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4/28【全日本】諏訪魔が大谷絞殺で4勝目も「話になんねぇ」 大谷は脱落

『2021 Champion Carnival』神奈川・横浜市保土ヶ谷公会堂(2021年4月28日)
「2021 Champion Carnival」公式戦 ○諏訪魔vs大谷晋二郎×

 諏訪魔がシングル初対決となった大谷を絞殺したものの不満の残る4勝目。一方、大谷は右肩を負傷するアクシデントに見舞われた上に脱落が決まってしまった。

 三冠王者・諏訪魔はここまで3勝3敗。13年ぶり2度目の優勝を達成するには、もうこれ以上の失点は許されない状況で終盤戦を迎えた。7戦目の相手は大谷。開幕前から心待ちにしていた一戦だったが、不本意な内容となってしまった。

 序盤、ドロップキックで諏訪魔を場外に吹き飛ばした大谷がエプロンからのトペコンヒーロを放ったものの、着地に失敗したか右肩を負傷してしまう。苦痛に顔をゆがめた大谷はなかなかリングに戻れず。なんとかリングアウト寸前に生還したが、諏訪魔は容赦なし。ショルダーアームブリーカーで右腕を痛めつけ、一本背負いで投げるとV1アームロック、腕極めケサ固め、脇固めと右腕を徹底的に絞め上げた。

 大谷も顔面ウォッシュで意地の反撃。右腕が使えないため、左腕による逆水平やノーモーション頭突きによる捨て身の攻撃で食い下がったものの、そのたびに諏訪魔がダブルチョップで押し返す。ラストライド、バックドロップはいずれも大谷が何とか食い止めたが、ロープに追い込んでのショートレンジラリアットを叩き込むと、大谷は力なく崩れ落ちてしまう。すかさず諏訪魔が万力スリーパーで絞め上げてギブアップに追い込んだ。

 諏訪魔が大谷との初シングルを制し、4勝目を挙げた。が、諏訪魔には不満しかなかった。というのも大谷との戦いを通じてZERO1、そして破壊王・橋本真也の一端を感じ取りたかったからだ。大谷が精彩を欠いたことでそれはかなわず。勝ち名乗りも受けずにさっさと引き上げた諏訪魔は「気持ちだけは強ぇってのはよくわかったよ。譲らない気持ちっていうのか? そういうのはわかった。ただ、俺だって持ってんだこのヤロー、てめぇ! ふざけんなよ、てめぇ!」と怒声を上げた。

 「ダメだ、意地と意地になった、こりゃ。話になんないな」と悔しさをにじませた諏訪魔。その怒りと悔しさは当然、大谷に向けられたものではない。負傷というアクシデントによって望んだ戦いができなかったことによる、やり場のない感情だった。

 ともあれ、これで勝ち点を8に伸ばした。首位のジェイクとは2点差。残る公式戦は4・29TVマッチの芦野戦、5・3TVマッチの石川戦の2試合。連勝で可能性を残すしかない。

 一方、大谷は4敗目。残る公式戦は耕平戦、ゼウス戦のみとなり、連勝しても勝ち点8止まり。すでにジェイクが10点をマークしているため脱落が決まってしまった。そして気になるのが右肩の具合。初出場となった春の祭典で優勝は逸したものの完走して大谷晋二郎健在を示したいところだが。

【試合後の諏訪魔】
▼諏訪魔「確実だな。気持ちだけは強ぇってのはよくわかったよ。譲らない気持ちっていうのか? そういうのはわかった。ただ、俺だって持ってんだこのヤロー、てめぇ! ふざけんなよ、てめぇ! なんかあんのか? 聞け! 帰るぞ!」

――大谷選手との戦いを通じてZERO1魂や破壊王魂など感じるものはあった?

▼諏訪魔「よくわかんねぇな。ただな、頑固な譲れないところが一本あった。それだけは気づいたな。あんなの前から見てるよ! こっちだってそうなんだよ。ダメだ、意地と意地になった、こりゃ。話になんないな。いいよ、もう」

※大谷はノーコメント

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