4/24【全日本】田村がイザナギ撃破でアジアタッグ色気、世界ジュニア戦目前の光留は王者CIMAへ「佐藤光留以上の修羅場あったかわからせる」

『2021 Champion Carnival』東京・新木場1stRING(2021年4月24日)
○田村男児&佐藤光留vsゼウス&イザナギ×

　田村が王者・イザナギを破ってアジアタッグ挑戦に色気。光留は翌日に迫った世界ジュニア挑戦が無観客試合となったものの、王者・CIMAに「佐藤光留ほどの修羅場があったか、明日わからせてやるさ」と通告し、ジュニアの至宝奪還を誓った。

　この日、光留&田村のEvolutionコンビがアジアタッグ王者・ゼウス&イザナギと対戦した。ゼウス相手にショルダータックルを連発する田村が返り討ちにされ、リフトアップスラムで叩きつけられるなど序盤から劣勢。その後もゼウスの逆水平を何発も食らって胸板が赤く染まった田村だが、低空フライングショルダーを放って突破口を開いた。

　光留もミドルキック連打、ジャンピングハイキック、水車落としの猛攻から腕ひしぎ逆十字固めでゼウスを攻め込む。終盤には田村が俵返しでイザナギを引っこ抜き、バックフリップで攻勢に出た。ゼウスの両腕バイセップスエクスプロージョンで二人まとめてなぎ倒されたものの、光留がロープ越しのフロントネックロックでゼウスをエプロンに足止めする好フォロー。これに応えた田村がニークラッシャーからのダンロックでイザナギをギブアップさせた。

　田村がアジアタッグ王者から殊勲をもぎ取った。「きちゃったんじゃない? 緊急事態宣言発令、大パニック。プロレス界だけじゃないけど。唯一の追い風がJr.TAG BATTLE OF GLORY 2020覇者・佐藤光留、田村男児なんじゃない?」と言い切った光留が「俺たちの目的、言ってやれよ男児」と振ると、田村は「Evolutionベルト総獲りだオイッ!」とキッパリ。王者からの直接勝利によって最古のベルト獲りに色気をみせた。

　一方、光留は世界ジュニア王者・CIMAへの挑戦がいよいよ明日25日と迫った。昨年5・16TVマッチで第52代王者・横須賀ススムに挑んで以来、約1年ぶりの挑戦となるが、緊急事態宣言の発令に伴い、急きょ無観客試合となった。

　2年連続で同じ無観客というシチュエーションでジュニアの至宝奪還に臨むことになった光留だが、「関係ねぇよ。だったら再開した時に待ってろ。スマホ新しくしてよ、一眼レフ買っとけ。佐藤光留が世界ジュニアのベルト持って仁王立ちしてやる」と意に介さず。CIMAは世界ジュニア戴冠を果たした岩本戦の前に「修羅場」の差を強調していたが、光留は「いろんな修羅場くぐり抜けてきたって言ったな。佐藤光留ほどの修羅場があったか、明日わからせてやるさ」と通告してみせた。

　1年ぶりに訪れた再挑戦のチャンス。光留は興行再開を世界ジュニア王者として「仁王立ち」で迎えるためにも、CIMAからジュニアの至宝を全日本に取り戻す覚悟だ。

【試合後の光留&田村】
▼光留「きちゃったんじゃない? 緊急事態宣言発令、大パニック。プロレス界だけじゃないけど。唯一の追い風が佐藤光留、田村男児。Jr.TAG BATTLE OF GLORY 2020覇者・佐藤光留、田村男児なんじゃない? あいつら持ってんだろ? なんか堂々と巻いてよ、バカみたいなカッコしてきやがって。追い風吹いちゃうよ。明日は佐藤光留。そして待ってろよ、首洗ってこのヤロー。俺たちの目的、言ってやれよ男児」

▼田村「Evolutionベルト総獲りだオイッ!」

▼光留「頼もしい。いけるね、余裕だね。ゼウスのチョップ痛かった?」

▼田村「痛くありません」

▼光留「全然、痛くねぇよ、このヤロー!」

――明日の世界ジュニア戦が前回挑戦した時と同じ無観客となるが?

▼光留「関係ねぇよ。だったら再開した時に待ってろ。スマホ新しくしてよ、一眼レフ買っとけ。佐藤光留が世界ジュニアのベルト持って仁王立ちしてやる。そのベルト持ってパンクラス、KNOCKOUT、キックボクシング、川崎球場、全部出てやる。CIMA言っとくぞ。いろんな修羅場くぐり抜けてきたって言ったな。佐藤光留ほどの修羅場があったか、明日わからせてやるさ。追い風だからね。総獲りだこのヤロー」