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3/28【DDT】親の七光り軍団"チーム・サラブレッドが8人タッグ奪取 力が闘病中の父・百田に勝利捧ぐ

『Judgement2021〜DDT旗揚げ24周年記念大会〜』東京・後楽園ホール(2021年3月28日)
KO-D8人タッグ選手権試合 ○納谷幸男&高木三四郎&力&なべやかんvs青木真也&アントーニオ本多&平田一喜&スーパー・ササダンゴ・マシン×

 “親の七光り軍団"チーム・サラブレッドが8人タッグ王座を奪取。奮闘した力は闘病中の父・百田光雄に勝利を捧げた。

 KO-D10人タッグ王座は2・14川崎大会でKO-D8人タッグ王座にリニューアル。遺恨を引きずる青木と高木がそれぞれチームを率いて激突し、青木組が制して第3代王者となった。リベンジを狙う高木がパートナーに指名したのは“親の七光り"と揶揄されながらも必死に戦ってきた、名付けて“チーム・サラブレッド"の3人。名横綱・大鵬の孫にして大相撲元関脇の貴闘力の息子である納谷、力道山の孫にして百田の息子である力、そして、コメディアン・なべおさみの息子であるなべやかんを率いて、青木組に挑んだ。

 試合はのっけから王者組のペースとなった。なべやかんを代わる代わるにいたぶると、ササダンゴはなべやかんの替え玉受験事件を揶揄して、「替え玉」コールを送る。それでもなべやかんはザ・ロックばりのピープルズエルボーを放つが豪快に自爆してしまった。力も青木の眼前で「パワー!」と絶叫して気合いを入れたものの、いいように蹴られて防戦一方に。頼みの綱の高木も串刺し攻撃が連続して自爆してしまい、早くも平田に追い込まれた。

 納谷のパワーでも流れを変えることはできず、本多の創作昔話・ごんぎづねに4人とも聞き入ってしまい、サミング攻撃でナデ斬りにされる。しかし、ここで力が奮戦。サミングを力ずくでガードすると、乳首を掴まれても強引に振り払ってどよめきを巻き起こした。さらに、力はこん身の逆水平を振り回して逆転。青木の飛びつき腕ひしぎ逆十字固めに捕まっても、仲間たちが献身的にカットに入った。

 余力を残す王者組は4人同時にナックルパンチ乱射からのバイオニックエルボーを放つが、チーム・サラブレッドは動きを読んで誤爆を誘う。ここがチャンスと、力が大号令をかけ、4人同時のセイバーチョップがさく裂する。ここぞとばかりに納谷が得意のバックドロップでササダンゴをぶん投げ、チーム・サラブレッドが逆転勝利でKO-D8人タッグ王座を奪取した。

 会心のベルト奪取に4人は大喜び。試合を決めた納谷がマイクを持ち、「ベルト獲りました! 僕は親の七光りとかいろいろ言われるんですけど、僕はこのDDTでもっともっと自分のプロレスっていうものを見つけていきたいです!」とアピール。マイクを力に渡す。

 父・百田は昨年末から体調を崩し、現在は入院中。そんな父を励ますべく是が非でもベルトが欲しかった力は感極まった表情を見せる。「今、納谷選手が言ったように、息子というのはいつか親を乗り越えていくことが最高の親孝行です! 今、父・百田光雄は重い病気と戦っています。本日、このベルトを獲れたことは、父にとっても最高の喜びに、そして回復の原動力になると思います」と勝利を父に捧げると、「本日応援してくださった皆さん、本当に本当にありがとうございました! そして、納谷、やかんさん、大社長、これからもこれからも頑張りましょう。ウィ・アー・サラブレッド・パワー!」と仲間たちとともに両手を突き上げた。

 バックステージでは「親を超えていくこと、先祖を超えていくことが子孫として最高の親孝行、そして先祖への孝行になると思います。自分も親の名前、おじいちゃんの名前に潰されないよう、このベルトをもっともっと価値を高めて、頑張っていきたいです。頑張ります。パワー!」と父・百田のみならず、祖父・力道山を超えてみせると誓った力。後見人的な立場の高木もチーム・サラブレッドの奮闘に手応えを感じたようで、「あと3人だから。あと3人捕まえて、七光りに。14人タッグのベルトを新設してもいいよ、何なら」とさらなるメンバー増強、そして14人タッグ王座設立まで視野に入れた。

【試合後の高木&納谷&力&なべやかん】
▼高木「おい! 8人タッグのベルト獲ったぞ! OK、みんな1人ずつ言え!」

▼なべやかん「じゃあ、俺からいきます。今年、芸能30周年、そしてプロレス歴3年、そして初後楽園ホール、そして初DDTでした。そして、その時にこのベルト獲りました! やりました! このベルトに恥じないよう、このベルトに価値をつけていきたいと思います。みんなで頑張ります」

▼高木「OK。よし、力!」

▼力「さっきも言ったように、親を超えていくこと、先祖を超えていくことが子孫として最高の親孝行、そして先祖への孝行になると思います。自分も親の名前、おじいちゃんの名前に潰されないよう、このベルトをもっともっと価値を高めて、頑張っていきたいです。頑張ります。パワー!」

▼高木「よし、納谷!」

▼納谷「僕もさっき言ったように、このベルトをもっともっと防衛して、そして自分の価値も高めていけたらなと思ってます」

▼高木「誰でもいいぞ。挑戦してこい、コノヤロー」

――今後、サラブレッド軍団が拡大していく流れは?

▼高木「整ったね。整った、整った。あと3人だから。あと3人捕まえて、七光りに。14人タッグのベルトを新設してもいいよ、何なら」

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