プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

4/12【大日本】中之上がストロング次期挑戦者に関本指名、岡林と野村はタッグ戦へバチバチ火花

『一騎当千DeathMatch Survivor〜公式戦』東京・後楽園ホール(2021年4月12日)
○中之上靖文&野村卓矢&関本大介vs岡林裕二&入江茂弘&菊田一美×

 ストロング王者・中之上が5・5札幌大会でのV3戦の挑戦者に関本を指名。野村と岡林はBJWタッグ戦へ向けてバチバチに火花を散らした。

 4・4仙台大会で菊田を退け、ストロング王座V2を果たした中之上。5・5札幌大会でのV3戦が決まっているが、挑戦者は未定のままだ。一方、5・4札幌大会でBJWタッグ戦を控える王者・野村(パートナーは阿部史典)と挑戦者・岡林&入江の混ぜるな危険は前哨戦。野村の希望によってカード変更となった一戦だった。

 先発を買って出た岡林が「野村こい!」と挑発し、先手争いを展開したが、入江は関本にショルダータックルでなぎ倒され、野村にサッカーボールキックで蹴り飛ばされてしまう。エルボー合戦で真っ向から渡り合ったものの、野村がミドルキックでねじ伏せて制した。その後も劣勢が続く入江に岡林から「どうした入江? 気合入れろ!」と厳しいゲキが飛ぶ。呼応するように入江も関本とエルボー合戦で火花を散らし、得意のブラックホールスラムで突破口を開いてみせた。

 雄たけびもろとも関本に串刺しラリアットで突っ込んだ岡林はブレーンバスターで引っこ抜いて気合十分。中之上が飛び込んでも両腕ラリアットで二人まとめてねじ伏せ、関本をアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げる。関本が耐えると野村が岡林に猛チャージ。岡林の分厚い胸板に打撃の雨を降らせ、コーナーに追い込んでエルボー、張り手、ミドルキックを猛連打。触発された岡林がショルダータックルで反撃しても、ショルダーアームブリーカー、ミドルキックで左腕を狙い撃ちし、腕ひしぎ逆十字で捕らえた。

 最後に決めたのは中之上。菊田の掌底連打を胸板に浴び、エルボーやバックドロップで応戦しても相手チームの波状攻撃によって劣勢に。野村が加勢に飛び込んでも岡林&入江が合体バックフリップで返り討ち。菊田が胸板への掌底で追い討ちをかけたが、ハイキックを中之上がかいくぐると、関本がラリアットで援護射撃。中之上もラリアットで続くとダイビングエルボードロップを投下して菊田から3カウントを奪った。

 試合後も岡林と野村がリング下で顔面を張り合ってバチバチに火花を散らす。セコンドに引き離されると、野村はマイクで「岡林、入江、よく聞けよ。5月4日、札幌。俺と今日いないけど阿部史典、アストロノーツで真正面から叩き潰してやる」と宣戦布告。岡林も「叩き潰してみろ。お前、5月4日までベルト磨いとけ!」と言い返した。

 そして中之上は「5月5日も防衛戦決まってるんですよ。ただ、相手が未定です。なので、ここで指名しても大丈夫でしょうか?」と切り出す。すると岡林が「俺やろ!? ピッサリ! ワシが一番じゃ!」、入江が「俺、俺! ピッサリ!」と騒がしく猛アピール。困惑気味の中之上は「今から言うからちょっと待って!」と二人をなだめてから「俺がやりたいのは…関本大介! このベルトかけて俺と試合してください」と指名した。すると関本も「わかりました! 挑戦させていただきます」と即答し、中之上と握手。5・5札幌大会で両者によるストロング王座戦が決定的となった。

【試合後の中之上】
▼中之上「リング上でも言った通り、5月5日、対戦相手決まってなかったんで、どうしてもやりたい相手、関本大介指名させてもらいました。やっぱり大日本プロレスはデスマッチの団体ですけど、ストロングでは関本、岡林って名前が絶対出てくるんですね。それだけのもの残してきてるから、それはもちろん当たり前なんですけど、そのままじゃ面白くないし。そこに割って入るのは凄く難しいと思うんですけど、チャンピオンである今、ぜひ関本さんと試合したいと思ってます」

――大日本を変えたい?

▼中之上「そうですね。大日本プロレスの横綱やし、プロレス界の横綱やと思うんで。やっぱり強い人にチャンピオンですけど挑んでいきたいと思います」

――関本選手とのシングルは?

▼中之上「大日本に来てからはないですね。昔もしかしたらやったかもしれないです。やってたとしても何年もやってないんで、凄く楽しみですね。関本さん、脅威ではありますけど、横綱を倒したいですね。倒すぞ」


【関本の話】「リング上で言った通り、挑戦させていただきます。謹んで。中之上とは組むこともあるし、お互いよく知ってる仲なんで、札幌で挑戦させていただきます。しっかりベルトを獲って守り抜きたいと思います」

【野村の話】「前哨戦がなかったんで、それじゃお互いヒートアップしないし。(岡林&入江は)凄いとは思いますけど、今のストロングBJには良くも悪くも殺伐さみたいなものがないので。プロレスって本来戦いだし、ヒリヒリしたものなんで、当日は命を削るつもりでこっちに向かってきてほしいですね。僕もそうするんで」

プロ格 情報局