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4/25【全日本】無観客CC幕開け 宮原が首位死守 1年ぶり再戦で三冠王者・諏訪魔に雪辱

『2021 Champion Carnival』TVマッチ(2021年4月25日)
「2021 Champion Carnival」公式戦 ○宮原健斗vs諏訪魔×

 宮原が三冠王者・諏訪魔との1年ぶりの再戦で雪辱。無観客試合の幕開けで4勝目を飾り、首位の座を死守した。

 この日から東京を含む4都府県で緊急事態宣言が発令となった。全日本も後楽園3大会の中止と無観客試合の配信を決定。その初戦となったこの日、メインに組まれたのは三冠王者・諏訪魔と世界タッグ王者・宮原による全日本屈指の黄金カードだった。

 両者は昨年3・23後楽園大会における三冠戦以来の再戦。前回敗れている宮原にとっては雪辱戦となった。1年前は昨年の無観客突入前最後の興行で、今回は昨年7月10日以来、9ヵ月ぶりの無観客試合。観客の存在を人一倍、強く意識する最高男のリベンジの舞台としては何とも皮肉なものを感じずにはいられない。

 1年前の激闘は記憶に新しいところだが、春の祭典首位争いとなったこの日、宮原と諏訪魔は会場で観戦できないファンに向けて熱闘を届けた。

 序盤から意地の張り合いが展開されると、諏訪魔が腰攻めでペースを握ったが、宮原も低空ドロップキック、顔面ドロップキックで応戦して譲らない。串刺しブラックアウトも放ったが、ロープ越しのスリーパーで絞め上げられてグッタリ。そのまま場外に転落し、リングアウト寸前に追い込まれた。

 その後も意地のエルボー合戦をダブルチョップで押し込まれた宮原。後頭部への串刺しブラックアウト、正調ブラックアウトで巻き返しに出るものの、シャットダウンは時期尚早で決められず。再びスリーパーに捕まったが、ジャーマン合戦でダブルダウンに持ち込んだ。

 だが、エルボー合戦の激しいラリーは諏訪魔がダブルチョップで制し、起き上がり小法師ラリアット、抱え込み式バックドロップの猛攻に出る。バックドロップを食い止めた宮原も後頭部へのブラックアウトで逆転を狙うものの、シャットダウンがまたも不発に終わると、諏訪魔にダブルチョップ、ラリアットを連打されて劣勢に追い込まれた。が、宮原は勝負どころを逃さない。スタンドブラックアウトを連射して諏訪魔を棒立ちにさせると、一気にシャットダウンスープレックスを爆発させて激闘に終止符を打った。

 三冠王者・諏訪魔に1年越しのリベンジ。宮原が4勝目を挙げて勝ち点8をマークし、首位タイの位置を堅持した。試合後は今カーニバル初となる最高マイクで締め。その中で「プロレスラー・宮原健斗は主役しか似合わねえ」と豪語してみせた。残る公式戦は4月29日の青柳戦、5月3日のジェイク戦のみ。その言葉を裏付けるように優勝の2文字が視界に入ってきた。

 9ヵ月ぶりの無観客試合を終えた宮原は「この前言った通り、世の中のことは世の中のプロの方にお任せするよ。ただな、このプロレス界、この宮原健斗がやるべきことっていうのはな、その他大勢とは大違いなんだ」と改めて責任感を痛感。その「やるべきこと」は言うまでもなく“主役”返り咲きで、2年ぶり2度目の優勝を飾って大きな第一歩を踏み出すのみだ。

 「ファンの皆様はどんな形であろうがプロレスを楽しんでるんだろ。じゃあ、俺のなすべきことは一つしかねぇだろ」。そう誓った宮原の最優先事項はどんな状況であれファンを楽しませたり、喜ばせたりすること。その一番の近道は自分自身が三冠王者とエースの座に返り咲くことと信じている。「何度も言うけど優勝しか頭にねぇからな。俺は必ずや優勝しなきゃ何も意味がないんだ」と決意を口にした最高男がいよいよ優勝へ向けたラストスパートをかける。

【試合後の宮原】
▼宮原「おい、見たか、おい。4勝目だ。諏訪魔! お前と昨年の3月23日、てめぇとの戦いを忘れた日は一度もねぇ。いいか、諏訪魔。今日は俺の勝ちだ。ということはいろいろ見えてきたな。どうなんだ? これから全日本プロレス。ただ、4勝目。首位だ。わかるか? 首位なんだ俺が。次は28日、おい! 石川修司! 昨年チャンピオン・カーニバル以来か? それ以来だな。久しぶりだな、お前も。今の石川修司どうなってるのか俺は知らないからな。果たして28日、かつて最強vs最高なんて言われた二人が戦うその地で何が起こるかだ。ただ、俺は何度も言うけど優勝しか頭にねぇからな。俺は必ずや優勝しなきゃ何も意味がないんだ。5月3日だ! そこに向けて俺が1位で突っ走る。石川修司、勝負だ」

――無観客のチャンピオン・カーニバルが始まったが、どんな気持ちで戦った?

▼宮原「もう、この前言った通り、世の中のことは世の中のプロの方にお任せするよ。ただな、このプロレス界、この宮原健斗がやるべきことっていうのはな、その他大勢とは大違いなんだ。俺の後ろ姿いろんな人に見られてるからな。優勝するしかないんだ。俺は主役しか似合わない男だからな。優勝以外似合わねぇ。そしてファンの皆様もそれ以外なんて期待してないからな」

――三冠王座を取られて以来の再戦で戦った三冠王者・諏訪魔はどうだった?

▼宮原「そりゃそうだ。この1年、奴の戦いを見てきたつもりだよ。その時々の…象徴か? 本当に象徴か? どう思うんだよ。面白ぇな。トップは何人いても面白いからな。ただ諏訪魔、今日勝ったのは俺だ。それが大事だ」

――満場一致ということはテレビの前にいるファンの声が聞こえた?

▼宮原「知らないよ、そんなの。知らないよ俺は。テレビの前からの声なんて俺には聞こえないよ。ただな、ファンの皆様はどんな形であろうがプロレスを楽しんでるんだろ。じゃあ、俺のなすべきことは一つしかねぇだろ。以上だ。次は石川修司だ!」

※諏訪魔はノーコメント

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