャリティ大会となり、全20団体、54選手が集結する“オールスター戦"となった。スペシャルゲストとして、俳優の竹内力さんやお笑い芸人のアントキの猪木さん、高須クリニックの高須克弥医院長も登場。また、野外開催ということで、区の許可を得て、マスクを装着した状態であれば声を出して応援できる形となった。

 メインは主催となるZERO1の提供試合。大谷&アジャ&今成&綾部のホットジャパンと田中&菅原&田村&朱崇花のリベンジャーズが対戦した。

 大谷率いる激熱集団・ホットジャパンが序盤から見せ場。異様なハイテンションで今成が歓声を煽ると、2m超えのジャストタップアウトの新人・綾部やアジャも奮闘して何度も場内を沸かした。場外乱闘になるとリベンジャーズの朱崇花が会場後方のトイレ上から決死のケブラーダを敢行。リングに戻れば、大谷が顔面ウォッシュを菅原に連発し、場内はさらに沸騰する。大谷は「プロレス最高!」と叫んで、再度顔面ウォッシュを狙うが、菅原が延髄斬りで挽回すると、流れはリベンジャーズへ。大谷は田村のラリアットで吹き飛ばされた。

 それでもホットジャパンの異様な熱さは収まらない。朱崇花のジャーマンで攻め込まれたアジャだったが、朱崇花&菅原をブレーンバスターで同時にぶん投げると、朱崇花には急角度のバックドロップをズバリ。今成&綾部も連係攻撃で追い討ちをかける。綾部が田中に反撃を許しても、デッドリードライブでスーパーフライを防ぐと、ホットジャパンは連続エルボードロップで攻め立てた。

 アジャは一斗缶を手に、リベンジャーズをナデ斬りにすると、そのまま菅原たちを分断。すかさず綾部は豪快なドロップキックを田中に突き刺す。しかし、菅原が場外から綾部の追撃を阻止すると、田中はヒザへのスライディングDで逆転。田村のラリアット、菅原&朱崇花のダブルトラースキックが連続してさく裂すると、田中がこん身のスライディングDで勝利をもぎ取った。

 “オールスター戦"のメインを制したリベンジャーズは意気揚々とリングを去っていく。敗れたホットジャパンがリングに残り、大会を締める形に。四方に深々と頭を下げると、大谷はマイクを持ち、「どうもありがとうございました。試合に負けたけど、試合に負けたけど、やっぱりプロレスっていいなあ」と実感タップリにつぶやくと、場内は大谷コール一色となった。

 「プロレスラーになって何年経っても思うんだ。いいなあ、プロレスって。皆さんもそう思いませんか? 今の世の中はちゃんと僕もわかってます。今日ご来場くださったお客様、全ての皆様が、毎日毎日みんなどこかで頑張っているんだ。そんな頑張る皆様の元気のパワーに今日のプロレスがなったんであれば、こんなに嬉しいことはないです。またプロレスが必要してくれる時があれば、僕たちプロレスラーはいつでもあなたたちの前でプロレスをします。一生懸命プロレスをします。だから一緒にこれからも頑張りましょう」。大谷がそう熱く語りかけると、場内は大きな拍手に包まれた。

 大谷が呼び込み、出場全選手がリングに集結。団体を代表して各選手があいさつ。「本日は奉納プロレスに参戦させていただきありがとうございます。大谷さん、今日物凄い感動しました。今日はありがとうございます」(諏訪魔)、「プロレスリング・ノアとしては初めて靖国のこのプロレスに参戦させていただきました。この神社でのプロレスに物凄いパワーと、今日来てくださった皆さんにエネルギーをメチャメチャもらいました」(清宮)、「今日は本当にコロナの時期にマスクして、ソーシャルディスタンスをみんなでやっていただきました。本当にありがとうございます。こうやってプロレスを皆さんの前で見せることができて、凄い幸せです」(カズ)と観客にメッセージを贈った。

 最後は桜が舞い散る中、選手&観客が一体になって「3、2、1、頑張ろう、日本!」の雄叫びで締め。レスラーたちと一緒にリングに上がったアントキの猪木さんが「プロレス」コール、さらには各団体への声援を巻き起こしてフィナーレとなった。

 「チャリティーで無料でやる興行だったのに、二つ返事で皆さんOKしてくれて。改めて思いましたよ。プロレス界って温けえなあって。そんな温かいプロレス界で、今頑張っている世の中の人に元気を与えるんですよ。そんなプロレスをこれからも続けたいと思いますね。もう感謝の言葉に尽きますね、今日は」とバックステージでも「感謝」を連呼した大谷。靖国神社相撲場の改修工事が始まるため、来年は奉納プロレスが行われない予定だが、大谷は「ちょっと寂しいけども、それは仕方ないことなので。でも、1年空けるということは、その次の年はあるってことだから。これで終わりじゃないんだから。まだ奉納プロレスの歴史は続いていくから。逆に僕は楽しみですよ。1年空いて、翌年やれるのが楽しみです」と早くも2年後が待ちきれない様子だった。

【試合後の田中&菅原&田村&朱崇花】
▼田中「こういういろんな団体が協力してくれた中でね。リベンジャーズ対ホットジャパン、最後のメインの試合になりましたけど、本当に勝ったことは置いといて、1試合目から会場の雰囲気がよくて、僕らメインも凄く気持ちよく試合ができたので。1試合目から凄く盛り上げてくれた、参戦していただいた選手には感謝ですね。気持ちよく試合させてもらったっていうことは、お客さんというのも大事だと思うので。プロレスの力っていうのは凄く感じました」

▼菅原「満開の桜の下、こんな特別な場所で試合ができるなんて本当に幸せだね」

▼田村「本当に楽しかったです」

▼菅原「世の中、大変な時期ですけど、少しでも元気になってもらえれば。それが僕らの使命だと思うし、最高でしたね」

▼田村「とにかく入場から最後まで最高でしたね。とにかく本当に温かいお客さんと満開の桜。もう本当に最高の一言。ありがとうございました」

▼田中「ラストにここ」

▼朱崇花「ラストにここ。私はエステ100時間分(勝利者賞)をもらえただけで大満足。もう帰ります、早く。バイバイ」

▼田中「ありがとうございました」


【試合後の大谷&今成&綾部】
▼大谷「負けたぞ!」

▼今成「ああ、負けちった! 負けちゃった!」

▼綾部「すいません」

▼大谷「お前、また身長伸びてきたんじゃねえか?」

▼今成「またデカくなったんじゃねえか、お前。メチャクチャデカいよ、やっぱり。今までで一番今日はダイナミックに行けたんじゃねえか? これからダイナミックに、ダイナミックにもっとデカくなってくれよ」

▼綾部「はい!」

▼今成「晋さん、本当に最アンド高、最高ですよ! メチャクチャテンションが上がりましたよ、今日は。ヤバいわ、今日。完全にホットジャパンでしたね」

▼大谷「もともと今回は、リング上で言った通り、奉納プロレスに本当に多くの団体が協力してくださって。チャリティーで無料でやる興行だったのに、二つ返事で皆さんOKしてくれて。改めて思いましたよ。プロレス界って温けえなあって。そんな温かいプロレス界で、今頑張っている世の中の人に元気を与えるんですよ。そんなプロレスをこれからも続けたいと思いますね。もう感謝の言葉に尽きますね、今日は」

▼綾部「靖国神社という舞台で、しかもメインイベントで、こんな最高の方々と組ませていただいて、試合ができたこと、それに感謝です。でも、最後自分が3カウント取られて負けてしまった。そこは本当に情けないなと思います」

▼今成「やられたらやり返す! 倍返し、ホットジャパンですからね。やられたらやり返す。倍返しのホットジャパン。覚えといてくださいよ」

▼綾部「でも、こんなところで自分は止まりません。まだまだこれからどんどん上り詰めていって、身長だけじゃない、もっとレスラーとしてデカくなります」

▼今成「おお、いいこと言った」

▼大谷「今日、これだけたくさんのお客さんに来ていただいて、お客さんにとっての我々プロレスラーが応援団になれたんであれば、こんなに嬉しいことはないし、我々ホットジャパンはずっと言ってるから。頑張っている人の応援団なんだ、俺らは。ギャーギャー騒ぐ俺たちの声は、頑張っているヤツらに届ける応援歌だよ。ホットジャパンはそういった連中になりたいと思います」

――靖国大会は1年空く形となるが?

▼大谷「そうですね。ちょっと寂しいけども、それは仕方ないことなので。でも、1年空けるということは、その次の年はあるってことだから。これで終わりじゃないんだから。まだ奉納プロレスの歴史は続いていくから。逆に僕は楽しみですよ。1年空いて、翌年やれるのが楽しみです。入り口に募金を募りに行くので…ありがとうございました」

※アジャは募金のために出口へ直行したためノーコメント

プロ格 情報局