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4/28【全日本】石川意地の3勝目で生き残った 宮原は首位陥落

『2021 Champion Carnival』神奈川・横浜市保土ヶ谷公会堂(2021年4月28日)
「2021 Champion Carnival」公式戦 ○石川修司vs宮原健斗×

 石川が意地の3勝目でV圏内にかろうじて生き残った。宮原は痛恨の3敗目を喫し、首位から陥落となった。

 石川はここまで2勝4敗と苦しい星勘定。すでにジェイクが勝ち点を10に伸ばしており、負ければ脱落という瀬戸際で7戦目を迎えた。しかも相手は宮原。歴代優勝者対決で大巨人が意地をみせた。

 過去、三冠戦やカーニバルで何度も激闘を繰り広げてきた両者の戦いは今回も白熱。序盤から場外戦で激しく渡り合い、石川がエプロンへのボディスラムの荒技で先制すれば、宮原もエプロン上でのブラックアウトで応戦して譲らない。エルボー合戦も互いに引かず、数分間にわたって激しく打ち合って拍手を自然発生させた。

 終盤にさしかかって両者の攻防は激化していく。石川がドラゴンスープレックス、ランニングニーリフトの猛攻に出れば、宮原はスプラッシュマウンテンをフランケンシュタイナーで切り返し、ブラックアウトを前後から叩き込んだ。シャットダウンは石川が食い止め、ファイアーサンダーで逆襲。スプラッシュマウンテンでニアフォールに追い込んだが、ジャイアントスラムを飛びヒザ蹴りで阻止した宮原はスタンドブラックアウトをぶち込み、再びシャットダウンを仕掛けた。

 これを振りほどいた石川は宮原殺し2019を久々に本人に敢行。カミゴェ、ランニングニーリフトとヒザの雨を降らせると、ジャイアントスラムを爆発させて熱戦に終止符を打った。

 石川が宮原との歴代優勝者対決を制して3勝目。他力本願ながら優勝圏内に踏みとどまった。残る公式戦は4・29TVマッチのジェイク戦、5・3TVマッチの諏訪魔戦のみ。連勝しても勝ち点10止まり。優勝の可能性は決して高くはない。それでも生き残ったのは事実で「負け越してるけど、宮原から獲った1勝は大きい。俺の今年2021年のテーマは逆転の巨人なんで、ここからまくって、最後あのトロフィーもらいますよ」と逆転優勝を描いた。

 今月25日からチャンピオン・カーニバルは無観客に突入したが、この日の横浜大会は緊急事態宣言の対象外地域とあって、有観客で開催された。そこで改めて感じたのは観客の前で戦える喜び。「今こうやってお客さんにみてもらって、声は出せないけど、拍手してもらってるこの環境、本当に尊いと思います」と偽らざる心境を口にした石川はその思いも優勝への原動力とする。「若い奴らよりも凄い試合して、やっぱり石川修司強ぇってのをみせて、もう一回、一番俺が凄ぇってところをファンに見てもらえたら」と気合を入れた石川は可能性がある限り最後まであきらめない。

 一方、宮原は痛恨と言える3敗目を喫し、首位から陥落となった。残る公式戦は青柳戦、ジェイク戦の2試合。首位・ジェイクとの直接対決を残しているのが救いといえ、残り連勝を飾って勝ち点を12にできれば優勝の可能性は十分にある。「まだ終わったわけじゃねぇからな」と当然前向きの最高男は、「俺は明日、勝って必ず5月3日優勝するんだ。優勝しか意味がない男は俺だけだろう。そして優勝しか似合わないのも俺だけだ」と豪語。その言葉は2年ぶりV2を自らに義務づけているかのようだった。

【石川の話】「負け越してるけど、宮原から獲った1勝は大きい。俺の今年2021年のテーマは逆転の巨人なんで、ここからまくって、最後あのトロフィーもらいますよ。今回チャンピオン・カーニバルみてみたら、俺が今のとこ決まってるやつでメイン立つの1個しかないのか。これは完全に追いやられてますよ。でも、ここから意地見せるから。若い奴らよりも凄い試合して、やっぱり石川修司強ぇってのをみせて、もう一回、一番俺が凄ぇってところをファンに見てもらえたらなと思います」

【宮原の話】「クソー。今、何敗? 俺は何敗だ? 3敗? ただしだ、まだ終わったわけじゃねぇからな。俺は明日、勝って必ず5月3日優勝するんだ。優勝しか意味がない男は俺だけだろう。そして優勝しか似合わないのも俺だけだ。必ずや這い上がる。明日だ! 今日より明日だ!!」

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